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山行日 2008年3月4日 晴れ 単独 コース 概略図はこちら 大洞(スキー場)駐車場→地蔵岳登山口(赤城少年自然の家バス停)→地蔵岳→八丁峠→(県道大胡赤城線) →軽井沢峠分岐→軽井沢峠→前浅間山→荒山→前浅間山→八丁峠→大洞(スキー場)駐車場 ネットを見ていると、“日曜日に赤城山へ行って来た”人が多いのに驚く、近くてほどほどに楽しめるからだろう。私もついその気になって、天気予報を見ると一日もちそうだ。私の場合、単独行だからすぐに行動可能だ、犬を起こして早めに散歩をさせ、R353から県道4号線へ、そして新坂平へ。気温表示は−7℃を示す、地蔵岳を北側から登り、東へ下って荒山を往復し、長七郎山から小地蔵岳へ、鳥居峠へ下って、駐車場へ戻る予定である。雪の状態によっては、長七郎山をカットする。7:35スキー場前の駐車場を出発、アイゼン、オーバーズボン、薄手のジャンパーの上にウインドヤッケと真冬並みの服装だ。大きな靴跡の残る駐車場脇の登山口をチラッと見て、凍結した道路を赤城少年自然の家バス停まで歩く。ここから山中に入る、7:43。 スキー場前の駐車場 駐車場から雲のかかった黒檜山 駐車場脇の地蔵岳登山口 靴跡がいっぱい 赤城少年自然の家バス停 ここに地蔵岳登山口と句碑めぐりの道入口あり 山中に踏み込んで一歩、二歩、雪のしまり具合を確かめる。7,8cm沈むものの、比較的歩き易いので、登山道は尾根の東側を通り1550m付近で尾根に出ているが、見えない(分からない)し、尾根に沿って急登した方が面白そうだ。密生した雑木の林中を緩やかに進むと、ミズナラの森に変わる、樹床に笹が出てくると急登となる。時々深みにはまるが、40,50cm程度、樹間の景色を見ながら、一汗かいて見通しの利く尾根に出た。この辺に正規の道があるはずだが、雪が深く見当たらない。 入口の道標のみで林中の道はわからず 雪はほぼしまって比較的歩き易い 林中から黒檜山 同、鈴ケ岳 同、大沼越しに五輪尾根 林中に日が差す シラカバの間に見る、黒檜山にしばし見入る。上を見渡すと尾根筋に吹き溜まりが連続している。樹林帯に沿った西側は、比較的雪が浅いが、ツボ足状となる。吹き溜まりはしまっている、左は何mか落ち込んでいるが、危険は感じられないので吹き溜まりの上を歩く。前を見ても振向いても、天気上々、黒檜山も頭を出したし、独りではもったいない光景を楽しみながら、直下の緩やかなピークに向かう。すると、早くもスノーシューの跡発見、多分尾根に沿って下った人だろう。登山道に沿って、駐車場へ下るより気分が良いだろう。シラカバの林立する小木の間を抜けると直下の小ピークに出た。 見通しの良い尾根に出て黒檜山と駒ヶ岳を樹間に見る 尾根筋は大きな吹き溜まり 歩きやすいし、眺望が素晴らしい 雪庇状にずっと続いている 黒檜山を振向きながら高度を上げて行く スノーシューの跡、駐車場からの道に合流? 五輪尾根、小黒檜山、黒檜山、駒ヶ岳、覚満淵、小地蔵岳 黒檜山、駒ヶ岳 覚満淵 大きなマユミの木も幹は雪中に 種のはたけたカラ 黒檜山を振向いて眺めながら、快調に高度を稼ぐ シラカバの小木の間を抜ける 白い大沼とずっしり構える黒檜山と駒ヶ岳 吹き溜まりが点々と この辺の樹間が道であろう 小ピークが近づいた 大沼も遮るものなく 大沼と五輪尾根、黒檜山、駒ヶ岳 画像クリック拡大 ピークの手前、山頂のアンテナが見えた 連続する同形の雪庇 鍬柄山と鈴ケ岳 五輪尾根と上州武尊山 小ピーク北側 小ピークから覚満淵 この辺で正規ルートが合流しているはずだか、見極めは出来ない。スノーシューの跡を辿って歩くと、ズボッとはまった、やっと脱出し硬そうな所を拾いながら進むが、気温が上昇しているせいか、わき見していて時々はまる。これも今のうちは楽しい、潅木の間を抜け山頂直下に出る。もう、一昨日踏み固められた山頂部だ、9:00地蔵岳山頂着。 同、黒檜山 鈴ケ岳と鍬柄山、後は小野子山方面 地表の露出あり その先は雪が緩んで往生する 同所から鈴ケ岳と鍬柄山、後は小野子山方面 同、榛名山 時々はまりながら前進 山頂直下へ 振向けば真っ直ぐ靴跡が 眼下に大沼、黒檜山がずっしりと 所々で岩が露出している、山頂部の雪は飛ばされてしまうのだろう。赤城周辺の展望は360度良いが、遠望が利かない、残念。上越は多少吹雪いているのかな、山頂部に雲が、浅間山から南の山は見えない、黄砂かな、袈裟丸山、男体山はクッキリ見えている。