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朝日岳
(谷川連峰)

山行日
    2007年10月6日   晴れ   単独

コース 概略図はこちら
    土合橋駐車場→松ノ木沢の頭→白毛門→笠ケ岳→朝日岳→清水峠→七ツ小屋山→蓬峠(蓬ヒュッテ)→巡視小屋
    →土合橋駐車場

 やっと今日は一日晴れるとか、はしはししない天気が1週間ほど続いた、山行予定の変更に苦慮する。2日晴れれば南アルプスと思っていたが、水曜日の予報では決行できなかった。そして1dayでひらめいたのが朝日岳である。相互リンクしているtomoさんが8月に谷川連峰を馬蹄形に日帰りで歩いている。これにすっかり刺激されてしまった、何時か私も・・・、と思い力試しに上のコースを歩くことにした。あとで、分析しやすいように、出発場所と時刻を合せた、4:07土合橋駐車場発。

 上空は満点の星と下弦の月、気温も10月にしては高いようだ。東黒沢を渡ると山間に入り、いきなりの急登が続く。今日の行程でおよその標高差は、駐車場から白毛門まで+1000m、その先笠ケ岳まで+150m、更に朝日岳まで+100m、ここから500m下って清水峠、+200mで七ツ小屋山、ここから950m下って戻る。コースタイムはS社の山地図によるとおよそ12時間、まあ、17:00までには下山できるだろう。このルート、登山道に横たわる木の根は確かに邪魔であるが、体重をホールドできる有効な時も多い。時々枝間から日の出を気にしつつ、明け行く空を眺める。日光連山の方向が真っ赤になり、最初の鎖場を上がった所で、5:48、日の出、松ノ木沢の頭着、5:50。
  
 ここから山道                         朝焼けの日光連山

  
  日の出前の谷川岳を枝間に、5:24               赤城山遠望、5:41

  
  同、上州武尊山                          同、天神平方面

  
                       日の出が近い日光連山

  
   鎖場を上がると                       谷川岳が赤く染まり

  
                       日光連山から朝日が昇る、5:48

  
   白毛門が赤く染まる                   同じくして、松ノ木沢の頭着、5:50

  
   松ノ木沢の頭から谷川岳                  同、白毛門

 松ノ木沢の頭から眺める白毛門は、朝日でいっそう赤みを増し紅葉が進んだように見える。カエデ、クロマメの木、レンゲツツジの紅葉、カエデの黄葉、草紅葉は見頃だろう。ほかの潅木は、これから日増しに色濃く染まるだろう。上空には雲が大分漂ってきた、風もあり寒い、6:30白毛門1720m着。
  
  左に沢を介して谷川岳、トマの耳&オキの耳、一ノ倉岳、茂倉岳    向う白毛門、紅葉+朝日

  
   ナナカマドの実も熟れて                  松ノ木沢の頭を振り返る


  山頂部にあった雲がほぼとれた谷川岳、左からトマの耳&オキの耳、一ノ倉岳、茂倉岳、一段下がって武能岳

   
赤城山、子持山遠望                         谷川岳、一ノ倉沢


  笠ケ岳を左手に見ながら稜線を進む

  
 カエデの紅葉が進んでいた                ここまで来れば白毛門は目と鼻の先

  
  直下からの展望、笠ケ岳、小烏帽子、大烏帽子     白毛門山頂

 まず、1枚着足し、手袋を準備し、朝食をとる。駐車場には10台ほど車があったので、松ノ木沢の頭方向を見るが、人の来る気配はない。真っ黒な雲が山頂を被い、遠望する景色もイマイチ、でも遠く富士山、浅間山、群馬・栃木の山々はシルエットで見える、6:43笠ケ岳に向う。
  
   山頂から日光連山、上州武尊山            同、笠ケ岳、小烏帽子、大烏帽子

  
  日光連山、上州武尊山、上空に真っ黒い雲         左燧ケ岳、右至仏山と笠ケ岳(尾瀬)

  
 笠ケ岳、すっかり雲ってしまった              左から景鶴山、燧ケ岳、至仏山と笠ケ岳(尾瀬)

  
  日光連山                          上州武尊山


        燧ケ岳&至仏山     日光連山     上州武尊山


    西〜北側の展望、谷川岳、笠ケ岳方面、朝日岳はここから見えない

 笠ケ岳方向に下りだすと、上空の真っ黒い雲は去り、青空から時々日が差す。向う山並みは、黄ばんだ草紅葉と真っ赤なモミジが点々としている。左手に若干雲をかぶった谷川岳を眺めながら、ゆったりした尾根歩きを満喫、小さいアップダウンを2,3回繰り返し、笠ケ岳1852.1m着7:26。
  
