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荒山(赤城山) “忠治との出会いの日”

山行日
    2005年12月19日   晴れから吹雪き    単独

コース 参考地図はこちら
    赤城神社(三夜沢)→櫃石→赤城温泉分岐→上の避難小屋→荒山→上の避難小屋→赤城温泉分岐→三夜沢町→赤城神社

 日本海側を中心に12月としては記録的な大雪だそうですね、群馬の北部も影響を受けて1m以上の積雪となっているようです。平野部は晴れという予報、期待して荒山へ出かける。R353からは夜明けの空に赤城山の輪郭が、東の空は赤く染まっていた。6:40、前橋市三夜沢町の赤城神社Pを出発する、鳥居をくぐり、本殿で一礼して、天然記念物のブナを見て、杉林を突っ切り林道に出た。間もなく日の出、上空は真っ青、積雪は4,5cm、若干凍っていて滑り効率は良くない。時々強い風が吹き大きな枝がなびいていた。櫃石(ひついし)の巻き道と分かれたところで、アイゼン装着、その必要性は低いが新品なので調子をみたかった。右にカーブしたところで先方に雄鹿が、じっとにらんでいた、近づくと甲高い鳴き声をあげて林中に消えた、櫃石着7:36。
  
  林道に出たところで日の出                じっと見張る雄鹿

  
    櫃石                           クマザサの道

 ここから林中を抜け巻き道に出て、間もなく尾根伝いに来る道に合流する。しばらく緩やかに尾根を進み赤城温泉から来る関東ふれあいの道を合せる、7:57。積雪は10cmほど、所々にできた吹き溜まりで30cmほど、カラマツとクヌギの広葉落葉樹の道を歩く。標高1200m付近で張り出した尾根を巻くように西方向に進む、上空は雲におうわれ雪がチラチラ風に舞っている。樹間からは眼下に前橋の街、南の西上州、秩父の山は雲に覆われていた。回り込んだところで上の避難小屋方面に分岐する、8:45。

 積雪は30,40cm、深いところで60cmほど、雪も本降り、強い風に時々視界を遮られる。白一色のつつじの斜面、降り積もった雪で道もわかりにくい、目印のないルートだ。この間、倍ほど時間を要したかな、9:34上の避難小屋着。使用禁止の小屋(北、西は囲いあり)へ入り、これから先に備える。ウインドヤッケをカッパに替え、目だし帽を毛糸の帽子の上に、この間5,6分だろうか、手袋を外した手が急激に冷やされ痛い、-10℃以下だろう。表面の凍った手袋をして、手を温め9:47吹雪の中で山頂を目指す。
  
赤城温泉からの道を合わせる                標高1200m付近

  
 上の避難小屋方面に分岐                 避難小屋

 時間的には、先客が通過していても不思議はない。しかし、先客がいても靴跡は表面を這う雪にたちまち消されてしまいそうだ。このルートは南に面しているせいか、道らしきところは明白だ。でも、低木に記された目印、ピンクのテープを確認しながら潅木の間を進む。時々岩間に積もった雪に踏み込んで、足をとられる。深いところは腰まで、降りしきる雪と風の中、10:25荒山山頂着。山頂をアチコチ歩いてみるが、眺望があるでなし、腰を下ろす所もなし、冷たい風雪に即下山と決めた。
  
 一見平坦に見えるが・・・・・                 丸め垂れ下がったシャクナゲの葉

  
  激しい風雪の中で                     荒山山頂

 予定では、西方向に荒山高原まで下り、下の避難小屋へ出て、往路に戻ろうとした。西側に踏み出すや、強烈に吹き荒れる雪、視界もとれない。・・となったら、来た道を戻るが賢明、所々に残る靴跡を再び踏みしめて、上の避難小屋10:48、小屋の分岐点11:10、往路静かだった尾根筋も湿った横殴りの雪に悩まされた。まるっきり、同じ道を戻るのでは、といつもの気まぐれさ、尾根を直進し、小さい沢のようなところを下り、別荘地を抜け、通称第2南面道路に出た、11:40。ここを少し歩くと、側溝から頭を出した仔犬を発見、迷い仔だろうか、捨てられたのだろうか、私のあとをついてくるではないか。追い返しても、何が気に入ったのか距離をおいてついて来る、でも橋の傍で止まった、11:55赤城神社駐車場着。
  
  靴跡を再び踏んで                      避難小屋へ

  
 尾根筋も往路の静けさはうそのよう、激しい雪と風    赤城神社、日差しはあったがここでも雪の中

 総所要時間は、5時間15分、期待がはずれて吹雪かれてしまった、トレーニングと思えば、これもまたいい体験だろう。ついてきた仔犬が気になり戻ると、電柱の脇でうずくまっていた。このままでは、と、連れて、とりあえず家へ直行、来年はイヌ年だ、何か良いことあるかな?


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