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赤岳・白雲岳(表大雪の山)

山行日
     2008年7月13日   晴れのち時々雨、のち曇り    単独

コース  概略図はこちら
      銀泉台→第一花苑→駒草平→第四雪渓赤岳小泉分岐→白雲岳分岐白雲岳→白雲岳分岐
    小泉分岐→小泉岳→小泉分岐
→赤岳→第四雪渓→駒草平→第一花苑銀泉台

  昨日のウペペサンケ山登山口から国道273号線へ戻り、大雪湖にかかる湖畔橋を渡り左折、大雪山観光道路を終点の銀泉台まで走る。ここが表大雪の銀泉台コースの基点となる、標高は1500mほどあるようだ。ここには銀泉台ヒュッテがあったが、建物が老朽化し営業してない、3:50出発する。緑色のそろいの帽子をかぶった20数名の団体さんが、すぐ後に発った。林道を10分ほど歩き、赤岳登山口に出る、4:00。ウコンウツギ、カラマツソウ、エゾウサギギクの点々と咲く登山道を急登し、雪渓を渡って、4:18第一花苑を通過する。雪がとけて間もないようで、お花畑は、一部アオノツガザクラを除いてまだ目覚めてないようだ。
  
  銀泉台駐車場                          旧銀泉台ヒュッテ

  
  この林道を10分ほど歩き                  赤岳登山口に出る

  
  ウコンウツギ                         エゾウサギギク

  
    ユツバシオガマ                      カラマツソウ

  
  この雪渓を渡ると第一花苑                 一部アオノツガザクラを除いて花はこれから

 泥濘んだ木段を上がり、大きなダケカンバの脇を通り緩やかに進むと間もなく第二花苑に出る、4:35。雪の解けた湿原は、チングルマ、エゾコザクラで白赤彩られて大きな群落をつくっていた。雪田を斜めに横切って高度を一段と上げる。見下ろす湿原の光景は例えようのないパラダイスといった感じである、そして奥の平でキバナシャクナゲを眺め、大きな岩の間を抜け、コマクサ平に出る、4:55。
  
     木段を上がり、                       大きなダケカンバの脇を通過すると

  
   第二花苑に出る                        チングルマとエゾコザクラの競演がはじまる

  
     チングルマ                         エゾコザクラ

  
        チングルマとエゾコザクラ             チングルマ

  
       チングルマ                         エゾコザクラ

  
                奥の平の雪田を横切ってまた一段と高度を上げる

  
         奥の平のキバナシャクナゲを眺めると       コマクサ平に着く

【コマクサ平の花々】
  

  

  


            コマクサと背景にトムラウシの山々

  
    エゾイソツツジ                      チシマキンレイカとイワブクロ

 コマクサ平を過ぎ、第四雪渓付近から急登がまっている、第四雪渓通過5:45。しかし、見渡せば雄大な大雪の光景、ゆっくり足元を見つめ、四方を見渡して楽しみながら上って行く。いつの間にか左前方に見えたピーク(東岳2067m)が東平に隠れてしまった。ほどなく岩峰のピーク、赤岳着、6:00−6:20。
  
                   東岳2067m(?)を左前方に見ながら進む

  
   トムラウシ山を左手に遠望               泥濘んでツルツルな箇所あり






  
                          第四雪渓付近のお花畑


    アオノツガザクラの大きな群落が素晴らしい


    花は小粒ながら大きな株だった、エゾヒメクワガタ

  
     イワヒゲ                        メアカンキンバイ

  
                 シンボルの岩峰が見えてくると赤岳山頂である

  
      赤岳山頂                     山頂から北海道第2の標高をもつ北鎮岳(明日登る予定)

  
     同、トムラウシ山遠望                 同、後旭岳

  
    小さな岩の割れ目に根付くイワヒゲ          と、イワキンバイ

 山頂を発って、本日の最終目標ピーク、北海道第3の高峰白雲岳を目指す。まだ6時だというのにもう雲が湧き上がり、遠望を遮る。つい足元の高山植物に見入ってしまう。タカネスミレ、ホソバウルップソウ、大雪山の固有種キバナシオガマ、エゾオヤマノエンドウ、タカネツメクサ、などなど足を止める。いつの間にか視界が30mぐらいまで落ちてしまった。緑岳への分岐点で判断し緑岳経由白雲岳を止めて、白雲岳へ直行する。雨も降り出す、白雲避難小屋分岐点通過時の視界は30mそこそこだった。まるっきり霞む岩峰を右手に見て、一段上がって湿原を渡って白雲岳の岩場に取り付く。

