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三国街道から三国山・大源太山


ウオーク&山行日
    2007年6月11〜14日   晴れ(1,2,3日目)、曇り(4日目)   単独

コース
    1日目:高崎駅→本町1(三国街道起点)→(県道25号、渋川街道)→渋川市四ツ角→元町→(県道35号)→
         下川島→金島駅
    2日目:金島駅→(県道36号)→高山村本宿→新田→赤根トンネル入口→金毘羅峠→(旧道)→みなかみ町塚原
        →(県道36号)→下新田→(R17)→布施宿→須川→日枝神社付近でR17→(R17)→猿ケ京温泉(関所跡)
    3日目:猿ケ京温泉(関所跡)→(R17)→永井の先“中部北陸自然歩道 上州路三国峠みち”入口→三国峠→
        三国山→大源太山→平標山之家
    4日目:平標山之家→(上信越自然歩道、岩魚沢林道)→平標登山口

前置き
三国街道は、“江戸と越後を結ぶ最短距離の道として参勤交代の行列も通り、五街道に次ぐ要路である。中山道の高崎から分かれて北上し、三国峠を越えて越後に入り、長岡城下を経て出雲崎、寺泊に通ずる道”、とある。日本経済が上昇する中で、歴史を回顧する人、余暇を楽しもうとする人、経済活動に結びつけようとする人達によって、古道が整備され、各種施設が造られ、散策路の看板をアチコチで目にするようになった。それを横目に30,40年、何時か私も歩いてみたい、という思いがつのり、山行と結びつけて三国峠までなら、ということになった。新道(国道17号線)と大きく異なる所は旧道を歩き、あとはいつものアバウトさで計画した。


1日目 コース概略図はこちら
桐生発始発の両毛線で高崎駅下車、6:07スタート、静かな街中を抜け、“三国街道の起点、本町一丁目交差点”、6:30。ここから一路三国峠を目指す。大雑把には、歴史上の三国街道は、ここ高崎宿を出て、ほぼ現在の県道25号線に沿って、金古宿、を通り、渋川宿へ入る。ここからほぼ県道33、36号線に沿って、金井宿、杢ケ橋(もくがばし)関所から吾妻川を渡って北牧宿(県道33、36号線は通らず)、横堀宿を通り、子持山と小野子山の鞍部の中山峠を抜けて中山本宿、中山新田宿へ、金毘羅峠を越えて塚原宿を通り、赤谷川を渡って下新田宿へ。ここではじめて国道17号線に出て、今宿、布施宿へ進み、R17と分かれ須川宿へ、再び17号線に出て相俣宿から赤谷川を渡り(現在はダムの底)最短距離で猿ケ京の関所に入り、R17に沿った小道で永井宿に出て、その少し先で山間に入り、三国峠に向かい越後の国に入っていたようである。(参考資料:風ひかる道 三国街道を歩く、上毛新聞社発行)
  
 高崎駅から三国街道の起点、本町1交差点へ、右折して、ほぼ渋川街道(県道25号線)に沿って渋川まで進む

 進む方向としては、ほぼ真北に向っているようだ、相生町、住吉町と進む。ド素人は、信仰心とは別に、道沿いで会う(遇う)石造物(石仏、石碑、道祖神、塔等々)の時代、石の顔等で、歴史の身近さを知る、説明文があれば尚更のこと。住吉町庚申塔を覗き、信越線と交差、飯塚町へ進み、6:50追分で道祖神の顔を見て左に入る。国道17号線と交差、下小鳥町西交差点で正面に榛名山が見えると、変わった五叉路にぶつかる、7:06。ここに旧三国街道の道しるべ“右越後・・”がある、これを見てファイトが出てきた。旧道か否か不明だが、7:12上越・長野新幹線の合流点の下を通り、井野川の土手から県道25号に戻った、7:20。
  
  旧道は飯塚町南の交差点を過ぎ追分で左折する      下小鳥町西交差点を通過、正面に榛名山が見える

  
           旧三国街道の道しるべ“右越後・・”のある五差路を斜め右に進む

 8:02、観音寺の石碑群を見て、8:20金古宿の下宿で道祖神に迎えられる。点々と石造物が続く、家並みも歴史を感じるものあり、特に中宿の神保家の総ケヤキ造りの門と門番の部屋、に感動する。上宿交差点で大きなケヤキを眺めそっくり撮る、8:50。タマネギ畑の風景にほっとしたらすぐに前橋市に入った。清野町では重厚な造りの家屋・倉が軒を連ね、往時の豊かさを感じた。
  
       金古町の旧金古宿にある神保家の総ケヤキ造りの門と門番の部屋

  
  タマネギの取り入れ                    前橋市に入って、立派な倉

 家並みは時々切れ、右手に雲をかぶった赤城山、左に榛名山を見る。ここから見ると、まるで水沢山が榛名の代表ピークに見えるから不思議。渋川市に入り、10:15有馬交差点通過、一際水沢山が高い、二ツ岳がかわいそう。いよいよ市の中心部へ、10:27、行幸田(みゆきだ)付近から繁華街越しに子持山、これも存在感たっぷり。更に直進し10:58四ツ角を左折、再開発中の街並、取り残されたような文化財の倉造りにいささかの不安を感じ、渋川発祥の町と云われる元町11:09着。
  
       榛名山                            赤城山

    
   有馬付近から水沢山                        渋川市行幸田付近から子持山

  
    四ツ角の交差点を左折            再開発中の市内、この倉造りは登録文化財だとか

  
                       こんな表示の目立つ元町地区

11:15、伊香保方面の道を分け、西方向に回り込むように進み、吾妻線、吾妻川に接近する。小野子山を正面に見て、ゆるいアップダウンを繰り返す。左手の土手上に何やら道しるべが、“左江戸道、右水沢道”とある、金井原阿弥陀坂の道しるべで原型通り再建したと刻まれていた。11:52金井宿、金井宿本陣の地下牢が原型を止めているようだ。脇道に入り杢ケ橋の関所跡へ、ついでに吾妻川に降り、対岸の北牧宿付近を眺め、意外に距離がないのにビックリ、昔は川の流れまかせであろうから、現在よりもっと狭かっただろう。
  
“渋沢の泉”、三国街道の旅人が疲れをいやしたとか    左にカーブして小野子山

           
金井原阿弥陀坂の道しるべ、原型通り再建したとか      “左江戸道、右水沢道”とあり

  
                         金井宿本陣の地下牢

  
  南牧の道祖神                   萱葺きの大きな屋根が目立つ、ここが・・

  
   杢ケ橋(もくがばし)関所跡(クリック、参考リンク)    吾妻川右岸、渡しで対岸の北牧宿へ向ったようです

  
  現在は北群馬橋を渡って左岸へ              小野子山と上越新幹線、金島駅から

 県道33号線に戻り、13:02下川島交差点、13:08金島駅に着き第一日目を終了する。歩行距離はメインの道で25.2km、所要時間は休憩含めて7時間01分であった。沢山見た石造物を幾つか紹介するに止めたが、思ったよりその数多く、解読できて意味があり、そこまで突っ込めないのが素人、仕方ない。明日は、山間を通過する金毘羅峠越えと、猿ケ京までの距離が35.8kmある、早く休んで明日にそなえよう。

クリックすると、 2日目  3,4日目 リンクします。



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