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鍋割山・荒山・長七郎山・銚子の伽藍(赤城山)

山行日
    2007年5月8日   晴れ   単独

コース  概略図はこちら
    鍋割山登山口→鍋割山→荒山高原→荒山→前浅間→地獄谷道標→八丁峠→鳥居峠分岐→小地蔵岳→長七郎山→
    茶の木畑峠→銚子の伽藍分岐→銚子の伽藍→東屋(牛石山)→牛石峠→軽井沢峠→上の小屋→下の小屋→
    荒山登山口(赤城森林公園)→鍋割山登山口

 赤城山のアカヤシオがどのくらい進んでいるのだろう、気になり、主だった所をつなげて歩くことにした。まず鍋割山の南西の岩場を目指す、6:55出発。登山口から歩いて直ぐ、鍋破山前不動経由鍋割山の道標を見る、ここを左に入っても山頂へ行けるのだ、あとで歩いてみよう、山頂付近に合流する道があったっけ? しばらく岩場を急登する、ちょっと緩やかになって荒山高原、標高1000m付近で奇麗なスミレを2種見つけて撮る。周辺はクサボケが満開、山頂南西部の岩場のアカヤシオも視界に入る。そうだ、最近まで愛用していたカメラが故障、急遽購入して初回の山行である。C社のコンパクトデジカメで1000万画素、今日は全てオートで撮って性能を確かめようと思っている。

 また急坂となる、登山道が右に曲がりかけた所から左に入り、不安定な岩石の間をトラバースぎみに高度を上げ、岩場の直下に出る。ここまでが、私の限界、アカヤシオは全開、多少散り始めているが色は上々、しかし、岩場に日が差し、アカヤシオは日陰でコントラストがつき過ぎてうまくいかない。木々をくぐって、ベストポイントを探すが、あきらめて下り気味に巻きながら戻って小沢を渡り、ほぼ直登して山頂直下の鞍部付近に出る。ここに道標あり、ここを左に下れば先ほどの登山口付近に出るというわけだ。
  
   鍋破山前不動経由鍋割山の道標           岩場の急登がしばらく続く

  
                      鍋割高原で奇麗なスミレ、右はタチツボかな?

  
              鍋割高原から南西部岩場のアカヤシオを確認

【鍋割山南西部岩場のアカヤシオ】
  

  

  

 ここから、丸太の階段を一登りして鍋割山山頂1332.3m着、8:30。山頂部はやっと木々が芽吹きかけたところ、登山道沿いにはスミレが各種競い合って咲いている。残念ながら春霞で遠望がきかず、榛名山の輪郭ががやっと見える程度、前橋の街も見えない。若干緑がかってきた笹の間を、小さいアップダウンを繰り返し、正面に荒山と地蔵岳、左手に鈴ケ岳と鍬柄山が現れる。荒山高原付近と荒山南西直下に2ヶ所アカヤシオに染まった山肌が視界に入る、下って鞍部の荒山高原着9:07。
  
山頂直下の鞍部の道標、鍋破山前不動経由登山口へ      鍋割山山頂、春霞に遠望きかず

  
   芽吹き始めた登山道沿い                鈴ケ岳と鍬柄山

  
                      ここでも奇麗なスミレ2種

  
   荒山と地蔵岳(奥)                    荒山高原

 登山道に沿ってというか、一帯がアカヤシオで満開、分布密度も濃い、色も鮮やか。山並みを背景に、花をアップで撮っているが人の気配が全くない。ゆっくりと満喫しながら進む、段々残りの蕾を増し、上の箕輪方面分岐点で花がピタッと終わった。

【荒山高原〜上の箕輪方面分岐】
  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

 間もなく尾根が狭まってくると、直下の斜面にアカヤシオの群落を樹間に見る。斜面を駆け下り、沢を越えて群落の下方から入り、上方に向う。開花の程度は全体として4割程度、勢いのある咲きたての花、形はまだ整っていないが、好みとするところ。群落を上方まで歩き、斜面に点在するアカヤシオを見ながら南方向に回り、シャクナゲの小群落の付近で上の小屋からの登山道に出る。この付近から山頂に掛けて両サイド、連続的に分布しているが全て蕾、赤みがかったものもあれば、茶色い皮を被ったものもあり、荒山山頂1571.9m着、10:18-10:42小休止。
  
 上の箕輪方面の分岐点                   荒山南西直下の斜面にアカヤシオを見つける

【荒山南西直下の斜面】
  

  

  

  

  

  

  

