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旭岳・間宮岳(表大雪の山)
        
山行日
    2008年7月15日  曇りのち晴れ    単独

コース  概略図はこちら
    姿見駅→旭岳→間宮岳→中岳分岐→中岳温泉→姿見駅

   

<姿見駅〜旭岳〜中岳分岐>  <中岳分岐〜中岳温泉〜姿見駅>

表大雪3日目、いよいよ北海道標高No.1の旭岳を目指す。朝一のロープウエイで姿見駅標高1600mへ、今日は10分ほど早く出たので6:00出発となる。駐車場から旭岳がかすかに見えていたが、ロープウエイを降りると、雄大な光景が目の前に広がっていた、幾度見ても感動する眺望である。右から巻くように姿見ノ池へ、荒々しい旭岳の山肌を湖面に映す、さざなみに幻想的な逆さ旭が揺れている。少し移動するや、ガスってしまい砂礫の道をひたすら上へ、上へと山靴を運んだ、6:30三合目、6:42七合目、6:55八合目、前方を行く2名が霧の中に見えてきた。7:08九合目通過、ニセ金庫岩を過ぎると山頂部の雲が急速に流れ散っていった、旭岳山頂着7:18。5名ほど先客がいて、6番目だった。関西からキャンピングカーで来たという老夫婦、深田久弥の日本100名山を目指しての山旅だという。「大きいので入って行けない登山口を・・・・」、「あそこと、・・・・、でも状況は常に変化しているので、小屋、担当行政で確認した方が・・・・・・」、で納得してもらった。こんな話をしていると、下から歩いてきた若い男性、「回って戻りたいのだが、羆は?  登山道は?」、「遭遇する確率は0ではないけれど、極めてゼロに近いのでは・・・、不安なら分岐点で待っていたら・・・」、と言ってやった、7:35間宮岳方面に下る。
  
 姿見駅から噴煙あげる旭岳を正面に進む           お花畑の抜け姿見ノ池へ、チングルマ


    荒々しい旭岳の山肌を池に移す、まさに姿見ノ池

  
  ガスってしまった、マルバシモツケ             これより山頂直下まで眺望なし

  
  八合目、コケ等の岩につく小さな植物のみ        ニセ金庫岩、九合目、山頂に向かって登山道の右側

  
  金庫岩、山頂直下の左側、角度によっては真っ直ぐ見える  山頂は近い、もう一息

  
 平坦な旭岳山頂部、標高2290.3m北海道標高No.1               三角点


  熊ケ岳2108m、間宮岳2185m、白雲岳2229.5m、後旭岳2216m


   左の尾根を上がって来た、右が旭岳北西斜面

  
                    左から熊ケ岳2108m、間宮岳2185m

  
  旭岳東側の後旭岳2216m                   旭岳北西斜面

  
    北海岳とその右の尖った烏帽子岳            13日に歩いた白雲岳2229.5m(北海道第3の標高)

 砂礫の急斜面、雪田を下って、お花畑に出る。チングルマ、エゾノハクサンイチゲ、タカネスミレ、メアカンキンバイ、エゾノツガザクラ、イワウメ、イワヒゲ、ヨツバシオガマなどなど、今を盛りに美の祭典開催中だった。姿見駅から見た旭岳の荒々しい雄姿が、丸っこい女性的な山体に変っていた。
  
旭岳を間宮岳方向(北東、熊ケ岳と後旭岳の間)に下る   砂礫の急斜面、雪田を下る、若い男性



  
  雪田を下る、下方を見る                 雪田を下る、上方(旭岳)を見る

【旭岳〜間宮岳〜中岳分岐の花々】
  
 旭岳を背景にチングルマ                   メアカンキンバイ

  
    間宮岳を背景にエゾノツガザクラ            タカネスミレ

  
    イワウメ                           イワウメ

  
        イワヒゲ                          イワヒゲ


           ヨツバシオガマ

 登り返して8:18お鉢の稜線(旭岳分岐点)、8:22間宮岳山頂に出る。昨日お鉢を回っているので、旭岳の分岐点から中岳温泉までは重複する。雲は少なくなったが、スッキリいかない、白雲岳も北鎮岳も雲間に見える程度、8:37中岳分岐着。
  
