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妙法ケ岳・白岩山・雲取山

山行日
    20006年6月21日   曇り   単独

コース 概略図はこちら
    三峰駐車場→妙法ケ岳分岐(北)→妙法ケ岳(奥宮)→妙法ケ岳分岐(南)→地蔵峠→雲藻ケ峰→お清平→前白岩山
    →白岩小屋→白岩山→芋ノ木ドッケ→大ダワ→雲取山荘→雲取山→雲取山荘→大ダワ→芋ノ木ドッケ→白岩山→
    白岩小屋→前白岩山→お清平→雲藻ケ峰→地蔵峠→三峰駐車場

 雲取山は、東京で一番標高の高い山として都民に親しまれている山のようだ、一方三角点のある山頂は埼玉県との境界に位置し、ほんの僅か南に位置する避難小屋のある地点は山梨県と埼玉県の境界であり、1都2県が山頂を共有しているようなものである。山塊全体が豊かな森林に被われ、わずかに山頂部のみ、富士山の見える大展望に恵まれているが、・・・・・・。

 4:30、三峰駐車場を出発する、見渡しても車はないし、泣き出しそうな空模様だ。こんな時期にと思うだろうが、雨が降っても、風が吹いても(100)名山である。三峰神社奥宮への杉並木を歩く、勾配を少し増してきたところで、妙法ケ岳(奥宮)方面へ左折する、4:50。鳥居をくぐって、南のピークを北から東に巻くようにして登って行く。大きなブナが自生する森である。東に回ったところで、切り立った妙法ケ岳(奥宮)が朝霧の中にその険しさをさらけだしていた。間もなく南からのルートの合わさせ、細い尾根を2,3アップダウンし石段を登ると奥宮である、5:21。
  
  雲取山登山口の道標、雲取山まで10.7kmである   妙法ケ岳分岐(北)、この鳥居をくぐり、妙法ケ岳(奥宮)へ進む

  
               枝を四方に大きく広げたブナの木が点々とありました

  
東に回ると、切り立った妙法ケ岳(奥宮)が朝霧の中に  妙法ケ岳分岐(南)からのルートを合わせ、細い尾根を東の方向に

  
  階段を上がったり下がったり               最後石段を登ると祠の祀られている奥宮である

  
 奥宮から辿ってきた尾根(手前)               これから向かう山並、雲取山はどれだろう?

  
 ガマズミの花                         アブラツツジ

 先ほどの分岐点まで戻って5:40、右手の山を巻きながら緩やかに進んで、5:55雲取山まで8.3kmの道標のある本道に出た。間もなく炭焼平と書かれた平坦な場所に炭焼きのカマの跡があった、6:00。緩やかに登り、標高1400mと書かれた地点を6:10通過、種々の形態の道標が頻繁に現れる、6:20地蔵峠着。広葉樹に囲まれた、明るい広場の大きなコメツガ(だったかな?)の根本に、真っ赤な布を纏った地蔵さんが、ハイカーを見守っている感じである。

ここから僅かに進むと三角点のある霧藻ノ峰にでる、標高は1523.1mで西と北の方向が開け展望の良い場所である。幾分下がった所に、この命名者である秩父宮殿下のレリーフが、大きな岩の壁面にある、その先が展望所となっている。ここから30,40m下り、50mほど登り返すとP1547、このピークを100mほど下ると、広葉樹の若葉の中の平坦地、伝説のあるお清平という場所、1450mに出る、6:43。ここからが急登となる、1580mの前白岩の肩というところまで130m上がる、雲取山まで5.7km地点で6:59、前白岩の肩で7:12、距離では半分というところだ。

 ここから緩やかな登りとなり再び急坂となって7:24、1776m前白岩山着。西側の展望が僅かに望めたが、どこの辺だろうか。2つ3つ小さなアップダウンを繰り返すと白い石灰岩の露出した展望のきく岩場にたつ、P1764。絶景なれど不勉強、遠望もイマイチ、どの辺の山並みか見当つかず、山地図を見たら、すず○さんが歩いて貼って頂いた、和名倉山の展望良しとある。
  