ちょっと北へ下って、晴れ上がって、笠ケ岳、小烏帽子、大烏帽子  同、中間のピーク付近から

  
  東斜面の草紅葉                      白毛門を振向く


  小ピークから赤の笠ケ岳稜線、右は大烏帽子から張出した枝尾根


 少し進んで、笠ケ岳、小烏帽子、大烏帽子


   同所から谷川岳、左からトマの耳&オキの耳、一ノ倉岳、茂倉岳、右が武能岳

  
   笠ケ岳直下から白毛門                 同、谷川岳

 ここまで来てやっと朝日岳が顔を出す。ここの眺望は素晴らしい、まず谷川岳、そして朝日岳へ向かう稜線、寝転んで見入るのもいいだろうな。北側には巻機山が見えている。清水峠側に回りこんだ時、見えるかな、どうも雲が気になる。
  
笠ケ岳山頂                           山頂から谷川岳

  
 右から小烏帽子、大烏帽子、朝日岳、直下に避難小屋   巻機山遠望

 笠ケ岳からほぼ直角に右ターンし、小ピーク、小烏帽子岳、大烏帽子などなどを10ケ(?)越えると、本日の最高峰朝日岳1945.3mに着く、この稜線も素晴らしいが、本日は雲ってしまって残念。小烏帽子岳7:44、大烏帽子7:55、朝日岳8:27。
  
小烏帽子付近から笠ケ岳と後ろ谷川岳            白毛門と歩いて来た笠ケ岳への稜線

  
七ツ小屋山と大源太山が顔を出す               巻機山遠望

  
   大烏帽子                          大烏帽子付近の紅葉した斜面

  
  小烏帽子と谷川岳                     3,4の小ピークの向こうに朝日岳


    西側に少し廻り込んで、小烏帽子、笠ケ岳、谷川岳(一番右が武能岳)

  
朝日岳、左に巻機山                      巻機山アップ

  
                      まだ小さいピークが5つ6つ


 この一番手前のピークが大烏帽子1934mだろうか、奥が朝日岳

  
   尖った大源太山の山頂部                    真っ赤なカエデの間に

  
     大烏帽子、小烏帽子を振り返る          朝日岳まで、あと2つピークがあるようだ

  
  日が差すと山肌が映える、奥に笠ケ岳          ホソバヒナウスユキソウ、このまま越冬するのかな?

  
  朝日岳、最後の登り                     大きな岩を北側に巻く

 変な雲が出てきた、雨が降らなければ良いが、遠望はまあまあ利くが写真にはならないだろう。その時、かすかにカウベルの音が聞こえた、姿は見えない。1、2分経過しただろうか、北側から顔を出す。清水集落から入り、避難小屋で泊ったそうだ、宝川温泉に下るとか。こうしている間にも北側の山並は次々と雲の中に消えていく。視界が利くうちに湿原の写真を撮りたい、8:38山頂を下る。
  
                       朝日岳山頂、地蔵様とホコラ

  
 山頂から、北側の小ピーク、右側が朝日ケ原          同、越後駒ヶ岳と中岳

  
   谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳、後は苗場山     苗場山アップ


  景鶴山、燧ケ岳、至仏山、笠ケ岳(尾瀬)、日光連山、上州武尊山


   大烏帽子、笠ケ岳、谷川岳(一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳)、後は苗場山

 北側の小ピークを越え、緩やかに下る。ジャンクションピークというが、少し下った巻機山に通じる尾根の分岐点で、群馬と新潟の県境である、8:56着。ここまで来る間に、すっかり雲に包まれてしまった。視界が悪い時で30mほど、巻機山が雲間に見える時もあった。下って、下って、ただそれだけ。潅木のトンネルを抜けると、池ノ窪という湿原にでる、視界は大分良くなってきた。小さいピークを越え、もう一つ電力鉄塔のあるピークを越えると清水峠である、9:58。ここにも清水集落から入った3名のGr、「白毛門から入る人もいるんですね」、っと言っていた。どちらが登山口として多いのかな。小休止して、10:12七ツ小屋山に向かう。天気は回復し、薄日が差してきた。
  
