★気ままな男の山歩きHOME 山行記録(日付順 ) 山行記録(山域別) 走れ!“忠治”★ sub3-267 半月山 |
山行日 2006年6月1日 晴れ 単独 コース 概略図はこちら 日光市足尾町神子内(みこうち)橋→間藤→半月山→茶ノ木平→細尾峠→R122出合→片桐橋 2002年6月1日に上のコースで細尾峠まで歩き、三ツ目でテント泊、夕日岳、地蔵岳、古峰原峠、横根山、前日光牧場まで歩いている。今回は、日帰りで細尾峠から戻って1周するコースを計画した。月日は同じ、距離もちょっと歩きたいし、標高が650m〜1753mとなれば、どこかでシロヤシオツツジが見られるだろう、と計画上は欲張った。時間的には、山の部分を7時間、道路を3時間半、計10.5時間とみた。 間藤駅を出発点に予定したが、足尾到着が早すぎたので、そのまま日光方面に走り、神子内(みこうち)橋を起点に変更した、3:30出発。R122を神子内川に沿って下り、野路又橋を渡り右岸で5,6分で田元交差点を通過する、3:50。雲っているせいか薄明るく感じる程度、国道から右折して渡良瀬川の左岸を間藤方向に歩く。3:58、間藤駅前を通り、鉄路が切れ信号機が残っている踏切跡を通過、静まり返った住宅街へと進み、やっと明るさを感じた頃、南橋バス停のところで右折して深沢に沿って登山口へ向う。舗装の切れた所で、山靴に履き替え、スパッツを着用、もう完全に夜が明けた。ここからは凸凹した林道となる、4:40林道終点着、ここが半月峠方面の登山口である。 野路又橋を渡り田元交差点右折 間藤駅前通過、鉄路が切れ信号機が残っている踏切跡を通る、まだ暗い。 南橋バス停付近を右折して林道終点まで進む、ここが半月峠方面の登山口である、まず最初右岸に渡る 飛び石を伝って、深沢の右岸に出る。登山道は、意外にはっきりしている、“火の用心”の札、テープ、紐の目印も良く見受ける。すっかり緑と化し、薄暗いところもある。5:16、大きな桂を左に、神社跡だろうか、石垣の上に立っている灯篭一基、左手に見る。右手には、深沢雨量観測局がある。ここから7,8分で十丈の滝の横を通過する、落下する水の音だけが茂みの中から聞こえた。5:23、滝の少し上で左岸へ、5分ほどで再び右岸へ戻る。両岸は徐々に狭まり、清らかな流れを見ながら、落ち葉の積もった道を過ぎたところで、ヒメウツギ、ヤマツツジに出逢う。深山幽谷、さわやかな水音のみが耳を刺激する。 登山道は明瞭である 大きな桂の木、 石垣の上に立っている灯篭 深沢雨量観測局 落ち葉の積もった道 清らかな流れ ヒメウツギ ヤマツツジ 5:40、右岸の枝沢のところで、左岸へ渡り、直に戻る。上空が開けたと思うと、対岸の尾根に林道らしきものを目にする。5分ほど歩き、比較的新しそうな林道からの崩落箇所を横に見ると、間もなく右岸の植林帯に出る。緩やかな斜面にサクラ、ナラ等がネットに囲まれている。5:58、左岸に渡り、斜面をジグザグに進み林道に出る、6:08-6:15、小休止。 黄色いキノコ、一見おいしそうだけど? 稜線に林道が見える 林道からの崩落 サクラ、ナラ等の植林帯 林道に出た所、マークあり コンクリートの林道が上へ延びている 林道は、稜線の西側に造られているが、稜線伝いに昔歩いた道は見当たらない。林道を歩き始めるとシロヤシオの花発見、大きく林道がカーブした所から山間に入る、6:33。小ピークに辿り着いてみれば、まだ林道は下にあった、6:43。緩やかに下った所で、林道の終点に出た、6:48。結局、踏み跡の状態から、ここを歩く人は林道伝いに歩いているようだ。 シロヤシオが満開をむかえていた 林道終点 この付近から半月山 ここから尾根伝いに進み、ガレた斜面にでる。目指す半月山を正面に見る。山全体にモヤがかかり、遠望はきかない、半月山がやっと。次のピークを東に巻き、点々と咲くシロヤシオ、残り花のミツバツツジを見ながら、第二半月駐車場下に出る。回り込んで駐車場に出た記憶があるが、急な斜面を這い上がり、7:22駐車場の東端に出る。車は1台、強い冷たい風に、さっさと登山道に取り付き、展望台に出る、7:42。 ガレた斜面、正面に半月山 ここまで来れば着いたの同然 尾根筋のシロヤシオツツジ、花のつきが少ない ところどころに残るミツバツツジ 笹道を通り急斜面を這い上がって第二駐車場へ 半月山直下から駐車場と歩いて来た山並 半月展望台から男体山と中禅寺湖 同、社山と黒檜岳 上空は晴れているが、眺望は不満足、山頂に向う。岩場の絶景ポイントを2,3通るが、モヤの中、7:52本日の最高点半月山山頂1753.1m着。田元交差点からの標高差は約1100m、スタート地点から4時間22分の行程であった。平面投影では、まだ半分は来てないだろうな。 