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駒ケ岳・黒檜山
(赤城山)

山行日
    2006年2月13日    晴れ     単独

コース
    大洞駐車場→駒ケ岳登山口→駒ケ岳→黒檜山→黒檜山登山口→大洞駐車場

「山でひいた風邪は、山で治したら」、という妻の一言、まだ咳き込むこともあるが、あまりハードでなければ大丈夫だろう。ワンコの早朝散歩の時、日の出前の袈裟丸山と赤城山を眺め、今日は静かで暖かくなりそうだ、ひとりつぶやく。R353、県道4号を走って大洞駐車場へ、途中4,5ヶ所凍結している所もあったが、スタッドレスで十分だった。

 軽アイゼンを装着して、8:20出発する。登山口は掻き寄せられた雪が1mほど、林中の積雪は50,60cmありそうだ。わずかに残るトレースを目印に最短距離で進む。雪はほどほどにしまっていて、歩きやすい。ジグザグしている所は真っ直ぐ進み、高度を稼ぐ、時間的には大差ないと思うが、これも楽しみのうち。鉄階段を登り、東側に回りこむと小地蔵岳と小沼が姿を現し、長七郎の南に伸びる尾根の右手に、富士山がくっきりと姿を現す。
  
 大洞の駒ケ岳登山口                    林中のトレース

  
 林中を東側に回りこむと眼下に覚満淵、東南に小地蔵岳  南に地蔵岳が現れる

  
 再び西側に回りこみ凍結した大沼と外輪山を一望する   大きく残る昨日のトレース

  
 階段を登り一段と高度が上がる             樹間に地蔵岳を再び

  
        南に回ると小地蔵岳と小沼も姿を現す         富士山が長七郎の尾根に姿を見せる

 ここから北側に進むと、間もなく2つ目の長い階段に出る。無積雪期は通れない急斜面も、降り積もった雪のお陰で簡単に越え、尾根に出る。ここには道標とベンチのある平坦な場所であるが、ここは1m超の積雪だろう、真っ白だ。ここから駒ケ岳まで、小さなピークが2つあり、夏道は東側を巻いて進むが、東側に雪庇が出来る関係で、尾根伝いに進んでいるようだ。
  
   2つ目の長い鉄階段、右に一直線に登るトレースあり   これを抜けると尾根に出る、道標とベンチは雪の下

尾根に出ると一気に眺望が開ける。赤城山の外輪山、小沼&大沼と遠望する山並みが千変万化しながら楽しませてくれる。富士山、南アルプス、八ヶ岳、浅間山は、このコース黒檜山まで、出たり引っ込んだり、その山並みを追うのがまた面白い。
  
小さいピークから小地蔵岳、長七郎山、小沼        富士山遠望

  
  東側には袈裟丸連峰                   登山道は案内板の右手だったが、トレースは尾根に沿ってあり

  
 駒ケ岳手前の雪庇                      目指す黒檜山と雪庇、トレースは林中に

  
 雪庇先端部                          ここを巻くと駒ケ岳山頂部

 雪庇の東側を避け、低木の間を抜けると、ほどなく駒ヶ岳山頂である、9:20着。ここまで、丁度駐車場から1時間である、雪道にしては、意外に早かったような気がする。枝間に見る目指す黒檜山、辿ってきた稜線に遠望する富士山、八ヶ岳、1579mの山頂にしては素晴らしい眺望だ、小休止。
  
 駒ケ岳山頂、背景は目指す黒檜山            振り向けば遥か彼方に富士の山

  
長七郎山、荒山、地蔵岳のピークも手に取るよう      富士山をアップ、手前は秩父連峰


  地蔵岳を正面に、左の白い所が北岳、間に甲斐駒ケ岳があり、八ヶ岳が連なり、右に浅間山を遠望する

  
 西側には大沼と鍬柄山、鈴ケ岳、浅間山から上信国境の山    上信国境の遥か遠方には北アルプスも見える

 西北に下ると黒檜山の左手に谷川連峰が姿を見せる、真っ白い山並みにまた立ち止まる。2つほど小さいピークを越え、直下を急登、ほどなく花見ケ原へのコースと合流する。尾根の雪はゆるみ、東へ足を延ばそうとしたが、腰まで入ってしまい中止、黒檜大神10:15着。
  
