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鶏頂山・釈迦ケ岳

山行日
    2005年11月21日   晴れ    単独

コース  詳細はこちら
    鶏頂山登山口P(日塩もみじライン脇赤い鳥居)→弁天池→鶏頂山→釈迦ケ岳→弁天池分岐→弁天池
    →鶏頂山登山口P

 11月13日女峰山より見た鶏頂山の山塊にひかれ、釈迦ケ岳と合わせての山行となった。日塩もみじラインに入り15kmほど走ると赤い鳥居のあるスキー場近くの駐車場に着いた。6:25右手に鶏頂山を見て、赤い鳥居をくぐった。カラマツの林を緩やかに20分ほど歩くとスキー場に出て視界が開ける。先週歩いた女峰山、その前の週歩いた日光白根山が朝日を受けて並んでいた。白根山の隣には、頂きの白い温泉ケ岳から根名草山の峰が、薄赤く染まっていた。ここからスキーのコースに入り20mほど切られた林間を歩き最上部のリフト脇に出る、7:05。

 ここをピークに、少し下り、右手に大沼(鹿沼?)への道を分ける。ここでカラマツの林は、うっそうとした桧の林に変り再び上りとなり、間もなく平坦になって弁天池に着く、7:22。小さい池は凍りつき、脇に銭鋳乃宮と刻まれた石柱、鐘、石祠あり。開けた空間には、ベンチが置かれ、なだらかな鶏頂山を望めた。登山道は、ここで右鶏頂山、左釈迦ケ岳に分かれる。
  
 道路脇にある登山口                    駐車場から見た日の出前の鶏頂山

  
  横断するスキー場から見た女峰山、日光白根山     下る雪の登山道に陽がさしはじめた

  
  下りきって大沼への道を分ける             凍りついた弁天池と石祠

  
 ここからの鶏頂山はなだらかに見え            ここで右鶏頂山、左釈迦ケ岳に分かれる

 分岐点から右に入り、コメツガ混じりの落葉樹の自然林となり、本格的な登りとなる。水場を過ぎ、**霊神と刻まれた大きな石を右手に見る、古い山岳信仰の名残だろう。積雪もこの辺で2、3cmあまり、着雪した木々の枝の美しさに時々立止まり、青空を見上げて写真を撮る。三段ほどある梯子を上り、間もなく朝日を正面に受けて、主稜線に出る、7:48。尾根向こうに逆光あびる釈迦ケ岳を眺め、凍りついた狭い尾根道を歩く。
  
 コメツガの着雪                       古い山岳信仰の名残、**霊神

  
      雪をかぶった登山道                 こんな梯子が

  
                    着雪の美しさに立止まり眺め、撮る

  
                         稜線に近づき、明るさを増す森

  
  太陽が飛び込んで                    稜線に出る、右鶏頂山、左釈迦ケ岳


                稜線から釈迦ケ岳を望む、左から2つ目

 白く輝く木々を眺めながら尾根筋の散策、日差しは意外に強く足元の日だまりでは、自然の芸術品がもう壊れかけていた。歩くこと約15分、静かな佇まいをみせる鶏頂山1765m山頂に着く、8:05。山頂には、お社があり、何故か男体山、女峰山の方向を向いていた。西側からは、男体山、女峰山、太郎山、日光白根山、真北の方向に飯豊連峰、東側にはこれから向う釈迦ケ岳が鎮座する。
  
 サラサドウダン?の着雪                  同、アップ

  
 登山道、また小さい梯子が                着雪が満開の梅のよう

  
 鶏頂山山頂の鳥居                     同、祠

  
 鶏頂山山頂から飯豊連峰                  同、男体山、女峰山、太郎山、日光白根山


                 同、釈迦ケ岳

 誰もいない山頂で備えの小槌で鐘を一突き、ゴーーン、下界まで届くだろうか?、小さいけれど音色は抜群であった。ここの山頂は、思っていたよりは、視界が開けていて眺望が良好、白い花が消えないうちに、と8:20山頂を下る。
  
 雪の花のトンネル                      分岐点付近から釈迦ケ岳、右

  
  ナナカマドの実もまだしっかりと・・・           御嶽教**の刻みが・・


  小さなピークを過ぎた所から鶏頂山、東側の雪も解けて・・・

 小さなピークを過ぎた所で振向くと鶏頂山の雪が東半分消えつつあった、それが西面と対照的で面白い。8:44鞍部で、帰路下山予定である、弁天池方向の道を合わせ中間のピークを越えた。再び西北面となり、着雪の美しさを充分味わいつつ高度を上げていった。勾配が緩やかになった所で、大間々台からの道を9:21合わせ、釈迦ケ岳山頂1794.9mに着いた、9:25。
  
 弁天池方面分岐、帰路の予定コース           分岐点付近から鶏頂山

  
                        ダケカンバの着雪の花

  
                            コメツガの着雪

  
  遥かに飯豊連峰を望む                  日光連山、左と鶏頂山

  
 大きな石が点々としてくると                 大間々台からの道を合わせ

 山頂は平坦で意外に広く、東北隅に新しそうな南を向いた釈迦如来座像あり、中央北側に小さな社が祀られていた。西側には、先ほど立った鶏頂山があり、背後に日光連山、男体山、女峰山、太郎山、日光白根山、温泉ケ岳、鬼怒沼山、奥鬼怒スーパー林道を挟んで黒岩山、そして燧ケ岳、会津駒ヶ岳・・・・・〜山王峠、その遠方に飯豊連峰があり、黒鹿山、黒滝股山、三倉山〜茶臼岳へと山並が続いていた。素晴らしい眺めだ、ほとんど歩いてない栃木福島県境の山を、地図と比較しながらしばし見入る。
  
 釈迦ケ岳山頂に着く                     山頂には釈迦如来座像あり

  
                 山頂の着雪、エビにも、コンペイ糖にも、繭玉にも見える

  
  男体山、女峰山、太郎山、日光白根山         燧ケ岳、会津駒ヶ岳方面の山並

  
  山王峠〜那須方面の山並                那須方面アップ

  
 同じく、那須の山                       飯豊連峰遠望と山王峠付近の山並

  
山王峠東側付近アップ                     鶏頂山と栃木福島県境の山並


  日光連山と栃木福島県境の山並遠望


   日光連山〜会津駒ヶ岳付近の山遠望、中央は鶏頂山

 独りっきりの山頂、時間は静かに流れ、足跡を満遍なく雪上に残し山頂をあとにする、9:55。弁天池分岐10:28、沢状の道を下り弁天池着10:42、小休止。桧林、スキー場、カラマツ林と早足に抜け、11:28鶏頂山登山口に戻って山行を終えた。総所要時間は、5時間3分であった。スキー場=鶏頂山、という思い込みからか、歩くのを躊躇っていた山も歩いてみれば、こんなに素晴らしいとは、近場にも良い山があるものですね。今回が11月最後の山行、12月からはウインターバージョンに切替えて、低山と雪遊びとしようかな。上毛三山、足利近辺、富士山の見える山も歩きたいなあ。もう、今年も残り1ヶ月、楽しく・・・・・・・。


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