気ままな男の山歩きHOME  山行記録(日付順 )  山行記録(山域別)  走れ!“忠治”
sub3-400
黒岳・北鎮岳(表大雪の山)

山行日
    2008年7月14日    晴れのち曇り、後小雨    単独

コース  概略図はこちら
    七合目→黒岳→黒岳石室→北鎮分岐→北鎮岳→北鎮分岐→中岳分岐→間宮岳→北海岳→黒岳石室→
    黒岳→七合目

ページ内リンク   層雲峡〜七合目〜黒岳山頂    黒岳山頂〜黒岳石室    黒岳石室〜北鎮岳分岐   
           北鎮岳分岐⇔北鎮岳   北鎮岳分岐〜北海岳〜黒岳石室〜七合目


<層雲峡〜七合目〜黒岳山頂>
昨夕からの雨も上がり、天気は上々のようだ。朝一、6:00のロープウエイに乗り、リフトに乗り継いで七合目、標高1500m超、6:30のスタートとなった。チシマキンバイ、チシマヒョウタンボク、ウコンウツギ、ミヤマキンポウゲ、カラマツソウ、ハクサンチドリ、チシマフウロを眺めながら高度を稼ぐ。
  
  ロープウエイから見た凌雲岳                 リフトで黒岳を正面に見ながら七合目へ

  
 七合目登山道から見る北大雪のニセカウシュッペ山と平山      泥濘から大石小石の道へ


   北大雪の山々も素晴らしいなあ

【七合目〜黒岳山頂の花々】
  
           チシマキンバイとか、シナノキンバイより一回り花が大きいかな

  
   チシマヒョウタンボク                       ウコンウツギ

  
   ミヤマキンポウゲ                       カラマツソウ

  
             ハクサンチドリ                   ハクサンチドリ

  
      チシマフウロ                        チシマフウロ

 6:53八合目、シマリスがベンチのそばでチョロチョロしていたが嫌われた、逃げてしまった。登山道の一角に、 “小さな花にも一つの命”、の木片がさりげなく置かれていた、感じ取ってくれるかな、7:12九合目、7:30黒岳山頂1984m着、小休止。
  
    “小さな花にも一つの命”、納得            昨日歩いた銀泉台からの尾根を南に

  
     マネキ岩というようだ                   黒岳山頂



<黒岳山頂〜黒岳石室>     <ページTOPへ>
 リフトで見上げた時は青空だったが、お鉢の周りの山並みにはもう雲がかかっていた。なんとかもって欲しい、石室方向に少々下り、登り返して岩場を下ると、そこは高山植物の宝庫、立ち止まっては花々にカメラを向け、いい写真になりますように乞うのだが、自然は聞き入れてくれない。下って両柵の平坦な道を進むと、広大なお花畑が広がっていた、チングルマ、キバナシャクナゲ、エゾノツガザクラ、エゾコザクラなど大きな群落を作っていた、さすが大雪、8:13石室着。

  山頂のパノラマ、左から昨日踏んだ白雲岳、北海岳、間宮岳、鶴形の雪を残す北鎮岳

  
   昨日踏んだ白雲岳                             北海岳、間宮岳

  
            間宮岳                           北鎮岳


【黒岳〜黒岳石室の花々】
  
   ヒメイワタデ                          チシマキンレイカ

  
       エゾツツジ                       エゾツツジ

  
  メアカンキンバイ                       メアカンキンバイ

  
     イワブクロ                         ヨツバシオガマ

  
     イワヒゲ                         イワヒゲ

  
    エゾノマルバシモツケ                   エゾノマルバシモツケ

  
   エゾイソツツジ                       エゾイソツツジ  

  
        イワウメ                        イワウメ

  
     ゴゼンタチバナ                      ミツバオーレン


       エゾノツガザクラ

  
    キバナシャクナゲ                    キバナシャクナゲ

  
   エゾコザクラ                          ミネズオウ


     お花畑、チングルマ、エゾノツガザクラ


    お花畑、チングルマ、エゾノツガザクラ





  
        白雲岳                          黒岳石室と北鎮岳と凌雲岳(手前)

  
                     先を行くハイカーと石室へ真っ直ぐ伸びる登山道


                北海岳、間宮岳、北鎮岳


<黒岳石室〜北鎮岳分岐>    <ページTOPへ>
 そのまま通過して北鎮岳を目指す。チングルマは、残雪の多少で開花に差が出来るが、お鉢のそれは残る蕾が少ない、花びらを落とし黄色に変り綿毛の準備中なのだろう。石室から20分ほど進んだ所で夏毛に変るキタキツネを見た。○の国から・・・、という時代は、憧れを感じたが、時が変りエキノコックスなるものが表面化してくるとそれを避け、やっかいものにしてしまった。キタキツネの将来はどうなるのだろう、9:00お鉢平展望台着。
  
  黒岳石室の分岐道標                      黒岳石室と桂月岳

【黒岳石室〜北鎮分岐の花々】
  
   ヨツバシオガマ                         ヨツバシオガマ

  
     イワツメクサ                           ミヤマリンドウ

  
     コマクサ                          イワヒゲ、背景は北鎮岳

  
        メアカンキンバイ                 メアカンキンバイ

  
         イワブクロ                      チングルマ


   お花畑、チングルマ、エゾコザクラ


 前を行く秋田から来たと言うおっさん、登山道から降りて北鎮の沢で水を飲み、ペッドボトルを満タンにしてきたが、相棒は、「あの人は免疫が出来ているから、・・・・」、という。「潜伏期間が10年以上というでしょう、・・・」、こんな話をしながら9:23北鎮分岐着。

