sub3-229-2
三国街道から三国山・大源太山  クリックすると、1日目 3,4日目へリンクします。
2日目 コース概略図はこちら     
      金島駅→(県道36号)→高山村本宿→新田→赤根トンネル入口→金毘羅峠(参考リンク)→(旧道)→
      みなかみ町塚原→(県道36号)→下新田→(R17)→布施宿→須川→日枝神社付近でR17→(R17)→
      猿ケ京温泉(関所跡)

 本日のコースに時間予測の難しいところがあり早発ちとする、金島駅2:07。県道36号線を歩き、吾妻川の北群馬橋を渡ってR353を2:15横切り、緩やかな坂道を上がって、旧横堀宿に出る。道路拡幅に伴い再開発されているが、昼間見るとなかなか味のある宿場跡である。ヘッドランプで照らし、道路の左右に点在する石造物を撮りながら進む。時々通過車両があり、気の抜けない横断である。
  
  県道36号線は、吾妻川の北群馬橋を渡る    遷座の由来もしっかりと、旧横堀宿の金毘羅大権現他石造物

 3:08、ゴルフ場の入口を過ぎた所で、地図上、新旧道路が分離する、同心円を描くようにして高度を上げていく。三国街道は狭い方に近いのかな、と左に入る。このあとも、そんな感じのするポイントを2,3ヶ所通過する。左手に放置された古い型のトラックを眺め、右手に下弦の月と子持山麓を眺め、ホトトギスの声を聞きながら少しずつ高度を上げて行く、これがたまらなく楽しい、3:15、仙石茶屋通過。空が白々としてキジ、ウグイスの声を聞く、チルチルミチルと聞こえる鳥のさえずりが聞こえる、4:10、合之沢橋を渡り高山村に入る。霧が出てきた、4:31史跡三国街道長刀坂、すぐにぐんま天文台の道を分ける、この辺が中山峠だろう、小休止10分。
  
   ゆるい坂道から下弦の月と子持山麓        合之沢橋を渡ると高山村

  
  長刀坂歌碑                        県立ぐんま天文台を右手に

 国民宿舎を過ぎた所で中山宿3.8kmの山中を指す道標、これが旧道? と思ったが、びしょ濡れになってしまうのでやめた。ゆっくり下り、山腹にポツンポツンとある福祉施設、学校、工場を通り過ぎ平坦となった所で、5:27直接新田に向う道と本宿へ向う道に分かれる。細い本宿への道に入り、石造物を見ながら、霧の漂う本宿を歩く、5:49本陣跡、5:52本宿交差点を左折しR145に入る。
  
  本宿(下宿)の道祖神                中山宿本陣跡

  
  旧中山の宿                         突き当たって本宿交差点を左折、R145へ

 古農だろうか、大きな古い構えの家を右手に見て、細い脇道に入る。この道は古そうだが旧街道ではないだろう、集落の生活道路だろうな、勝手に想像しつつも、もしかしたら道を間違えてしまったかと不安もある。道祖神には嘉永5年(1852年)とあり、当時のバイパスかな? と勝手に考える、6:12中山宿へ着く。左折して新田交差点まで逆方向に進み、戻りながら旧宿場を眺める。本陣跡という大きな屋敷木、ケヤキが数本見える『お屋敷』の前に出る。案内文によれば、根廻り13.7m、樹高約30m、樹令600年とか、建物は門屋、萱葺きの母屋、殿様の宿泊棟があり、当時のまま保存されているようだ、スゴイ! 6:23金毘羅峠に向う。
  
  脇道で見つけた馬頭観音                新田(清水谷)の道祖神(嘉永5年)

  
  R145新田交差点を右折、中山宿跡            本陣跡、大きなケヤキ

  
        門屋、奥に萱葺きの母屋等当時のまま保存されているとか

 中山宿の静かな佇まいを後に、6:28再び県道36号線に出る。相変わらず霧で見通しが悪い。霧の山裾に炭焼きの煙が漂う、こんな風景は拾い物だ、滅多に見られない貴重な光景。6:47、“街道一の清水”、に出る、岩の間からホースで水が出ていたが、飲料不適の立て札あり。丁度7:00、赤根トンネル手前で左に入る。ここで山間用に身支度を整える、ズボンを脱いでステテコの上に雨具のズボンをはく、この状態で防虫スプレーをかける。防虫スプレーは山蛭避けである。スパッツをつけ、もう一度スプレーして、防虫ネットをザックからすぐ取り出せるようにして、準備OK、7:12、金毘羅峠越えに準備してきた山地図を手にしてGO!
  
