針ノ木岳 二日目 一日目はこちら
2日目のコース 
    新越山荘→鳴沢岳→赤沢岳→スバリ岳→針ノ木岳→針ノ木峠→蓮華岳→針ノ木峠→(針ノ木雪渓)→扇沢駐車場

 4時起床、山荘前で明るくなるのを待つ。刻々と変わる東の空、宿泊しなければこの光景は目に出来ない。頸城山塊と八ヶ岳、そして富士山が見えた。5:20、2日目の行動開始、歩き出すと間もなく岩小屋沢岳の東斜面からご来光、周辺を赤く染める、変化していく様に足もつまづく。雲も変化をもたらす条件材料だ、本日はちょっとまずかったかな、5:53鳴沢岳2641m着。
  
             朝焼け、左岩小屋沢岳、後の山並みは頸城山塊のようだ

  
     朝焼け、針ノ木岳方面              同、赤沢、鳴沢岳

  
   逆光の五竜、鹿島槍、岩小屋沢岳            雲を被った立山、剱岳

  
    鳴沢岳山頂                      岩小屋沢岳山頂を雲が通過中

 どうも雲で山々の視界が遮られる、写真はシャープさに欠ける、仕方ない。同泊したS氏は何十分でも可能性のある限りネバルそうだ、私には出来ない。雲がどうやら通過中らしい、直にあがるだろう、前進あるのみ。4つ、5つアップダウンを繰り返し、赤沢岳山頂2677.8m着、6:37。ここまで来てやっと黒部ダムが見えた、様子からして水位は低いようだ。ここでも雲が邪魔だ、早く散れ! スバリ岳に向う。

   鳴沢岳山頂付近から蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳


  同、立山、剱岳、まだ雲がとれないなあ

  
     鳴沢岳を南から                   赤沢岳近し


    立山、剱岳、雲がほとんどとれた、いい感じだ


     鳴沢岳、岩小屋沢岳、爺ケ岳、左後方へ鹿島槍ケ岳、五竜岳・・

  
    赤沢岳もう少し                      赤沢岳直下

  
   赤沢岳山頂                       鳴沢岳、岩小屋沢岳、爺ケ岳、左後方へ鹿島槍ケ岳

  
   スバリ岳、山頂に雲の輪が・・              黒部ダムが眼下に見えた


    山頂から蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳

  
     赤沢岳山頂部を南から                立山

  
  剱岳                              赤沢岳

 ここからが面白い、“ツイテイル”ってことか、立山・剱岳、白馬方面を被っていた山頂部の雲が、あっと言う間になくなってしまって青空に。スバリ岳のハチマキもとれた、ラッキーなことよ。
  
                       雲がなくなった、スバリ岳近し

  
    赤沢岳                         鳴沢岳、岩小屋沢岳、爺ケ岳

  
                          鞍部付近にコマクサ

  
   あと一登り、スバリ岳直下                 同所から蓮華岳

  
  赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳、爺ケ岳、鹿島槍ケ岳     富士山が針ノ木峠の上に


   立山・剱岳、             赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳、爺ケ岳、鹿島槍ケ岳

  
  赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳、鹿島槍ケ岳、後方左に白馬岳     尖った岩場の似合う剱岳


赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳、爺ケ岳、鹿島槍ケ岳、後方左に白馬岳&五竜岳

 好視界の下、7:55スバリ岳山頂2752m着。昨日の爺ケ岳南峰も良かったが、ここはレベルが一段ちがう。それは正面に針ノ木岳があり、360度山の教科書みたいだ。遠望する、頸城山塊、浅間山周辺、奥秩父、八ヶ岳、富士山、南アルプス、手前に北アルプスの南部から北部まで、下方に大きな2つの水がめ、双眼鏡を片手に見える山を書き続ければ日が暮れてしまうだろう、8:15いよいよクライマックス針ノ木岳に向う。
  
