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後袈裟丸山・前袈裟丸山(袈裟丸山)

山行日
    2006年10月26日    晴れ   単独

コース
    後袈裟丸山登山口→(郡界尾根)→後袈裟丸山→八反張→前袈裟丸山→八反張→後袈裟丸山→(郡界尾根)
    →後袈裟丸山登山口

 北関東周辺の紅葉も1000m付近まで降りてきているようだ。と言っても、桜前線とは違い、妙義付近では12月の上旬まで、陽だまりのカエデは見られる。残り物に福がある紅葉見物も楽しい。そんな紅葉を求めて、袈裟丸山を最近歩いてない郡界尾根からの山行である。郡界尾根の登山口は、小中大滝を過ぎて左折し、根利方向へ郡界の少し手前まで走る。これがガタガタ道なので、どうしても全面舗装の折場登山口や塔ノ沢登山口を利用してしまう、6:40後袈裟丸山登山口を出発する。いきなり丸太の階段を急登する、時間的には20分前後、標高差で150m程度であり、標高1300m強の平坦な場所に出る、我慢の坂だ。あとは見通しの良いゆったりした尾根歩きを満喫できる。楢と笹の樹床に点々と残るカエデ、朝日を浴びて輝きを見せる、赤、黄、緑の葉も見える。右進行方向には、時々向う後袈裟丸山と前袈裟丸山(右)が顔を出す、紺碧の空にコメツガが多いので青みがかった山肌を見せる、100mほど高度を上げ、三角点のある1415.1mに出る。
  
  後袈裟丸山登山口                    しばらく続く丸太の階段

  
                    登山口付近の紅葉、カエデが主

  
  枝間に向う袈裟丸山が見えると             平坦な地に出る

  
  メギノキの赤い実                     向う後袈裟丸山と前袈裟丸山(右)が顔を出す

  
                     山並と紅葉を楽しみながら尾根歩き

  
  右の沢は大滝へ注ぐ                    東の方角に双耳峰の筑波山を遠望する

  
                    ゆったりした尾根を満喫できるコース


   南方向に富士山遠望

 ここを八重樺原と呼ぶらしい、ここにある道標が一部欠損している、見た感じでは人の手によるものではないようだ、だとすると**かな? ここで少々右に曲がり、紅葉を見ながら、小さいアップダウンを4,5つ繰り返す。眺望、森も笹の原も美しい、独りで歩いているのが、モッタイナイようだ。アズマシャクナゲの群生地に入ると勾配を増し、境の十二様という石の祠に出る。ここの道標には、後袈裟丸山山頂まで1.7km、登山口まで2.7kmとある。ここまで時間にしてゆっくり歩いて1時間強。
  
  八重樺原の道標、壊れ方が???           富士山遠望

  
                  紅葉と樹間の袈裟丸山、笹の原が見所

                           振り向けば赤城山                        アズマシャクナゲの自生地に入る

  
 シャクナゲの間を行くと                    間もなく石の祠が祀られている

 この付近からコメツガが現れ、尾根巾が少々狭くなり、間もなく展望の利く岩場に出る、赤城山が美しい。徐々に勾配を増し最後の登りにかかる。と簡単にいえるが、標高差は400mほどある。左の沢の音を聞きながら登るが、高度を上げていくと左右の沢の音が一時聞こえる。沢の流れが途絶える頃、右に前袈裟丸山の山頂部が顔を出し、間もなく後袈裟丸山との鞍部、八反張が見えてくる。そして、左手に中袈裟丸山から北に延びる尾根が現れ、雲をかぶった上州武尊山が見えると山頂直下である。小枝を掴み、足を踏ん張り、コメツガのトンネルを抜け後袈裟丸山1903m山頂に着く、8:37。
  
    尾根が狭くなって、落葉樹の森からコメツガの森へと変る地点

  
    ツツジ系の紅葉が点在する              赤城山、黒檜山に雲の笠

  
      八反張                        前袈裟丸山

  
  後袈裟丸山、山頂直下                   赤城山を南に

 南から北東は開け、男体山と赤城山、前袈裟丸山山頂部は眺められるが、眺望はイマイチ、9:00前袈裟丸山に向う。笹の密生する急坂を下り、八反張と称するヤセオネを通過し、この辺から足尾、日光方面の山並みが顔を出し、山頂までの間素晴らしい景色が楽しめる。袈裟丸山連峰の中、奥、最高峰、そして皇海山、鋸山11峰、庚申山、日光白根山、男体山、黒桧岳、社山、半月山、前日光の山々、と深い餅ケ瀬の谷を隔てた眺望が見事だ、前袈裟丸山山頂、1878.2m着9:27。
  
 後袈裟丸山山頂                      山頂から男体山

  
  同、前袈裟丸山山頂部                   鞍部の八反張

  
  前袈裟丸山寄り4,5mであるが慎重に            八反張から赤城山

  
  男体山を樹間に                       後袈裟丸山山頂部

  
  皇海山、鋸山11峰、庚申山、日光白根山        山頂が雲に覆われた上州武尊山

  
                真中奥が男体山、手前に黒桧岳、社山、半月山

  
         袈裟丸山連峰の中、奥、最高峰、皇海山、鋸山11峰、庚申山、日光白根山

 ここの山頂も眺望はイマイチ、でもちょっと周辺を歩くと、枝間からあちこちの山頂が望めるので面白い。前袈裟丸山には一等三角点があり、山頂部の面積が後袈裟丸山に比べて広く平坦であり、ここを袈裟丸山と呼んでいる案内書他あることからと思うが、お休み場の面積の大きいこと。今年も春のツツジ、サクラソウから秋の紅葉まで、何万という人達をこの山は楽しませたことだろう、これがその証しかも、9:45山頂をあとにする。
  
  前袈裟丸山山頂                      山頂から赤城山

  
 帰路写す、 袈裟丸山連峰、この奥行きたいなぁ・・    やっと、上州武尊の山頂部が現れる


【1300m付近〜八重樺原の紅葉】
  

  

  

  


【八重樺原〜境の十二様の紅葉】
  

  

  

  


  


 後袈裟丸山10:12、境の十二様(祠)10:55、登山口11:52着で郡界尾根からの袈裟丸山山行を終わる。総所要時間は、5時間12分であった、残った紅葉、ゆったりした尾根、山頂部の足尾・日光方面の眺望、林道の悪路を除けばいうことなし。上越方面の雲、ちょっと残念だった。20日の鳳凰三山から見た富士、そして袈裟丸山から今日見た富士、見えた大きさに違いはあれど、富士は富士、日本一に変りなし。


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