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燧ケ岳(尾瀬国立公園)

山行日
    2007年9月3日   晴れ   単独

コース 概略図はこちら
    大清水休憩所→一ノ瀬休憩所→三平峠→尾瀬沼山荘→沼尻休憩所→(ナデッ窪コース)→長英新道との合流点→
    俎(マナイタ)ー→柴安ー
見晴→白砂峠→沼尻休憩所→沼山峠分岐→長蔵小屋→尾瀬沼山荘→三平峠→
    一ノ瀬休憩所→大清水休憩所


 8月30日に尾瀬は日光国立公園から分離・独立させ、新たに29番目の尾瀬国立公園が誕生した、そして31日盛大に官民合わせ祝った、とか。とは、無関係だが、天気もまあまあらしいので、一周り急遽計画した。コースはちょっと長いのだが、大清水から入り、燧ケ岳を西に下り、まだ歩いてない見晴-沼尻間を散策する。ついでに北側を周り尾瀬沼を1周する。

 3:38、大清水休憩所の駐車場を出発、真っ暗な(月は半月)林道を一ノ瀬休憩所へ、4:23-4:32。ここで山靴に履き替え、軽く朝食をとる。片品川を渡り登山道に入る、据付のマットで靴の清掃、沢の音を聞きながら木道、階段を歩き高度を稼ぐ。昨晩到着時、小雨が降っていたが、木道を濡らすほどではなかったので助かる。幾分明るさを感じた時、沢の音は絶え、靴とストックのリズミカルな音に変わっていた。勾配が緩やかになると南にカッコイイ四郎岳が頭を出す。また樹林帯に入り、間もなく三平峠着、5:17。
  
  幾分緩やかな登りに変わると南に四郎岳                間もなく三平峠

 もう、日の出時刻を過ぎている、樹間に燧ケ岳の山頂部がチラッと見えた、急ぎ足で下り、尾瀬沼休憩所(三平下)着、5:29。湖面は霧が漂い、これは駄目かな、と思い“尾瀬国立公園”の幕を眺めていた、次の瞬間、林間に薄っすら山頂部が現れた。ヨーシ、急ごう、といってもビューポイントを把握しているわけでなし、霧がどう流れるか、これも見当がつかない。東電の水取入れ口を過ぎる、燧ケ岳は見えない。しかし、刻々と霧が上がっている、裾が現れ、間もなく山頂部を湖面に映す。歩きながら、眺めながら、撮りながら、一瞬の感動を脳裏に刻む、6:35、沼尻休憩所着。
  
  尾瀬沼休憩所、尾瀬国立公園の幕        霧の中に燧ケ岳の頭が出た、それ、急げ!

  
                徐々に姿を現していく尾瀬沼と燧ケ岳周辺

  
               北側から南へ、ほぼ姿を現す


              波静か湖面にクッキリ逆さ燧ケ岳


            日差しを浴びて、輝く

  
    時々、霧が流れていく           青空に雄姿、燧ケ岳(左から柴安ー、赤ナグレ岳、俎ー、ミノブチ岳)

  
                   霧の尾瀬沼、時間と共に

  
                  霧の尾瀬沼、時間と共に

  
   小沼湿原付近、イワショウブ              アキノキリンソウ

 休憩所には誰もいない、小屋泊まりのハイカーがいると思ったが、・・・、寝坊したのかな。尾瀬沼周回路から離れ、ミノブチ岳と赤ナグレ岳の間の窪地を登りつめていく。このルートを好む人と、嫌う人、両極端なようだ。私は、登りは好きだが、下る気はしない、なぜかというと、足元を見ているだけで精一杯。分岐点から20分、樹々の間にミノブチ岳の先端がちょっとだけ見えた、また樹林の中、上空は真っ青。1時間経って、大きな岩の上に出る、やっと尾瀬沼を眼下に、日光連山を一望できた。ここからも岩石の道はまだまだ続くが、下部の素晴らしい光景は時々眺められた、8:12長英新道に合わさる。
  
  若干茶系が混じる湿原                  山頂部横一列、左から柴安ー、赤ナグレ岳、俎ー、ミノブチ岳

  
ナデッ窪コースが分岐する沼尻休憩所           蜘蛛の巣の露、沼尻の湿原

  
 ナデッ窪コース、正面の突起がミノブチ岳の左を登る   北側から沼尻休憩所付近

  
                小石の道を歩くと20分ほどでミノブチ岳が見える

    
         大きな石の道に変わり、南が開けると四郎岳が遠望できる

  
               間もなく潅木帯に入り、尾瀬沼と日光連山が展望できる


    中央が尾瀬沼と日光白根山


  ちょっと上方から尾瀬沼と日光連山

  
    オヤマリンドウ?                      オオバタケシマラン

 合流点を過ぎると、変化していく俎ー(マナイタグラ)の山頂部を目前に見ながら進む。振向けば、ミノブチ岳を足元に、尾瀬沼と弧を描くように広がる日光連山、女峰山、太郎山、大真名子山、男体山、日光白根山、錫ケ岳・・・と。今を真っ盛りのリンドウ、まだ咲き残った、アザミ、シシウドの間を分け入って岩場に取り付いて一登り、8:30三角点のある東のピーク、俎ー2346m着。
  