  スバリ岳山頂                        南の針ノ木岳


  スバリ岳山頂から針ノ木岳

  
   野口五郎岳、後方右鷲羽岳               鷲羽岳、水晶岳、赤牛岳

  
  水晶岳、赤牛岳                       右後方に薬師岳

  
   眼下に黒部ダム                      蓮華岳

  
針ノ木峠の上に八ヶ岳、富士山、南アルプス遠望      赤沢岳、岩場の左下に“猫の耳”と誰かが言っていた

  
   赤沢岳・・・・・・・白馬岳                   立山、剱岳

  
  下って、爺ケ岳を・・                    スバリ岳の下り道

  
                 針ノ木岳を目の前に、クライマックス迫る

  
     スバリ岳・・・・・・・・白馬岳               立山、剱岳と黒部ダム

  
                     シコタンソウ、2つ

 スバリ岳から滑りやすい砂地の道を下る、気を引き締めて深呼吸。鞍部で逆光の蓮華岳、岩場に咲くシコタンソウを見て、はやる気持ちを抑える。一歩一歩、ついに針ノ木岳山頂、2821mに立つ、8:48、バンザーイ! 言葉にならない眺望、ドカッと槍ヶ岳を正面に腰を降ろし、給水。これこそ360度、大展望、歩いた山、歩きたい山、一つ一つインプットする。山頂は思ったより広い、アッチコッチ移動しながら、シャッターを押す。針ノ木のコンピューター画像を片手に、チェックしている若い男性がいた、素晴らしいことだ。理屈で考え、見て確認、気象条件やら目視位置関係、樹木等障害、目の性能等を考慮すると現実に確認できるものは減るだろう、でも楽しいだろうな、一つの山のピークにこだわれたら、9:15山頂を後にする。
  
   蓮華岳を左に                       やっと、針ノ木岳山頂着

  
  針ノ木岳山頂から蓮華岳                 槍ヶ岳を正面に、下は高瀬ダム

  
   八ヶ岳、富士山、南アルプス遠望            南アルプス遠望、少々アップで


   槍ヶ岳・・・・・・・・・剱岳

  
      槍ヶ岳                        槍ヶ岳

  
    野口五郎岳、鷲羽岳                    鷲羽岳、水晶岳

  
   水晶岳、赤牛岳                      薬師岳

  
    五色平                         立山

  
      剱岳                         スバリ岳・・・・・白馬岳

  
   鹿島槍ケ岳、爺ケ岳                   白馬方面のアップ

  
   鹿島槍ケ岳                       爺ケ岳


   立山、剱岳                       スバリ岳・・・・・・白馬岳、

  
   南から針ノ木岳                     南から針ノ木岳

  
    イワギキョウ                       針ノ木峠


    針ノ木岳、スバリ岳

  
    針ノ木峠から槍ヶ岳                  同、蓮華岳

 後を頻繁に見ながら針ノ木峠へ、9:42、先ほど会った夫婦は5時半に扇沢を出発してきたとか、4時間で来られるんですね。登り返して、礫の山、蓮華岳。人災、天災、自然、どちらか分からないが崩壊が進んでいるのだろう。 でも、その中で可憐な花を咲かせているコマクサ、強いというのかな。荒地を選ぶ種の宿命的な環境選択があるのだろう。いつまでも、この花を咲かせて欲しい、10:35蓮華岳山頂2799m着。昼近くなると、どうしてもくっきりした展望は望めないが、スバリ岳に劣らぬ眺望だ、早い昼食をとって小休止、11:00、帰路につく。
  
   蓮華岳への道                      礫の山

  
    植物は息絶え絶え                   山頂部は西端

  
   礫の間にコマクサが根強く可憐な花を咲かせていた、左背景槍ヶ岳、右鹿島槍ヶ岳

  
    蓮華岳山頂                        三角点と東の山並、道あり(?)

  
   山頂から舟窪への道、背景は針ノ木岳        爺ケ岳、鹿島槍ケ岳


    昨日から歩いて来た山並、ここから峠に戻って下山

  
    針ノ木岳の雄姿見納め                針ノ木峠

 針ノ木峠着11:35、夏道のジグザグした急坂を下る、登りはともかくとして歩きにくい、12:20雪渓着。居合わせた登りのハイカーに雪渓の様子を尋ねる。12:25アイゼンをつけてスタート、登りの登山者が多いので、気を使う、山肌を一部歩いて、12:50雪渓末端へ、12:55再スタート。
  
  急斜面をジグザグに降下                 上はスバリ岳かな



  
   ヨツバシオガマ                     ミヤマダイモンジソウ

  
    ウサギギク                        タテヤマリンドウ

  
                 針ノ木雪渓上部

  
    雪渓から峠方向                   雪渓から下方を

  
    キケン、大きなクラックが・・・・

  
   明日も良い天気だろう、頑張ってね          雪渓末端が見えた

  
                             一部斜面を歩く

  
                  雪渓の上方を見る

  
   雪渓の上方を見る、雪渓最下                   爺ケ岳を正面に登山道を・・・

  
   美味しい湧き水がありました               駐車場へ着いたぞ!!

 山道へ再び入り、小さいアップダウンを繰り返し、13:20大沢小屋通過、大きな沢を3ヶ所ほど渡り、13:52トロリーバスの専用道にで、出入りを3度ほど繰り返し、扇沢駐車場14:10着。2日間にわたる、針ノ木岳山行を終えた。2日目の所要時間は、8時間50分、2日間の総所要時間は、16時間25分(新越山荘から岩小屋沢岳再往復等は含まず)であった。好天気に恵まれ、素晴らしい眺望を堪能できたのは、嬉しい限り、花の時期を逸したことは残念ではあるが。

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