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子持山・小野子山・十二ケ岳

山行日
    2008年4月12日   晴れ   単独

コース  概略図はこちら(金島駅→子持山登山口  子持山登山口→入道坊主  入道坊主→小野上駅
    金島駅→子持山登山口→屏風岩→獅子岩(大黒岩)→子持山山頂→中山峠付近→小野子山赤芝登山口→
    小野子山→小野上駅分岐→十二ケ岳→小野上駅分岐→入道坊主→小野上駅

 敷島駅から中之条駅まで子持山、小野子山、十二ケ岳を越えて歩いたら面白いだろうな、と浅はかな夢を見た。しかし、十二ケ岳と中之条間のルートがはっきりせず、また日帰りしようとすると、帰路の交通手段の問題があり、結局可能な上記ルートなり、想定所要時間は11時間ほど、エスケープも容易に取れる、遊び心のスタートとなった、金島駅3:25出発。この道は、昨年6月に三国街道2日目に2時頃から歩いている。吾妻川を渡り、R353北群馬交差点3:30、県道36号を150mほど進み、右折する。曲がり角に若子持神社1.0kmの道標あり、しばらく行くと郵便局がある、ここまでは頭の中にあった。間もなく左折して若子持神社に突き当って右折する。直ぐにYの字に分岐する、道なりに双林寺に向かうのだが、右の道に入った、市道1号、循環バスも入っているようで、全く疑わず道なりに歩いた。しかし、双林寺、子持神社の行き先表示がないし、バス停の時刻表を見ても分からない(字も見えない)。そのまま歩き続けると、4:00田尻交差点に出た。渋川市に合併して、北に抜ける良い道路を造ってもらったんだ、と思いこの道を進む。すると、R17沼田の標識が出てきた、変だな? 見渡すと、少し明るくなって、シルエットに山が見えてきた。この道がR353鯉沢バイパスであることに気づく。直ぐに左折して山の方向に針路変更、勘どころで細い道を右へ左へと歩き、4:35双林寺0.6kmの道標を見て、予定した道にやっと戻れた、明るくなってきた双林寺前を4:45通過する。5:00子持神社まで2.4km地点通過、満開の桜並木を抜け、5:20、子持神社参道、大鳥居をくぐり右手の林道に入る。
  
 吾妻川の北群馬橋を渡ってR353を横切り         若子持神社方向に進む

  
 市中をさまよい、この道標を見て予定ルートが確認できた  子持神社前の満開の桜並木から子持山

  
 同、榛名山                          同、小野子山

  
  同、赤城山                         間もなく、子持神社の鳥居をくぐる

 5分ほど歩くと空恵寺からの道を合わせ、西側の道と一緒になって、唐沢川に沿って奥子持林道を進む。4号橋通過5:50、5号橋通過5:56、6号橋から山頂に向かうルートを見送り、6:07子持山登山口着。ここまで、金島駅から2時間弱の予定が50分ほどオーバー、全行程から考えるとあせることもない。山靴に替え少々腹ごしらえをして6:15山間へと入る。40,50mありそうな屏風岩を見上げ、小さな太鼓橋を渡って、沢筋に沿って進むと屏風岩のルートが左にある。泥濘んだ岩場の道を体をすくめるようにして這い上がる。ほっとして、見渡せば、東の山並から燦々と朝日がふりそそぐ、真っ黄色なダンコウバイが数本キラリと、思わず立ち止まってしまった。落葉樹の小木の間を抜け、鎖と鉄梯子で岩上に立つ、6:30。
  
  林道を進み空恵寺からの道を合わせ           林道奥子持線に出る

  
 6号橋のところにも、山頂に向かうルートあり       正面に朝日を浴びた屏風岩

  
  7号橋を渡ると登山口、左小ダム、東屋もあり        入るとすぐ屏風岩の真下

    
  太鼓橋を渡って屏風岩を見上げる           沢沿いに少し進み屏風岩を往復する、ダンコウバイは見ごろ

  
 取り付きは泥濘だが、奥は落葉の道            鎖と梯子で岩上へ

 岩上を歩くと岩の凸凹と小木で真下が覗けるわけでないから、怖さは感じない。転々と岩場を移動し、山並みと天を突くような奇岩にすっかり魅せられた。まだ冬枯れの岩場、四方八方へ伸ばした常緑の枝、アクセントを強調している。登山道に戻って6:45。
  
  南方向を撮る                         奥に石碑あり

  
                           こんな岩峰が見えた

  
                  これから行く獅子岩、一名大黒岩はカッコイイ

 杉林の中を沢に沿って進む、水は間もなく涸れ、小石がゴロゴロ登山道に並ぶ。杉の木に縛り付けられた、絵・文字入りの板、子供達が自然に親しむようにと付けたのだろう、今も心の中で抱き続けていることだろう。雑木に変わり、急斜面を一登りすると、、6号橋からのルートに合流する、7:15。
  