 北側山頂付近から黒檜山                  谷川連峰をアップ

  
 駒ケ岳から2つ目の小ピーク、もう少しで山頂だ     駒ケ岳を振り向く

  
 この稜線唯一生き残ったツガ(鹿にやられてますが)    大沼&外輪山


黒檜山南東直下から駒ケ岳、地蔵岳方向を撮る

  
 花見ケ原への分岐点の道標が見えた            ここから2,3分で黒檜大神

  
 黒檜大神から日光白根山〜袈裟丸山を遠望する    同じく、幾重にも折り重なる山並み、日光白根山〜皇海山


 同じく、南側の展望、左手前が駒ケ岳

 黒檜大神から2,3分で下山路の分岐点、ここから黒檜山山頂までのわずかな距離、道はすっかり消えていた。多分、昨日の風で出来た吹溜りだろう。深い所は1mほどあったかな、小木の間をくぐり抜け山頂に着いた、10:25。山頂の様相が全く違う、一面の雪、70,80cmはあろうか、案内板は半分ほど雪に埋まり、山頂の標柱が40cmほど出ていて腰を下ろすのに丁度良かった。誰がつくったのだろうか、雪だるまがひとり寂しく迎えてくれた。中央部にある石積も三角点もどこにあるかわからない。
  
 下山路の分岐点、ここも1mぐらいかな?         黒檜山山頂、中央の石積、三角点は雪の下

  
 誰がつくったのだろうか山頂に雪だるま          小黒檜山へ続く尾根、先端部のちょっと先まで雪見山歩

  ここから小黒檜山に連なる尾根を少し進み、展望の良い場所に移動した。ここはちょっとしたコブで、面積は小さいが平坦部があり、大きな石と祠がある。石はわずかに雪の上に出ていたが、祠はどこにあるのだろう。感じから1m以上の積雪とみる。ここの展望は素晴らしい、毎度来るたびに同じような文章を並べてしまう。南はちょっと欠けるが、360度のパノラマが開ける。富士山、秩父連山、西上州、八ヶ岳、浅間山、四阿山、草津白根山、白砂山、苗場山、手前に小野子山と子持山、そして谷川連峰の仙ノ倉岳、万太郎山、谷川岳、朝日岳、更に東へ向かって上州武尊山、笠ケ岳、至仏山、燧ケ岳、会津駒ケ岳、日光白根山、皇海山、男体山、袈裟丸山、遠く筑波山等々書ききれない。

 今日は、南アルプス、北アルプスも見えている。南は北岳と甲斐駒ケ岳は見当が付く、北アルプスは残念ながら双眼鏡のレベルだ。パソコンで眺めているのとは違う、生なのである。30,40分、近辺をウロウロして山頂に戻ると、本日2人目の方が黒檜山の南からのルートから到着、この天気、この眺望、自ずと会話に花が咲く、食もはかどる。去り難い山頂、ビューポイント、駒ケ岳経由のルートを伝え山頂をあとにする、11:20。
  
西側から順番に遠望、浅間山周辺             白砂山周辺

  
 谷川岳周辺                          上州武尊山周辺

  
  尾瀬周辺                           皇海山周辺(ちょっと傾いてしまいました)



上の6枚をズームアップ
  
   浅間山周辺、手前は鈴ケ岳              草津白根山周辺

  
  谷川連峰                           上州武尊山、至仏山

  
 至仏山、燧ケ岳周辺                     日光白根山、皇海山、袈裟丸連峰と男体山



パノラマ合成で4枚

四阿山〜日光白根遠望         写真クリック拡大、戻りはプラウザの“戻る”でお戻り下さい


苗場山〜皇海山遠望           写真クリック拡大、戻りはプラウザの“戻る”でお戻り下さい


上州武尊山〜袈裟丸山遠望       写真クリック拡大、戻りはプラウザの“戻る”でお戻り下さい


日光白根山〜袈裟丸山遠望       写真クリック拡大、戻りはプラウザの“戻る”でお戻り下さい



周辺の雪景色
  
ビューポイント周辺はこんな感じ               岩がゴロゴロしていてコメツツジが群生している

  
  コメツツジの樹氷ってところかな              ここの雪は飛ばされてしまったのかな、岩が露出

  
  広角で大沼、鈴ケ岳&外輪山                ズームをきかせて


  パノラマでもう1枚、地蔵岳、鍬柄山、鈴ケ岳、五輪尾根と真ん中に大沼

 樹林を一直線に下り、11:53、黒檜山登山口着。アイゼンをノンスリップバンドに代え道路を歩いて、氷上のワカサギ釣りを見ながら、大洞駐車場に戻る、12:13着。
  
  樹間から地蔵岳と大沼                  急坂を下る

  
   樹間から地蔵岳と大沼                 猫岩付近から地蔵岳と大沼 

  
 黒檜山登山口                       ここにも雪だるまが、小鳥島付近


 総所要時間は、3時間53分であった、諸条件と快晴に恵まれ、眺望と雪景色を十二分に堪能できた、ラッキーな山行であった。立春を過ぎ、木々の活動もはじまっていると思うが、歩いた範囲ではミヤマハンノキの芽くらいかな。“春は名のみの風の・・・・・・”、まだまだ冷え込むこともあるでしょう。万全な体調のもと、山行を楽しまれるよう、余計なおせっかいと思いますが、一筆。



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