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巻機山・牛ケ岳

山行日 概略図はこちら
    2006年6月14日   晴れ   単独

コース
    桜坂駐車場→(井戸尾根コース)→前巻機→避難小屋→巻機山山頂(御機屋の分岐)→牛ケ岳
    →巻機山山頂→避難小屋→前巻機→桜坂駐車場

上越国境の名峰巻機山を目指しR17を北進、三国トンネルを越えたら月が出ていた、天気予報が当たるかな、4時着。支度をして待っていると、2番目に来た品川ナンバーの夫婦が15分頃出発して行った。念のためアイゼンを持って、4:25、西の山並に月が残る桜坂駐車場を出発する。直に沢コースを分け、ゴロゴロした石ころの間を進む、小さい沢のようである。三合目と書かれた鉄柱付近から急登がはじまる、ブナとナラの林中である。先発した夫婦に道をあけてもらう、これでトップとなったようだ、四合目4:46。小さくうねる道が続き、明るさを感じると五合目に出た、5:05。米子沢の深い谷が稜線まで続いていた。左は前巻機だろうか、南の尖った山は大源太山だろうか。潅木に変り、タムシバの咲き残りに逢う。足元に結構大きな亀裂が走っている、長雨が続くと危険かも。
  
  眼下に米子沢                         尖った山頂は大源太山?

  
   オオカメノキ                        登山道に亀裂が

 潅木はブナの森となり奥に残雪が見える、間もなく登山道にも残雪が現れる。夏道は消え、ついに一面真っ白な残雪の中を歩く。巾が広いので帰りの目印を探す、最初は米子沢寄りからはじまり、徐々に左に向いているようだ。2,3赤いテープを見たが、六合目に近づく付近にはなかった。残雪を登りつめると、左にヌクビ沢を眼下に、その向こうの岩峰が続く尾根の最上部には割引岳が望めた、すぐ脇には夏道が顔を出していた、六合目展望台着5:45。ここからは、概ね夏道が出ていたので、咲き出した樹床の花々を見ながら進む。霧がが発生し、徐々に山並みが隠れていくようであった。
  
  潅木からブナの森へ                    登山道に残雪が

  
         やがて一面残雪に、登りつめると六合目展望台に出る

  
                       帰路同じ様な所で撮った

  
   ブナの根本にイワウチワが                六合目展望台

  
                        展望台から割引岳と前巻機

  
  ムラサキヤシオ                        アズマシャクナゲ

   
 ショウジョウバカマ                       イワカガミ

 やがて、大きな木がなくなり、潅木と笹の間を進む、七合目6:17着。前巻機の山頂部は雲に被われ、上部の視界は悪化してきた感じ、東の方向から真っ黒い雲が近づいているようだ、6:39八合目着。歩いて来た方向は、ぼんやりと霧の中に見えた、上部の視界は良くない。眺望がきかないので、足元が目に付く、ガレ場のような登山道、丸太を敷き詰めたような登山道、ハイカーの多さなのだろう。左にカーブして、緩やかな登りとなり笹道を進と、霧の中に丸い山頂が見えてきた、6:51前巻機着。この山頂には、ニセ巻機の表示もあった。“ニセ”を“偽”と書かれると、イメージが悪いが、本来は高さこそないが、堂々とした山容に巻機山と間違えてしまう、ということなのだろう。ちなみに巻機山は、この前巻機、巻機山、割引(わりめき)岳、牛ケ岳の4峰からなる大きな山塊である。
  
 七合目、前巻機は雲に被われてしまった         八合目、かすかに下の方まで見える

  
  前巻機が見えた                       前巻機山頂1861m

 ここから北寄りに少し下ると残雪が現れる、登山道は、オオシラビソ(?)の稜線に沿って東側についているが、まだ雪の下。視界30,40mの霧の中を少し下ると、避難小屋に出る、6:56。小屋の前方に夏道を発見、登り返す、100mほど進んだところで、急激に回復の兆しあり。小屋がうっすら見えてくる、残雪の向こうの樹林帯が、西の山々も、ついに青空の下に割引岳も、巻機の山頂も見えた、バンザーイ。湿原に点々と咲くミズバショウを眺めて、残雪を踏んで稜線に出た、ここが巻機山の山頂の標識のある所だ、7:16。ここは、御機屋の分岐とも書かれている、巻機山の最高点、1967m、は牛ケ岳方向に400,500m進んだ木道の左である(立入禁止)。
  
