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後袈裟丸山・前袈裟丸山

山行日
    2007年5月24日   晴れ   単独

コース
    後袈裟丸山登山口(郡界尾根)→P1415.1(三角点あり)→石祠→後袈裟丸山→八反張→前袈裟丸山→
    東南尾根(標高1740m先端付近)→前袈裟丸山→八反張→後袈裟丸山→石祠→P1415.1→後袈裟丸山登山口

 18日に前袈裟丸山を歩いて以来、ネットで見る後袈裟丸山の郡界尾根、もうそろそろ満開を迎えるだろう前袈裟丸山の東南尾根のアカヤシオが気になてって機会をうかがっていた。明日から雨となると、今日だ、予報は曇り時々晴れで降られることはないだろう。R122から小中大滝の脇を通り、林道を左折、舗装区間は延びたものの悪路が断続する道をゆっくり進む。駐車場には、先客2台、6:13、後袈裟丸山登山口を発つ。新緑の雑木林、丸太の階段が断続する急登である、枝間に袈裟丸山、そして大きな岩が左手に見えてくると、起伏の緩やかな郡界尾根に出る、6:28。
  
 後袈裟丸山登山口(郡界尾根)              丸太の階段で急登する

  
  木洩れ日の雑木林を進む                大きな岩の脇を通り

 笹に被われた明るい落葉樹林の中を通り抜けると、右手に谷を介して堂々とした袈裟丸山が姿を現す。間もなく三角点のある小ピークに出る、6:42。この辺一帯を八重樺原というようだ、確かに白樺を沢山見かける。シロヤシオも点在する、開花がもう始まっている。登山道脇には奇麗なスミレが、点々と咲いていた。緩やかに進んで、2つ目のピークにさしかかる、ここには破損した道標がある、登山口まで2.3kmと読める? 6:56着。
  
  低い笹に被われた尾根に出る              新緑の光る森を緩やかに登る

  
  右手に目指す後&前(右)袈裟丸山が現れる     三角点のある最初のピークを通過

【咲き始めた八重樺原のシロヤシオ】
  

  

  

  
                                   
このスミレ、家に戻って調べたら、サクラスミレのようである。サクラスミレさん、どうでしょうかね。
  
 登山道沿いに点々と咲く奇麗なスミレ、サクラスミレと思いますが(?)

 道標から少し下ると、ミツバツツジが現れる、まだ4,5分咲き、鮮やかな紫色で若葉に映える。オオカメノキの花も咲き出していた、近づいても背が高く、なかなか花を撮らせてくれたい。3つ目の小さいピークを左に巻いた付近から、アズマシャクナゲが大きなピンクの花をつけていた、まだ開花したばかりだ、色鮮やかな蕾が森の中で一際輝く、カッコウ、コノハズク、ウグイス、ホトトギスの声に運ぶ足も軽く、ほどなく石祠着、7:22、登山口まで2.7km、後袈裟丸山まで1.7kmの道標あり。

【八重樺原を過ぎると、4,5分咲きのミツバツツジとオオカメノキ、シャクナゲの競演が始まる】
  
    ミツバツツジ

  

  

  
     オオカメノキ

  

  
    アズマシャクナゲ

  

  
                                      石祠

 ここから、アカヤシオが加わった、我慢して散り残った花達のようだ。高度が上がるにつれ、鮮やかさを増してくる。再び、アズマシャクナゲとオオカメノキが加わり、鳥のさえずり、芽吹きかけた木々も加わって、季節を競演しているようだ。アカヤシオのゲートが幾重にも開き、尾根に林立する大木小木、歓迎の花々の間を一歩一歩踏みしめて山頂へと向う。美しさ+αの世界にいるのである。やがて、コメツガの樹林帯に入り、第一幕が終わり後袈裟丸山山頂に着く、8:40-8:50。

【郡界尾根のアカヤシオとシャクナゲ、オオカメノキ】
  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  



  

  
        沢を隔てた前袈裟丸山の西斜面を赤く染めるアカヤシオ

  
                   前袈裟丸山も近づいた

  
          コメツガの樹林帯を抜けるとほどなく後袈裟丸山山頂である

  
 後袈裟丸山山頂                       山頂より赤城山

 後袈裟丸山を下って、八反張というヤセオネを通過する。ここに咲くユキワリソウはまだ芽吹いたばかりだった。登り返して、まだ誰もいない、前袈裟丸山山頂着、9:17。山頂から小丸山方面に登山道を2,3分歩き、尾根伝いに薄い踏み跡を辿って急斜面を下る。近づいてくる東南尾根のアカヤシオ、いよいよ第2幕の開演である。
  
  前袈裟丸山を目指し下る                 ハタザオの仲間、八反張付近

  
 これもサクラスミレ? 、八反張付近                    キジムシロ、八反張付近

  
             八反張、ヤセオネを通過、揺らぐ鎖が気になるが

  
   前袈裟丸側から後袈裟丸山               同、赤城山


 前袈裟丸山山頂西側から後袈裟丸山、皇海山、鋸山、日光白根山

  
 同、後袈裟丸山、皇海山、鋸山、日光白根山      前袈裟丸山山頂

 先日18日歩いた時と比較にならないほど尾根のピンクは濃く染まっていた。前袈裟丸山寄りの大きな1本、まだ先端は茶色だったが、ほぼ満開である。鞍部で小高い尾根を眺めて小休止。シングルで、パノラマで、撮りまくる。ここはアカヤシオの桃源郷である。

【赤く染まった尾根、前袈裟丸山東南尾根のアカヤシオ】
  



  

  



混生するアズマシャクナゲがここでも咲き始めていた。小高い山頂を越え、標高1730mの突端まで、堪能しながら歩く、アカヤシオはここで線を引いたように終わっていた。

【尾根に入って、前袈裟丸山東南尾根のアカヤシオ】
  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  



 第2幕の余韻を味わいながら、歩いて来た道を戻る。前袈裟丸山山頂10:42-10:50。山頂には小丸山方面から来た10人ほど、北の展望ヶ所に数人が価値ある汗を拭いていた。八反張に下って登り返す、後袈裟丸山着11:10-11:20。コメツガの樹林を下り、アカヤシオのトンネルを抜け、岩場に落ちた花びらを避けながら下り、石祠で12:00。12:31、破損したあと登山口まで2.3kmの道標着。
  
    散った花びらも美しい                 最後の花のトンネルを抜ける

 ここでA氏のHPに書いてあったワラビを思い出し、一握りほど採取、三角点を12:55通過、13:05尾根と分かれ丸太の階段を下って、13:15登山口に戻って本日の山行を終えた。総所要時間は、7時間02分だった。郡界尾根と前袈裟の東南尾根のアカヤシオ、郡界尾根は盛りを少々過ぎていたが、いずれも素晴らしい群落である。木も大きいし、周辺の森に合った樹形をつくり、芽吹きの前に鮮やかなピンクの大輪を咲かせ、山並みを染め、人々を魅了する。アカヤシオを追っかけて、あっちこっちの山を歩く、これも楽しいものである。
    関連ページ:昨年の前袈裟丸山東南尾根     2007/5/18の前袈裟丸山東南尾根


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