 戻って、杉林の中、沢筋を進み                 雑木の急斜面を一登り

  
        尾根に出て、6号橋からのルートに合流する    合流点の道標

 細い雑木の尾根を進むと筆の穂先に似た奇岩を左手に、近寄って岩間から獅子岩と山並みを遠望する。これまた、一味も二味も違う楽しみである。7:24、いよいよ獅子岩への登りに入る、小木と岩を掴み、斜面を縫って這い上がり、鉄梯子と鎖で岩上(1054m)に出る、7:35。岩場は平坦ではないが、意外に面積がある。行ったり戻ったり、岩場を堪能し、眺望を脳裏に焼きつけ7:48先ほどの登山道に戻る。
  
   細い雑木の尾根を進むと                こんな奇岩に会う

  
  ここから見る獅子岩                     浅間山(子持の)左後方に榛名山

  
   東側に赤城山                         獅子岩岸壁と浅間山

   
     浅間山(子持の)、浅間山と獅子岩

  
  ザックを置き獅子岩を往復する              斜面をヨッコラショイと上がると説明文があるが・・・

  
                           鉄梯子と鎖で岩上に出る

  
   ここにも石碑がある                   北西に子持山の山頂

  
 眺望が素晴らしい、榛名山と浅間山            浅間山をズームアップ

  
   上越の山遠望                    逆光の赤城山、ビニールハウスが光る

 ここから北に進み、振り返っては獅子岩を眺め、8:05小ピークを越え、西隣のピークで浅間山からのコースと合流(柳木ケ峯1202m)8:14、細い尾根から枝間に奇岩を眺めながら進み、一登りすると緩やかになり最奥の子持山(笠上1296.4m)山頂に出る、8:30。
  
登山道に戻って北東斜面から尾根に出て、中間のピークへ進む、振り向けば獅子らしい獅子岩

  
  、尾根を西側に下って、 登り返す           鞍部から獅子岩

  
   浅間山からのルートに合わさる            奇岩を樹間に見ながら細い尾根を進む

  
   南の下の方に見る獅子岩                同、榛名山

 上越の山並みは少々雲をかぶりイマイチであるが、榛名、赤城は手に取るよう。向かう小野子山を眺め、まだ8時半だ、何とかなるだろう、と自分に言い聞かせる。ざっと計算してみると1時間弱の遅れはそのままであった。女性が一人、岩場をパスして到着、続いて男性、8:45山頂をあとにする。
  
  岩場をちょっと登り緩やかに山頂に進む         子持山山頂

  
  山頂から向かう小野子山を西方向に           同、榛名山を南に

  
  東に赤城山                          南西に浅間山が霞む

 笹道を西方向に緩やかに下ると間もなく突き当たり、左はアンテナ方向へ、右は小峠から高山へと続いている。右に曲がり、雪の少々残る、ほどほどに凍りついた道を下ると、8:53林道に飛び出る。この道はアンテナで行き止まり回りこんで先ほどの分岐点に出て山頂に通じているようだ。小峠方向は右、再び山間に入る。ここで山靴をウオーキング用に替える。ほとんど未舗装の林道ながら歩きやすい、、景色を眺めながら、とはいかない。2ヶ所ショートカットしてみたが、時間短縮にはならず、9:18ゲート、9:25天文台分岐。ここからは舗装道路となり、9:37県道36号線に出る。
  
 西に笹道を下り子持山を振り返る             ここから小峠、右方向に下る

  
  間もなく林道に出る                     左へ林道を進むとアンテナ経由で山頂に向かうルートもあるとか

  
  ヤマハンノキかな?                     シロモジかな?

  
  まだ残雪少々                        天文台手前のゲート

  
   天文台、木立の中                      小野子山も近く

  
   朝、ちょっと歩いた県道36号線、中山峠付近      県道36号線から上越の山

 ヘアピンカーブをショートカットして牧場に出た、登山道への道は? 方向は見当つくが、戻るのも億劫、牧場を突っ切るか、回り込もう、と先に進む。作業中の女性がいたので尋ねるとさっぱり、地図を開くと突っ切るルートがこの先にある。真っ直ぐ牧場を抜けると、東屋に出た。そこから戻る格好で赤芝登山口へ10:18。再び山靴に替え、ミニトマトをつまんで10:24小野子山に向かう。桧の人工林を抜けるとコンクリートの作業道に出る、この道は勾配が大きく、歩きにくい。10:42、やっと終わって山間に入る、眺望がほとんどなく人工林をジグザグしながら高度を稼ぐ。東側に子持山が顔を出すと、間もなく落葉樹の尾根に出る、11:00。
  