    再び県道36号線に出て赤根橋を渡る       霧の山裾に炭焼きの煙が漂う

  
   “街道一の清水”、今は飲めないの記あり      赤根トンネル手前で左に入ります

 分岐点から7,8分で左手の細い道に入る、右は赤根トンネルの出来る前の塚原へ抜ける旧道で赤根峠へ向う。間もなく、休憩所のある塩原太助馬のつなぎ松に出る。植えて間もない赤松があったが、これが何代目になるのか、そうなのだろう、それにしても、この休憩所はモッタイナイなあ、7:28。ここから3,4分で月夜野町(現みなかみ町)と高山村の境界に出る、ここが金毘羅峠だろう。ここから100mほど舗装の道を下って、山道に入る。
  
  すぐに左の細い道に入る、右は赤根峠へ    左手に塩原太助馬のつなぎ松(どれかな?)と立派な休憩所あり

  
みなかみ町(月夜野町となっている)との境界、金毘羅峠に出る    100ほど先から山間に入ります

 わだちのある旧三国街道、ちょっと歩くと突き当たり金刀毘羅宮に出る、7:38。案内板には、『江戸末期、嘉永6年、越後長岡の殿様が江戸に向う折、風光明美なこの地に、旅人の道中安全を願って、金刀毘羅宮を建立するよう家来に命じて建立された』、とあるが、霧が若干残っているせいか、樹木が茂ってしまったせいか眺望がなかった。裏手にまわるとその場所は、岩を積み重ねたような不思議な形をしていた。細い尾根を渡り、尾根が分かれる所で左に入り下って、林道金毘羅線に再び出た。
  
  金毘羅宮                          裏にまわると岩、岩、岩

  
  広葉樹の細い尾根を通り                    下って林道に出ます

 そこからは、薄っすらと谷川岳が展望でき、立派な展望台もあった。7:56、そのわずか先からまた旧道(真中が凹んで見つけやすい)へ入り、7:58、すぐにまた林道へ出て杉森に入り返す、8:02。若干倒木やシダに被われているが、概ね踏み込んだU字型の道ははっきりと見分けがつく。8:07、道標に出る、大正14年とある、その時代も使用していた証しだろう。
  
  残雪の見える谷川岳方面の山が見えました      展望の良さそうな角に、また休憩所が

  
  再び先人の道は山間へ、真中が凹んでいる       倒木あり

  
  茂るシダをかき分けて進みます       大正14年の道標がありました、南中山道、西塚原新治村道

 林中を緩やかに下りながら進んできたが、若干勾配を増しカーブが連続してくると、大きな石を並べた石垣が残っている。どこからか運んだのだろうか、林中にそれっぽい石は見当たらない。再び緩やかになると、先方が明るくなり、溜池の脇に飛び出た、8:26。塚原宿の南端に出て、ズボンを替え、小休止、8:28-8:40。結果的には、金毘羅峠から塚原宿まで30分ほどで下った、家でイメージしたそれから比べたら比較にならない。
  
  大きな石を並べた石垣も残ってます            先方が明るくなりました、出口です

  
  出たところから振向く、左手が旧三国街道       旧塚原宿の南端、森の一番左付近が出口であった

 古い家並みを見ながら、塚原宿を真っ直ぐ下ると、県道36号線にぶつかる、8:40。左折して谷川岳とのどかな田園風景を眺めながら歩き、赤谷川にかかるふくしまばしを渡って、下新田交差点でR17に出る、9:18。
  
  通り、緩やかな下り                    ここで、県道36号線に出ます、県道から旧塚原宿

  
  谷川岳と田園を眺めながら           赤谷川にかかるふくしまばしを渡って(旧街道はもう少し下流のようです)

  
下新田でR17に出ます、左折                 塩原太助の生家は交差点のすぐ右

 9:35今宿、9:48布施、布施宿と家並や石造物を眺めながら進み、布施宿を過ぎ白狐橋を渡ってすぐ、10:01左に入って旧街道を進み須川宿へ向かう。意外に勾配がきつく感じるが、すぐに広い通りに出て突き当たると須川宿である、10:27。整然とした旧須川宿、ウイークデーであるが観光客に数人会った、都会派田舎指向に見えた。須川宿の北端から右手に下り、10:47赤谷川を渡って、散策路の道標に従って歩き、11:09、R17に再び出る。
  
  今宿、布施、布施宿とR17を歩きます           庭先の道祖神も道行く人の安全を見守って・・・・

  
          白狐橋を渡ってすぐに街道は左に入り須川宿へ向います、標識もありました。 

  
  整然とした旧須川宿                  本陣跡の碑

  
  上越の山を一目、赤谷川にかかる“あいのわたし”を渡り 日枝神社の裏手を回りR17に出ます

 11:21、水上方面分岐、旧道は相俣宿からダムの底を通り猿ケ京へ抜けていたようであるが、国道を車を避けながら歩き、猿ケ京温泉交差点へ、北側にある関所跡をちらっと覗き、本日の予定を終了する、11:45。
  
旧道は相俣宿からダムの底を通り猿ケ京へ抜けていたとか  猿ケ京温泉が見えてきました

  
  猿ケ京温泉の信号脇に                   関所跡あり

 本日の所要時間は、9時間38分で、予測の難しかった金毘羅峠越えがスムーズに計画どおりいったことと、早発ちが良かったのだろう。3,4日目の駐車を角のみやげ物店に頼んで、金島駅にバス、電車を乗り継ぎ回収に向う。

クリックすると、1日目 3,4日目へリンクします。