山頂の雪の上は踏み跡だらけ、何十人、100人単位の楽しみの跡だ。東へ回って八丁峠方向を見ると、10本ほどの山頂部からの下山跡が八丁峠に向かっている。ここでも沢山の方が楽しまれたのだろう。9:15、新しい跡を残しながら真っ直ぐ下る。 黒檜山山頂 山頂のアンテナ群 山頂から五輪尾根、後は上州武尊山 大沼と黒檜山 小黒檜山、黒檜山、駒ヶ岳、覚満淵、小地蔵岳 画像クリック拡大 黒檜山アップ 駒ヶ岳アップ 通って来た小ピーク 小ピークからの靴跡が見える 山頂東側から小地蔵岳 同、黒檜山と駒ヶ岳 小沼と長七郎山 下り斜面から小沼 同、地蔵岳を振り返る 踏み跡の集合場所八丁峠へ9:27、遮断機の脇を通り、県道大胡赤城線を歩く、ここにも無数の跡、積雪は50cmほどありそうだ、しまっていて踏み跡(凍っている)を除けば歩き易い、道なりに緩やかに下り、前方に黒い道路の露出を確認する。三途の川の前後、完全に解けている、9:48軽井沢峠方面へ、再び山中に。登山道は雪で不明だが、小動物の足跡が、登山道に沿った形で残っているから不思議だ。道は、雑木の密度がなんとなく薄く大方想像はつくが、動物も登山道の方が・・・・・、これがわからない。 靴跡だらけの八丁峠、後は黒檜山 八丁峠から地蔵岳 八丁峠の遮断機 大胡赤城線を歩く 三途の川付近は雪がなかった 橋から雪の解けた道路と地蔵岳 再び山間に入る、根元の雪解けが進む 登山道に小動物の足跡が続く 振向いて地蔵岳と長七郎山 軽井沢峠から荒山の下を巻いて南から山頂を目指すか、東に延びる細い尾根を直登するか、どちらを選ぶかが重要だ。今日の場合、前者で歩くことにすると、距離は長い、積雪に関してはどっちもどっちかな、と考える。そこで、距離の短い直登とし、行ける所まで行って駄目なら引き返すことにする。まず前浅間山までだ、この斜面の勾配も半端でない、幸い雪も適度にしまり、最短距離で小さな山名板のある山頂1486.1mに立った、10:14。 軽井沢峠 前浅間山に向かう 前浅間山の斜面 牛石山を南東に 荒山が迫ってくる 雑木林を抜け 雪塊に上がれば そこが前浅間山 前浅間山から地蔵岳 同、荒山 同、長七郎山 吹き溜まりの道が枝間に ここまではすんなり来たが、その先を見通すと吹き溜まった細い尾根を山頂まで歩くことになる。やはり吹き溜まりの上が歩き易い。直下の鞍部までは、林中に入ったり、雪庇の下を歩いたりしながら進んだ。ここからが勾配がきつくなる、雪がなくても足を上げるのがきついほどの所だ。しかし、岩山でないから安心だ、つまり木登りに近い山歩きだ。小枝もこの時期は弾力性を失うのかポッキリ折れる。枯れ木も掴んでヒヤッとした、トゲだらけのメギノキも掴んだ。最後、半ば埋もれたホコラを見て、やっと山頂に着いた、と実感した11:17。 吹き溜まりから荒山 ずっと山頂付近まで狭い尾根に沿って続いている 吹き溜まりと荒山 同所から前浅間山(手前)と地蔵岳 ヤセオネに沿った吹き溜まりを乗越える こんな感じの急登の連続 鍬柄山の右に上州武尊山が 地蔵岳が枝間に見えてくると 雪に埋もれた小さな祠の横を通って 踏み跡の残る荒山山頂に出る 山頂から上州武尊山 同、谷川方面 同、地蔵岳と東側の山並 同、東側から袈裟丸山遠望 同地蔵岳を見て、長七郎山経由を変更して、往路を戻り八丁峠へ 八丁峠から黒檜山を正面に下る 緩やかに下り、スキー場の横を抜け駐車場に戻る 山頂の楽しみもそこそこに、帰路のルートを考えた。来た道を戻るか、時間は読めないが南に下り巻き道で軽井沢峠に戻るか、西へ下って荒山高原から箕輪に出るか、である。結局、時間は充分ある、往路をゆっくり慎重に下ることが一番良いとした、11:30山頂をあとにする。一歩一歩確かめながら、自分の踏み跡をもう一度踏みしめ、前浅間山との鞍部について一安心、ここからは雪上歩きを楽しみ、11:58前浅間山、12:04軽井沢峠、12:10大胡赤城線へ、12:42八丁峠着、長七郎山経由はカット、最短コースで出発点に戻り、本日の山行を終えた、13:02着。総所要時間は、5時間27分、車に戻って、アイゼンを外そうとしたら、紐と金具が凍り付いて取れない、叩いて氷を割り、触っているうちに解け出してOK,車の暖房で解かしても良かったのですが、これは余談。本日は、予定したルートを一部カットしたが、思わぬ荒山の急登にマイッタ、マイッタでした。でも、楽しい山行だった。 |
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