  地蔵峠                           三角点のある霧藻ノ峰

  
 妙法ケ岳(奥宮)が見えた                  秩父宮殿下ゆかりの霧藻ノ峰

  
               緩やかな登りと下り、ヤマツツジがまだ残っていた

  
  雲取山まで5.7km、半分道中か               苔生した黒っぽい石灰岩

  
 前白岩の肩                         前白岩山の西側から見た秩父の山々

  
 P1764、白い石灰岩の露出した岩場           西〜北方向の展望可


        和名倉山の展望良し、とあるがどれだろう

 岩場を少し下ると、白岩小屋7:42、160、170m登り返すと三峰の二つ目1921.2mの白岩山着。三角点は登山道のちょっと奥にあり、展望はきかず。白岩山から100mほど下ると、芋木ノドッケという妙な地名がある、案内板に説明がしてあった。芋木はコシアブラ(タラノメと同様、人気の高い山菜)でドッケは突起のナマッタもので、コシアブラの生えた尖った峰の意のようだ。

 ここから、一般コースは西側を巻きながら石灰石と岩場の花を見ながら峰をトラバースしていく。谷は深い、冬期は抜けるのに悩む所かも。大ダワまで全体としては緩やかな登り、樹林帯をじっくり眺められる所だ、大ダワ着8:45。
  
  白岩小屋                               白岩山

  
 一般コースは西側を巻きながら石灰石と岩場の花を見ながら峰をトラバースしていく

  
    ミヤマカラマツ                     シロシモツケ?

  
  キスミレ                             スギゴケ

  
  こんな階段も                        白岩山と芋木ノドッケ

  
     台風の爪痕のようであるが、幼木が生長し自然再生がなされているようだ

  
    山並みがチラッと                    ついに、大ダワの少し手前で雲取山が見えたぞ!

  
  大ダワ、ここは東京都だ                    東京都水道水源林の標柱

 大ダワから100mほど登ると雲取ヒュッテ(営業中止?)、そして雲取山荘が現れ、山頂が迫っていることを実感する、9:05山荘着。出っ放しの水で喉を潤す、最高の味。山荘から登山道に入った右手に、わが国の山岳会の先駆者田部井重吉のレリーフがあった。聞いてはいたが、じっくり見ておいた。雲取山ラストの登りにかかる、山荘に近い部分の登山道が荒れている。自然災害なのか、人的な破壊なのか、ロープでジグザグを切って、はみ出さないようにしている。しばらくして一本道になり、コメツガとシラビソの樹林帯を登りつめ雲取山山頂2017.1mに出る、9:27。
  
  雲取ヒュッテ(営業中止?)               雲取山荘

  
 水、飲み放題、美味しかった                  田部井重吉のレリーフ

  
  登山道、ここまで来るとハミダシはなかった、コメツガとシラビソの樹林帯を登る

  
 振向くと歩いて来た峰           緑も広葉樹と針葉樹の混生でバランス良く自然が保たれているように思える

富士山だ、あきらめていた雄姿だ、曇って天辺は欠けているが最高だ。樹林帯の緑にたっぷりつかりながら歩いて来た上に、山頂での眺望まで、この梅雨期に。しかし、雲は動かず、その姿は30分変わらなかった、9:55山頂をあとにする。
  
   雲取山山頂、曇っていたが富士山が見えました、天辺は恥ずかしいようです

  
  雲取山は三角点の歴史ですね、色々あったんですね、お読みください


  パノラマ、晴れていれば富士山、秩父の山々はもとより、南アルプス、日光の山々まで見えるんだそうです

  
 石尾根縦走路、七ツ石山方面      避難小屋前の道標、石尾根縦走路、長沢背稜&三峰、奥秩父主脈縦走路の標記あり

 雲取山荘10:10、大ダワ10:20、大ダワを過ぎた頃からあちこちで霧が湧き上がる。芋ノ木ドッケ11:02、白岩山11:10、小休止。白岩小屋11:28、前白岩山11:43、前白岩山を過ぎると一面霧に包まれた。前白岩の肩11:53、お清平12:12、霧藻ケ峰12:23、地蔵峠12:32、炭焼平12:45、今朝ほどの妙法ケ岳入口13:06、そして駐車場着13:20、で雲取山山行を終了した。
  
              大ダワを過ぎた頃からあちこちで霧が舞い上がる

  
 前白岩山を過ぎると一面霧に包まれた           前白岩の肩

  
  往路で見たツツジも霧の中                 三峰神社近くの杉並木

 総所要時間は、8時間50分であった。期待しなかった山頂での富士山が、だいたい見えたことに大満足である。しかし、会った人は往路で下って来た方に二人、山頂で一人、たった3人で寂しい限り、季節だろうか、曜日だろうか、この少なさは。


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