【赤岳〜小泉岳間の花々】
  
   タカネスミレ                         白雲岳方面の道標

  
                             ホソバウルップソウ

  
                            大雪山の固有種キバナシオガマ

  
                           大雪山の固有種キバナシオガマ

  
                               エゾオヤマノエンドウ

  
                              タカネツメクサ?

  
白雲避難小屋、白雲岳、赤岳、北海岳分基点で雨具をつけるGr    凌雲岳、桂月岳、黒岳上空には真っ黒な雲

  
   クモマユキノシタ                       エゾコザクラ

 アオノツガザクラ、エゾノツガザクラ、イワウメ、キバナシャクナゲ、イワヒゲなどなど自生する岩場を越え、北海道第3の標高2230mの白雲岳山頂着、7:20−7:40。着時は全く見えなかった眺望が、雨が上がり、徐々に回復してきた、後旭岳、北鎮岳、凌雲岳の裾野が、徐々に現われる。緑岳方面も薄っすらと。

【白雲岳山頂付近の花々】
  
   イワウメ                           チングルマとエゾノツガザクラ

  
    イワヒゲ                          キバナシャクナゲ

  
    エゾノハクサンイチゲ                   エゾノツガザクラ


  
                     北海道第3の標高2230mの白雲岳山頂

  
            後旭岳、北鎮岳、凌雲岳の裾野が、徐々に現われる

  
    通過してきた登山道を東の眼下に           北海岳方面も薄っすらと

 山頂をあとに往路を折り返す、8:00白雲避難小屋分岐、間もなく銀泉台を同時スタートしたGrに会う、8:18緑岳分岐、ここから小泉岳を往復して8:25、往路は何も見えなかった分岐点、花といい、眺望といい、なかなかのビューポイントである。8:45赤岳着、この辺から続々と銀泉台方面から上がってくるハイカーが連続する。大勢の中には黙り込んだ少々お疲れ気味の人もいた、「赤岳はもう直ぐよ」、と励ましてやったが、9:02第四雪渓、9:40コマクサ平通過。
  
   白雲岳山頂直下、棒が山頂              湿原の東側から山頂

  
    凌雲岳、桂月岳、黒岳、烏帽子岳            赤岳、小泉岳

  
   烏帽子岳、赤岳、小泉岳                北鎮岳、凌雲岳

  
  白雲避難小屋分岐点に近づく               白雲避難小屋分岐点

  
   同時スタートした一行様とすれ違う           緑岳分岐

  
  50mほど南にある小泉岳山頂                小泉岳山頂から分岐点を見る

  
                              赤岳近し、もう一息

  
                           赤岳山頂が目と鼻の先に

  
   急坂を下り                          第四雪渓へ

  
     コマクサ平の監視小屋、留守でした           コマクサ平のシンボル、岩山

 9:50奥の平を過ぎて、行き交う人も若干減ってきた。雪田では雪道の付け替え最中だった。雪が少なくなり、高山植物に害が及ぶからで、ハイカーの安全とか、歩き易さを考えての付け替えではない、10:05第2花苑、10:18第1花苑通過。潅木の登山道でシマリスとご対面、振舞うしぐさに今日の疲れが吹っ飛ぶ、10:46銀泉台着。
  
        雪道の付け替え最中だった            「キレーイ、まるごと撮っちゃおう」、第2花苑で

  
                          銀泉が見えてきた、もう近い

  
                      潅木の登山道に入るとシマリス君の登場


     愛嬌たっぷりに振舞うシマリス、「お疲れ様でした」

 総所要時間は、6時間56分、今日も晴れたり、雨降ったりの2日目であった、明日はどうなのかな? このコースは交通の便がイマイチなので入山者が少ない、よってゆっくり観賞される方にはお薦めである。花も種類多く、標高差もあまり気にならない。また時間設定が自分の好き勝手に出来ること、これも魅力かな。


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