                白雲岳とコマクサ


          お花畑と北海岳、チングルマ

  
            間宮岳                              北鎮岳


      北鎮岳とキタキツネ

  
   お鉢平展望台                          向かう北鎮岳方向


    お鉢平の展望

  
                        北鎮岳の南に回りこんで登って行く

  
    北鎮岳分岐                       北鎮岳がガスってしまった


<北鎮岳分岐⇔北鎮岳>      <ページTOPへ>
 北海道第2の高峰北鎮岳2244mを目指してもうひと登り、砂礫の道をジグザグって9:36山頂着。食しながら、撮りながら待ったが、雲の切れる兆なし、前回も見えず、今回もまた、2戦2敗の山だ。

【北鎮分岐〜北鎮岳の花々】

    岩場に寄せ合う高山植物、イワヒゲ、メアカンキンバイ、エゾノツガザクラ

  
        メアカンキンバイ                イワウメ


   山頂直下の花園、チングルマ、エゾノツガザクラ


   山頂直下の花園、エゾノツガザクラ、チングルマ

 9:52山頂をあとにする、10:00分岐点に戻ると回復の兆し、山頂へ戻る気にもなれず中岳へ向かう。途中から一緒になった関東なまりのある夫婦、お鉢周りをするとか、私についてくるというが、私以上のセッカチにはあきれる。
  
    北鎮岳山頂                        比布岳方面の道標



<北鎮岳分岐〜北海岳〜黒岳石室〜七合目>    <ページTOPへ>
 地べたに寝転んでタカネスミレを撮っていると、大分先の方へ行ってしまった、これでいいのだ。小さいピークを一つ越え、中岳山頂に着いてみれば、また会ってしまった。お鉢も薄っすらと見えてきた、北鎮岳も見えてきた、全く見えないのとは雲泥の差。下って中岳温泉の道を分ける、10:27。予定通り行けば明日ここから下る。登り返して抜きつ抜かれつ10:48間宮岳、10:53旭岳分岐、11:28北海岳着。

  中岳へ向かう登山道からお鉢

  
                      間の小ピーク

  
  中岳の北側                             中岳山頂

  
    桂月岳、黒岳                      烏帽子岳、北海岳

  
                       北鎮岳が現われる、中岳山頂で

  
        中岳山頂から間宮岳               裾合平分岐


   分岐点からお鉢

  
   間宮岳山頂部                        ここが山頂、ほとんど平坦

  
      旭岳方面分岐                      北海岳

【北鎮分岐〜北海岳〜黒岳石室の花々】
  
   タカネスミレ                          タカネスミレ  

  
  クモマユキノシタ                       キバナシオガマ

  
      チシマクモマグサ                     チシマクモマグサ

  
         イワキンバイ                      イワツメクサ

  
       イワブクロ                        イワブクロ

  
   エゾノツガザクラ                      エゾノツガザクラ

  
       アオノツガザクラ                  アオノツガザクラ 


   エゾコザクラとエゾノツガザクラ


   お花畑、エゾコザクラとチングルマ


     お花畑、エゾコザクラとチングルマ


               お花畑、エゾコザクラ


          お花畑、エゾコザクラとチングルマ


         お花畑、イワヒゲ

 イヤー、スゴイ、40,50人終結している、ツアー&個人、まあ良く集まったこと。白雲方向に下って何やらしている小集団あり、良く見るとキバナシオガマの説明をしている。ここしかない、中に入るな、道から観て撮れ、ここには柵がない。小休止して例の夫婦に続く、11:40。
  
    北海岳山頂部                         北海岳山頂

  
   小雨が落ちてきた、正面は烏帽子岳                流れに沿ってお花畑を歩き

  
   渡渉して                           残雪を踏んで

  
   また渡渉して                            黒岳石室へ
 下りはじめると雨が降ってきた、これで連続3日、北海の斜面の花は素晴らしい、傘を広げて間から狙う、チシマクモマグサなんて関東人にすればめずらしいのである。急坂が終わって、北海沢に沿ってしばらく歩く、ここの両斜面、エゾコザクラ、エゾノツガザクラ、アオノツガザクラが群落を作っている。ゆっくり眺めたいところだが、小雨では仕方ない、渡渉を2度繰り返し、登り返しして石室に出た、12:39。

 ここで、例の夫婦の先に出る、もう抜かれることはあるまい。しばらくお花畑を緩やかに進み、黒岳山頂部の急坂にかかる。雨が上がり、ピッチが上がる、黒岳12:56−13:00。これから山頂に向かう人達が続々、13:13九合目、13:23八号目、13:40登山届けをしてリフト乗場着。今日は快晴と思ったが、また降られてしまった。でも、景色は一応見えたし、満足するところ。石室周辺のお花畑は、脳裏に深く刻まれ簡単には消えないだろう。お鉢平の紅葉も素晴らしいが、高山植物の花々が競う短い夏、いいもんだなあ。総所要時間は、7時間10分、3日目であるが疲労感はない。

<ページTOPへ>


気ままな男の山歩きHOME  山行記録(日付順 )  山行記録(山域別)  走れ!“忠治”