         ナデッ窪コースと長英新道の合流点付近から俎ーと尾瀬沼 

  
  同、俎ー                           同、お花畑を通過する

  
     柴安ー                            ミノブチ岳、尾瀬沼、日光連山遠望


   山頂より南東〜西南の眺望

  
山頂より尾瀬沼と日光連山、ミノブチ岳              同、尾瀬ヶ原と至仏山、上州武尊山、手前はアヤメ平

  
 同至仏山拡大、左突起は笠ケ岳              同上州武尊山拡大、手前がアヤメ平

  
 中央が荷鞍山、手前に皿伏山が重なる、その後ろ赤城山遠望    北側(北北東)会津駒ヶ岳


  荷鞍山、上州武尊山、至仏山、柴安ー、平ケ岳、中ノ岳と越後駒ヶ岳


   柴安ー、平ケ岳、中ノ岳と越後駒ヶ岳

 360度のパノラマ、若干雲が湧いてきたが、楽しむには充分だ。北側でチンチロリンが鳴る、御池方面からのハイカーだ、3時間で着いたとか、立派なレコードだ、お歳のようだし。西のピークに2,3人、これからかな、山頂が賑わうのは。御池からの御人と話していると、近くに人声、西のピークから移動して来たようだ。「では、ボチボチ出発しますか」、8:55、腰をあげる。

 鞍部の草むら、茶色くなって、ちょっと艶がないが、紅葉したようだ、早いなあ。登り返して燧ケ岳の最高峰柴安ー2356m着、9:06。山頂にいた御人、移動してきた我等2名、3人集って、萬の会話、イワヒバリもあきれた様子、9:30退散する。
  
  柴安ーと俎ーの鞍部、早くもクサモミジ?         鞍部から柴安ー

  
鞍部から俎ー                         柴安ー山頂2356m

  
  山頂から平ケ岳、中ノ岳と越後駒ヶ岳           同、会津駒ヶ岳

  
  同、笠ケ岳と至仏山、尾瀬ヶ原               同、尾瀬沼と日光連山

  
  荷鞍山、その後ろ赤城山遠望           荷鞍山、後は赤城山


  同、東〜南〜西の展望

 ちょっと西に下った所から振向く、2つの山頂部を見比べ、10mの差見た目では解らず。このルートの下りも決して歩きやすくない、上りに使う人が多いのだろうか。中間地点付近かな、枝越しに至仏山と尾瀬ヶ原、この光景も目に止めたい1コマ、好きな構図で。大きな石ころから小さな石へ、緩やかになった所で、10:43見晴2kmの道標、グシャグシャ、ツルツルの我慢の道を下って、10:58沼尻・見晴間の登山道に出る、小休止10分。整備された木道を若干下って、11:18見晴着。

   柴安ーと俎ー(右)

  
                 見晴への下り、樹間から至仏山と尾瀬ヶ原

  
    ほぼ平坦になると、あと2kmで見晴         見晴-沼尻に出る、見晴はあと0.6km

 尾瀬沼周辺と雰囲気の異なる尾瀬ヶ原をちょっと散策、見晴の至仏山、燧ケ岳を眺め、11:30折り返す。若干登りながら、ブナの森を歩く、この道を段小屋坂というようだ。先ほどの合流点を通過、しばらく進み、ダンゴヤ沢を渡る。見晴方面に向う人、7,8人会ってこの道の最高点白砂峠着、12:27。ここから30mほど下ると、白砂湿原が開ける、イワショウブ、サワギク、トリカブトが点々と咲く、東端に池塘があり、ミツガシワが沢山生えていた、この湿原は尾瀬にしては小さいが、なかなか面白そう、12:47沼尻休憩所着。
  
                       見晴から尾瀬ヶ原と至仏山

  
                                見晴から燧ケ岳

  
見晴付近で、トリカブト                      同、アキノキリンソウ

  
  同、ワレモコウ                        同、ハリブキの実

  
                           イヨドマリ沢を渡る

  
  サラシナショウマ                     ゴゼンタチバナの実

  
   見晴から緩やかに登り白砂峠に出る         その先に白砂湿原あり

  
   イワショウブ                        池塘もあり、今年の活動は終わったか? ミツガシワ

 20人ほどいたが、半分ぐらいは工事関係者で昼休みのようだ、奥の建物で何か始まっているようだった。5分ほど休んで、出発。尾瀬沼周回コースは、北側はアップダウンが少ないが、南から回り込む道はアップダウンが多い、木道も整備中だろうか、外してあった。それに比べたら歩き易い、浅湖湿原を通り、間もなく、長英新道を合わせる、13:25。ツガ、コメツガの森を抜け、沼山峠方面の道を分ける、大江湿原に出る。散策する人5、6人、時間にしては静か過ぎるメインルートの午後、13:40長蔵小屋へ。周辺にはタムラソウの終わり花、紫色の群落を2ヶ所見た、トリカブトは今が盛り、14:00尾瀬沼休憩所。
  
               西側から沼尻休憩所、大勢いましたが半分は工事関係者

  
                      休憩所付近の」湿原で2枚
         
  
 浅湖湿原で、サワギキョウ                  サワギク

  
   ウメバチソウ                       桃色化したノリウツギ

  
  三本カラマツ                        タムラソウと燧ケ岳

  
    トリカブト                           サラシナショウマ

 ここも静かだ、皆小屋に入ってしまったのだろうか。通過して三平峠の上り、やはり疲労だろうか、ちょっときつかった、三平峠14:12、5分休憩。一ノ瀬に向うと、1人、2人・・・、と尾瀬沼に向う人あり。家路に着く人も点々と、10人ほどに前に出させてもらって、一ノ瀬休憩所14:54、終着大清水休憩所15:30着で本日の燧ケ岳山行を終えた。総所要時間は、11時間52分であった。沼尻からは、ちょっととばし過ぎたかな。

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