  牧場を抜け林道から子持山                  同、上州武尊山

  
   小野子山赤芝登山口                   コンクリートの作業道から分かれ山間へ

 お休み所ができ、周辺の雑木が払われ、西側は上越の山が、東は子持山が見通せる。丸太のベンチもあり、残された木が木陰をつくるだろう、小休止5分尾根を緩やかに進み、急坂を上がって、2,3つ小ピークを越えると十二ケ岳、中ノ岳を西に、上越の山々を一望できる小野子山(1208.3m)山頂に着く、11:29。3名、お休み中、これで会った人、5名になった。上越の山並みの雲、払われそうもない、風が少々でてきた、強いときで4,5m/secほどかな。昼食をとって、11:40中ノ岳に向かう。
  
  子持山を東に                     尾根に出ると、雑木が払われたお休み所が

  
  北西に上越の山                      東南に渋川市

  
   小ピークを越え、右手に十二ケ岳と中ノ岳       正面に小野子山山頂部


   十二ケ岳と中ノ岳、歩数とともに形を変える

  
小野子山山頂付近から十二ケ岳と中ノ岳            小野子山山頂、正面

ご参考: 小野子山山頂のパノラマ(カシミールで作成)
  
                山頂から十二ケ岳と中ノ岳、後ろは上越の山並み

  
   上州武尊山                       榛名山

  
    子持山                          赤城山

 霜の緩んだ急坂を下り、11:52鞍部で高山方面の道を分け、10人のGrに会う、これで15人となった、150mほど登り返して12:12中ノ岳山頂、下って鞍部で12:25左小野上方面、右高山方面の道を分ける、帰路はここから下る。鞍部から西方向に進むと、Y字に分かれ、左男坂尾根伝い、右女坂十二ケ岳を北から西に巻く。最短は直進だ、標高差は120mほど、本日最後の登りだ。東の小野子山、中ノ岳を眺めながら急登する、12:40十二ケ岳(1200.9m)山頂着。
  
 急坂を下って鞍部から十二ケ岳と中ノ岳         振り向いて小野子山

  
  中ノ岳東斜面から小野子山                   中ノ岳山頂

  
  山頂から十二ケ岳                    同、小野子山

  
  雑木の細い尾根を進み高山方面を分ける       鞍部から十二ケ岳

  
  小さく登り返して、次の鞍部へ進む            左小野上駅(下山はここから下る)、右高山の分岐

  
               尾根に沿って男坂を登る、東に中ノ岳とその右に小野子山

  
                    中ノ岳と小野子山、ここにも樹間から奇岩

 ここの眺望は素晴らしいのだが今日はイマイチ、かすかに山並みが眺められる程度になってしまった。7人ほど座り込んでいるが、皆お食事中。折角の山頂だ、探すと鮮やかな花を咲かせたダンコウバイ、虫が垂れ下がっているようなハンノキの花を見つけた。榛名山に見入っていると、蝶が2ヒキやってきて、温まった石に羽を広げてとまる、風のせいだろうか、寒いのだろうか、13:00山頂をあとに女坂を下る。

ご参考: 十二ケ岳山頂のパノラマ(カシミールで作成)
  
      十二ケ岳山頂、残念ながら霞がかかって上越の山は薄っすらと見渡せるだけ

  
  山頂から中ノ岳と小野子山、後ろは赤城山       赤城山の黒檜山、残雪が多い

  
   浅間山も霞む                      志賀草津方面

  
  キレイだった、ダンコウバイの小木            羽がボロボロの蝶(キタテハ

 13:07小野上方面分岐、落葉樹の急斜面を下り杉森へ、沢に沿って下って林道を横断、再び杉森を抜け、入道坊主の表示板のある、十二ケ岳登山口に出る、13:26。直ぐ前を歩いていた人は、林道を歩いて行ってしまった、遠回りになったようだ。ここでウオーキング用に替え、ケヌキ沢に沿って一路小野上駅へ向かう。
  
  女坂で先ほどの分岐点に戻る               ここから雑木の斜面を下る、樹間から十二ケ岳と中ノ岳

  
林道を横切って間もなく入道坊主の表示のある十二ケ岳登山口へ   ここからケヌキ沢に沿って下る

  
   満開のキブシ                       タチツボスミレだろうか

 小野上駅との標高差360mほどだ、ほどほどの下り坂で調子が出る、6km/hは出ているだろう。里に出るとサンシュユがまだ満開だった、14:15小野上駅着。予定の行程はここで終わった、総所要時間は、10時間50分と予定の11時間内に入ってしまった。後半の歩くのが早かったのと、休憩時間が短かったのかな。コースを間違えたのは反省点、夜道は地図を頭にキチンとしまいこまないとね。

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