  北側の小ピーク                         朝日ケ原

  
  チングルマの紅葉                      咲き残ったアザミ


  朝日ケ原を北側から、右が朝日岳の山頂

  
                    池塘も大小点在する、緑は笹


   雲があがってきた朝日ケ原、右が朝日岳の山頂

  
 ジャンクションピーク                     雲間に越後駒ヶ岳と中岳

  
   オオカメノキの実                       ナナカマドの実

  
  オヤマリンドウ、咲き残りだろう              大きく下って潅木のトンネルを抜けると

  
    池ノ窪という湿原にでる、視界は大分良くなった      コケをアップ

  
  イワショウブ                         鉄塔のあるピークが見えた

  
  七ツ小屋山の雲もとれるだろう               七ツ小屋山と清水峠

 避難小屋から西に向うと、送電線監視所の前を通り、旧国道を左に分け、続いて清水集落方面の道を右に分ける。視界は大分回復し、時々薄日が差す。上空には青空も出てきた。登っていくと、谷川岳、朝日岳、続いて巻機山が視界に入る。更に小高いピークを越えると大源太山がすぐ近くに見える、何だか足が向きそうになる。七ツ小屋山の山頂部も見えてくる、ゆったりした起伏と笹の原がいい気分にする、10:55七ツ小屋山1674.7m着。天気はすっかり回復し、強い日差しに悩まされる、このビューポイントも、谷川連峰がずーと見渡せて、なかなか。
  
送電線監視所、土曜日ですが、10人ほど働いてました   旧国道分岐、後ろ谷川岳

  
  ミヤマコゴメグサ                      ウメバチソウ


  朝日岳〜白毛門の山並み


  巻機山〜朝日岳の山並


  七ツ小屋山と大源太山(右)

  
  七ツ小屋山山頂                       山頂から清水峠方向

  
   同、谷川岳方向                      同、万太郎山、エビス大黒の頭、仙ノ倉山、平標山


    朝日岳〜白毛門

 ゆるい下りに入り、眺望を堪能しながら歩く、蓬峠もここまで来たら目と鼻の先、遠望する苗場山、谷川連峰主稜線の山並、北側の大源太山、みな素晴らしい、11:37蓬ヒュッテ着。ここに土樽から蓬峠越えで土合まで歩く男性に会う、これで本日5人目。小休止して11:46土合橋を目指す。
  
   谷川岳                           苗場山遠望

  
   朝日岳                             大源太山と七ツ小屋山(右)


 大源太山と七ツ小屋山、朝日岳

  
七ツ小屋山の緩やかな起伏                  谷川岳を南に、蓬ヒュッテが見えた


   湿原でもう1枚、朝日岳

 小さい沢を3,4本渡り12:25避難小屋に出る、30人ほどの団体さんに会う。12:30新旧道分岐、5分ほど歩いた所で十数人のGrに会う。皆んな蓬ヒュッテに泊まるのだろうか、定員は? 13:05武能沢、13:40芝倉沢、13:44巡視小屋、13:50−14:00幽ノ沢、14:06一ノ倉出合分岐、14:20土合1.5km道標通過、14:25マチガ沢、14:46土合橋を渡って、14:48駐車場に着いて本日の山行を終えた。
  
    南側からヒュッテ                    土合、武能岳方面の分岐

  
  樹林帯が迫る、後方に朝日岳               小さな沢を3,4本渡り

  
  笠ケ岳が高ーく見えるようになると樹林帯に入る       同所から清水峠

  
   旧国道と合流して                     白樺避難小屋に出る

  
   新道・旧道分岐点                    鉄塔の工事?

  
  笠ケ岳の雄姿はここまで                   ブナの森を下って

  
  武能沢に出る、岩についたダイモンジソウ           同、アップ

  
 この花何だろな?                       マユミの実

  
   岩の間から美味しい水                  ここにもダイモンジソウが・・

  
  蓬峠方面新道入口                       土合橋を渡って終着となる

 総所要時間は、10時間41分、天候が良ければあと1時間は要したろう。時期的にまだ、紅葉はイマイチだし、花もない、自ずと早くなってしまうのかな。ざっとであるが、馬蹄形日帰り縦走は可能かな、と思える。本日は蓬峠から下ったが、武能岳、茂倉岳、一の倉岳、オキの耳、トマの耳から西黒尾根を下って土合までである、ハードだな。来年、雪でもとけたらじっくり考えよう。

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