  間宮岳方面に登り返した所から旭岳            熊ケ岳


      熊ケ岳の東側が火口のように見える


     左から後旭岳、旭岳、熊ケ岳

  
   お鉢の縁直下から合流点                 旭岳方面分岐店

  
  分岐点から白雲岳                       同、旭岳と熊ケ岳

  
  間宮岳から北海岳                     昨日踏んだ北鎮岳と凌雲岳

  
   中岳、北鎮岳、凌雲岳                     お鉢

  
   中岳、中岳分岐近し                    お鉢

   
      中岳分岐                         分岐点から中岳


<中岳分岐〜中岳温泉〜姿見駅>      ページTOPへ
今回の見納めにお鉢を覗き、北鎮岳を見上げて、左折中岳温泉目指して低いハイマツの道を下る。左手に熊ケ岳の崩落斜面、右手に山頂部の隠れた比布岳眺め、加速させながら下って温泉を直下に眺める。山頂で会った若い男性、足湯に浸かろうとしていた、9:00中岳温泉着。私は全身入浴で天然温泉を楽しんだ。白濁した硫黄泉、山行の途中で入れるなんて、最高な気分、お後がよろしいようで、9:30お花畑に向かう。
  
   分岐点から下って熊ケ岳の北側斜面を観る       比布岳方面の山並み


             ツガザクラかイワヒゲの白化現象? 点々とあった

  
    中岳温泉上の沢筋                     中岳温泉上の沢筋

  
    中岳温泉上の沢筋                   登山道から温泉を直下に見る

  
    足湯に入るハイカー                   温泉噴出し口

  
   湯舟(大)                          湯舟(小)、いずれも深さ50,60cmほど、スコップあり

 温泉を発つとエゾリュウキンカのちょっとした群落があった。一面を山吹色に染めた沢筋、遅くまで雪の残る大雪であるから見られるのだろう。ちなみに、尾瀬のリュウキンカが5月上旬、エゾリュウキンカも平野部では5月上旬の開花である。
  
温泉からリュウキンカの道を下ると広大なお花畑が開ける    旭岳の北側を緩やかな起伏に沿って進む



【中岳分岐〜中岳温泉〜姿見駅の花々】
  
     エゾリュウキンカ                     エゾリュウキンカ


        エゾリュウキンカ


 お花畑、エゾノツガザクラ、チングルマ、ウコンウツギ


    お花畑、エゾノツガザクラ、アオノツガザクラ、チングルマ


旭岳を背景にお花畑、エゾノツガザクラ、チングルマ

  
   チングルマ                           ミツバオーレン


   お花畑、エゾコザクラ

  
                   山頂部のガスった旭岳を背景にエゾコザクラ


        お花畑、チングルマ

  
   エゾイソツツジ                          タテヤマリンドウ?


     旭岳を背景にエゾノツガザクラ


         アオノツガザクラ


  エゾイソツツジ

  
    ゴゼンタチバナ                       長細いエゾノツガザクラ

  
       エゾノツガザクラ                    エゾノツガザクラ、色が薄い





      熊ケ岳と旭岳

  
    振り向いて北鎮岳と中岳               整備された木道、整備中、未整備の泥濘んだ道あり

  
                        ゆったりした旭岳北斜面

  
                  3,4ヶ所雪渓を渡った、8月に入れば消えるでしょう

  
  お休み所あり                          姿見駅が前方に見えてくる

  
     夫婦池                               ?池

  
  姿見駅                                姿見駅から沼ノ平

 旭岳の北の裾野に広がる果てしない高山植物の祭典、ここしか見られないスケールと種類、ここを訪れる何人も魅了して止まないだろう。と言っても旭岳の裾野に引かれた1本の小道から見ているに過ぎない。この奥深くには、人知れず咲く珍しい、キレイな花々があることだろう。しかし、これで良いのだ。 紅葉の季節に歩き、花の季節に歩き大雪の魅力の一端を垣間見た、次の機会はどんな顔を見せてくれるだろう。夢を抱きながら表大雪山行をしめくくる。10:08沼ノ平分岐、10:45姿見1.9km地点10分休憩、11:30姿見駅着、総所要時間は、5時間30分。

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