  避難小屋                        周辺の視界はこんなもの

  
 登り返すと晴れて、前巻機と避難小屋が見えてきた    山頂もほぼ見えてきた

  
  割引岳が青空の下                     湿原の池塘も映える

  
  振向いて山頂付近から湿原を               2時間51分で桜坂Pから巻機山山頂着

 北東方向となるのだろうか、越後三山、八海山、駒ヶ岳、中ノ岳もうっすらと遠望する。南方向には、歩いて来た山並と谷川連峰が雲の間に顔を出していた、ラッキーなことだ。木道を東方向に進み、巻機山の最高点の横を通って、進むと谷川連峰の朝日岳へ通ずる稜線の分岐点にさしかかる、7:31。またガスってしまって眺望がきかない、先へ進む。

    歩いて来た山並と谷川連峰遠望

  
   歩いて来た山並                      谷川連峰を雲間に遠望


        巻機山最高点近くから巻機山と割引岳

  
     巻機山と割引岳                   前巻機

 分岐点から少し下るとまた晴れてきた。割引岳と巻機山は山頂部を現し、牛ケ岳もほぼその姿を現した、牛ケ岳山頂着7:45。尾根伝いに更に北方向に進み、展望の良い所で小休止。周辺の山々には雲が多く、巻機山の案内書で見られるような遠望はきかない、山頂に戻って8:10帰路につく。
  
 朝日岳方面分岐点付近から牛ケ岳            鞍部付近から割引岳

  
 牛ケ岳山頂を南側から                     牛ケ岳山頂1961.6m


               牛ケ岳山頂から巻機山と割引岳

  
   牛ケ岳山頂から巻機山              牛ケ岳山頂から割引岳


    牛ケ岳山頂付近から越後三山、八海山、駒ヶ岳、中ノ岳


  牛ケ岳山頂付近から巻機山と割引岳

  
牛ケ岳山頂付近から八海山、駒ヶ岳、中ノ岳        小さい石祠発見、背景に割引岳、周辺はワタスゲの花が満開

  
  尾根伝いに更に進んだところから割引山        その隣の山、南入ノ頭1730mだろうか、なかなか良い山だ

 ガスがあがってきたので、写真を撮りながら巻機山へ引き返す、8:17朝日岳分岐点、8:35巻機山山頂へ戻る。山頂から割引岳へ向かおうとしたが、残雪の上を歩くのは難しく、ブッシュの中も踏み込んでみたが容易ならず、山頂へ戻ると、丁度上がってきた男性に会う。二人で地図を広げて周辺の山並を確かめあう、情報交換をして、帰路につく。
  
   鞍部から牛ケ岳                      同、巻機山

  
  ミネザクラ                          朝日岳への分岐点、山並がほぼ見えた


       分岐点付近からゆったりした牛ケ岳

  
                         分岐点から朝日岳へ続く山並

  
   同、谷川連峰を雲間に遠望                 最高点付近から割引岳


    谷川連峰、真中は前巻機

  
 たった一株、ショウジョウバカマ、見つけた        タテヤマリンドウ?

  
  巻機山山頂付近から割引岳               同、前巻機

  
 同、避難小屋との間の湿原                 朝日岳への山は続く


           巻機山山頂へ戻る、左が牛ケ岳


    巻機山山頂から前巻機と谷川連峰遠望

 避難小屋8:54、ここから雪上を歩いているとトップに出た夫婦に会う、「・・・・・・気をつけて」、前巻機9:00、八合目9:11、七合目9:27、六合目9:48、残雪の森も悩むことなく通過して五合目着10:10。

  湿原付近から巻機山

  
  同、前巻機                        避難小屋の山頂寄りから前巻機と避難小屋


避難小屋付近から巻機山

  
 前巻機から割引岳と巻機山               眺めてきた山並をまた見ながら丸太の階段を一気に下る

  
 宇都宮からの女性Gr                     緑のど真ん中に3人登ってくる

  
  イワナシの花                       あずましゃくなげ

  
  オオカメノキ                         7−6、合目付近から割引岳

  
  ブナの樹林帯の中を下る               7−6、合目付近から割引岳

  
7−6、合目付近から割引岳                  六合目

  
    五合目                            沢、尾根コースの分岐点から割引岳

四合目10:22、三合目10:31、桜坂駐車場着10:40で、巻機山山行を終えた。総所要時間は、6時間25分であった。梅雨期の晴れ間を読んでの山行、新緑、眺望、花々と、今日はあたったことにしよう。それと、ちょっと、とばし過ぎたような気がします、コースタイムはガイドブックをご参考にして下さい。会った人、約20人、駐車場は管理人さんがいませんでしたのでタダ。


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