山頂付近から歩いて来た山並 半月山山頂 コメツガの樹林帯を下り、東に前日光の山々を見る、シロヤシオツツジの木はどれも極端に花が少ない、その分、葉の成長が早いので緑の中の真っ白い花なのでコントラストに欠く、社山に向うというバイクのおっちゃんに会う、「2時間で社山まで行けるかな?」、「さあ、ちょっときついかな」、とだけ一言、8:21、第一駐車場着。視界は若干良くなったが、まだまだ、8:37、狸山着。 前日光の山並 これから開くシロヤシオ、花に虫がいっぱい 第一駐車場から男体山 同じく、社山 狸山斜面のシロヤシオ、ここも花数に恵まれず 狸山の北斜面で、オオカメノキ アカヤシオツツジの残り花 狸山の北斜面のシロヤシオツツジ 狸山の北斜面のシロヤシオツツジ 狸山を下り8:56、道路を横断して、少し登り返すと展望台がある。茶ノ木平まであと1.2kmと書かれている。男体山、中禅寺湖、日光白根山を展望する。日光白根山も輪郭がやっと見えてきた。茶ノ木平にかけてのシロヤシオの花も同じ様にパラパラ咲いているだけだった。芽吹いたカラマツ、シラカバを見て、コメツガのそばを通りかかると、樹上に猿がいた。日光の猿というと、恐れをなす人も多いと聞きますが、この猿は曲芸枝渡りを披露してくれた。軽やかに枝を渡る様、お腹にエネルギーの蓄積した私に何か語りかけているようだった、「ダイエット、ダイエット」、と。 茶ノ木平の1.2km手前にある展望台から男体山 中禅寺湖と霞んでいる日光白根山 新緑のカラマツ 新緑のシラカバ ブナの新緑 これから芽吹くダケカンバ ブナの木に猿、こちらを向いている 枝を伝わって逃げ出した コメツガの木に移る これで安心したかな、あるいは威嚇してるつもり 茶の木平、若葉が美しい アズマシャクナゲも見頃 茶ノ木平の北側に進み9:30、男体山と日光白根山を眺望する、大分視界は良くなったが、ここからは樹林帯に入ってしまう、残念。明智平方面の道に進む。グシャグシャした所を通り抜け、茶ノ木平の東を回る道と合流する。今歩いて来た道には、ロープが張られていた。平坦な笹の道を歩き、間もなく細尾峠への分岐点にさしかかる、9:46。細尾峠まで2.5kmと書かれていた、点在するシロヤシオも同じ様、9:55三角点のある茶ノ木平最高点に出る。“栃木の山283+”の山部藪人氏の作と思われる山名板が、静かな森に陽を浴びてさがっていた。 男体山&女峰山展望 日光白根山、やっと全体像が 明智平、細尾分岐点 三角点のある茶ノ木平最高点、1617.8m ここから少しずつ下る、1/25000地形図で篭石と書かれた岩場に達する。山岳信仰の場なのだろう、2体の石像が大きな岩の上に祀られていた。明るい広葉樹の森を下る、実に気持ちいい。踏み跡もしっかりしている一本道だ。シロヤシオの木の数は多い、しかし、裏作か凶作か花は極端に少ない、どうしたことだろう。電力鉄塔10:22、雨量観測局10:33、高圧線下10:36、細尾峠10:40着。ウオーキングシューズに履き替え、舗装された旧道をスタコラサッサ、若葉の中を歩く。立止まっては花を見、歩いて来た山を見、下を見ては目覚めたばかりのジムグリに対面、ショートカットをしてみたが早くもなくエネルギーの損失、無駄な抵抗と道路を歩く、11:28、R122に出る。 1/25000地形図で篭石 2体の石像 シロヤシオの花は少なく ミツバツツジ ヤマツツジ 明るい広葉樹の樹林が続く 今も続く山岳宗教の場 林間のヤマツツジの映える道、樹床は一面笹に被われている 細尾峠、車が7,8台あった 通り抜けてきた半月山 ヒメウツギ コンロンソウ 突き当たりがR122 細尾峠の案内板と日光方面へ走る観光バス ここから出発点の神子内橋まで6km強、1時間半というところだろう、13時前後には着くだろう。スピードを上げて通る車に気をとられつつ、見るものは折角だから逃さず、右に左に神子内川に沿ってR122を歩く。ゴールの少し手前、神子内川が鋭角に曲がる所に片桐橋がある。つり人が一人、川面で釣り糸をたれていた。上から見ると魚影がはっきり見える、教えてやった「この下に群がってるよ、大きなのが10ピキはいるよ」、と。早速、移動してつり始めた。 そこに見慣れた車が接近、家から迎えに来たのである。12:30、とりあえず片桐橋を渡ったところで打切りとした。このことは想定済みで、そのためスタート位置を細尾峠寄りに3km強ずらしておいた。しかし、出発してからここに至まで、全くそのことは考えなかった、つまり遊びに集中していたのである。本日の山行はシロヤシオの花が期待はずれだったので予定より早めに下ったが、快晴で、花が奇麗だったら1,2時間延びていたにちがいない。ということで、本日の山行は終了した、総所要時間は丁度9時間であった ★気ままな男の山歩きHOME 山行記録(日付順 ) 山行記録(山域別) 走れ!“忠治”★ |