 山頂で一休みしていると、南側から年輩の夫婦がやってきた。ひさし岩から東方向にアカヤシオの群落が見えた、と話していた。こちらも、満開の荒山高原付近のことを話すと、喜んでいた。もう一人、西側から到着、年輩女性の単独行だ、お疲れ様。東のヤセオネを下って前浅間へ、山頂からここまで全く咲いていない、これからだ。ここから北側の地蔵岳方向に尾根伝いに歩く。西側下方、道路を挟んで南北に赤く染まった斜面を見る。いずれも箕輪の少し上、標高で1100-1250m付近だろう。地蔵岳が近づいた所で、ミズナラの林を横切り、地獄谷の道標付近で道路に出る、11:30。
  
  この付近で再び登山道へ                 ここからみな蕾

  
  荒山山頂               北側の見晴らし岩付近は茶色の皮を被っている、背景は鈴ケ岳

  
  荒山東のヤセオネから鈴ケ岳と鍬柄山         同、地蔵岳

  
   この尾根は車道から例年なら真っ赤に見えるところ、開花はこれから

  
 同所から、下方箕輪方向斜面のアカヤシオ、道路の南            道路の北側

  
  尾根から林を横切って道路へ               地獄谷道標付近に出た

 八丁峠11:38、小沼の駐車場には大型バスが1台、長七郎山へ向っているようだ、山間から大勢の子供の声が響き渡る。鳥居峠への分岐付近で、山並みを見つめるが、駒ヶ岳のアカヤシオはこれからだろう、篭山は位置関係から見えない。2名の先に出て、小地蔵岳分岐付近で小学生の後姿がちらっと見えた。小地蔵岳着11:56、北側の林間からも篭山は見えなかった。戻って、再び抜いた2人の前に、左手下方に鳥居峠からの作業道、赤く染まった群落が2つ、利平茶屋の南の尾根の西方向だろう、多分満開か散り始めているだろう、長七郎山1579.5m着、12:12-12:25小休止、団体さんの姿は既になかった。山頂でぐるっと見渡す、長七郎北東斜面のアカヤシオはまだのようだ、東の尾根、茶の木畑峠付近から横引尾根を見る、下方に点々と赤く見える、これは見られるぞ。東の林間を下り、南に回りこんで登山道に出て、12:40茶の木畑峠着、山頂からここまで、まだ咲いてなかった。
  
鳥居峠への分岐付近から小沼               同、黒檜山と駒ヶ岳

  
   小地蔵岳                         東側から長七郎山

  
   鞍部から作業道右手、北側にもアカヤシオ      その遠方には袈裟丸山が霞む

  
  長七郎山山頂                       同所から黒檜山

  
  同、地蔵岳                         同、荒山

  
   東の尾根                         右手斜面に点々とアカヤシオ

  
 林間を下り、西側から茶の木畑峠へ            横引尾根のつつじはまだ、まだ

横引尾根を通って銚子の伽藍方面に入る。アカヤシオの出現である、まだ平均して4,5分咲き、でも進んだものもあり結構楽しめる。尾根伝いに伽藍の真上まで往復して、伽藍に下る、13:30。

【つつじケ峰分岐〜伽藍】
  

  

  

  

  

  

    

  

  

  

  

  

 伽藍付近のアカヤシオは、ほとんどがこれから、シロヤシオ、ミツバツツジ、ヤマツツジとオンパレードが続くことだろう。伽藍で給水し右岸の牛石山西斜面に取り付く、途中左に折れて伽藍を直下に眺め、東屋着13:55。伽藍からここまで、1本だけ咲きかけていた、花はこれから。
  
 コバイケイソウの群落                    おとぎの森最先端部を見上げる、下方が粕川

  
  伽藍の東尾根                        伽藍を通して南のアカヤシオ

  
  (牛石山)の東斜面から歩いて来た東尾根       同、伽藍直下のアカヤシオ

  
  牛石峠からの山頂にある東屋               下の小屋、分岐点

  
  新緑の登山道を緩やかに下る      赤城森林公園でミツバツツジがご苦労さんとそよ風に花を揺らしていた

 前橋市と富士見村の境界、牛石峠14:00着。道路を歩いて14:05再び登山道へ。軽井沢峠14:10着、荒山直下を東から南に巻いて上の小屋着14:25-14:30、下の小屋14:43。笹とヤマツツジの道を緩やかに下り、15:07赤城森林公園駐車場着。ここで止めたいところだが、4km弱の林道歩きが待っている。ウオーキング用に履き替えていると、休憩していた女性が飴でもなめながら歩いたら、と6ケ差し入れてくれた。若葉の林道を本日最後の一踏ん張り、15:45出発地点の鍋割山登山口に戻り、本日のアカヤシオ三昧のウオーキングを終えた。総所要時間は、8時間50分であった。赤城山のアカヤシオツツジといっても標高の差があり、寒暖の差があり、プラス開花時の天候の変化で色々な姿を見せてくれる。これが、自然で面白いところだ、おそらく今年は5月下旬まで見られるのではないだろうか。


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