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赤城山(小地蔵岳、長七郎山、地蔵岳、鍬柄山、鈴ケ岳、出張山、薬師岳、陣笠山、黒檜山、駒ケ岳)

山行日
    2008年8月2日    晴れのち曇り   単独

コース 概略図はこちら
    小沼P→小地蔵岳→長七郎山→小沼尻→八丁峠→地蔵岳→新坂平駐車場→鈴ケ岳登山口→鍬柄山→大ダオ→
    鈴ケ岳→大ダオ→沼尾川(一部藪漕き)→(一部藪漕き)登山道→出張峠→五輪尾根(出張山、薬師岳、陣笠山)→
    五輪峠→(藪を漕いで登山道の途中に出る)→黒檜山→駒ケ岳→駒ケ岳・黒檜山登山口→(スキー場に沿った道)→小沼P


 どうも天気がイマイチ、遠出を止めて真夏の赤城山で汗をかくことにした。6:47、小沼の駐車場を発つ、ここまで忠治温泉から上がって来たが、無線愛好家は自家発電を持ち込みテントを張って夜明かししているのですかね、4ヶ所で見ましたね。小沼の北側に回りこみ、鳥居峠からの道を合わせ、作業道を上がって行く。大きなノリウツギが一本、真っ白、何の花かなと思った。間もなく小地蔵岳の分岐点にさしかかる、朝露はどうかな、入口は広くなっていたので問題なかったが、露を払いながら進むに連れて、笹が密度を増し山頂に着いた時にはビッショリになっていた、7:07。
  
   出発時の小沼                       同、黒檜山と駒ケ岳

  
    ここの上空は真っ青、地蔵岳               大きなノリウツギ

  
 朝露の笹を漕いでビッショリになって小地蔵岳山頂へ    小地蔵岳山頂東側から長七郎山

  
   笹道を折り返し長七郎山へ                 長七郎山を北側直下から

 笹道を折り返して、長七郎山に向かう、今度はコメツツジを掻き分けて上着までやられてしまった、7:25長七郎山着。この山頂が、意外だった、秋の気配を漂わせるワレモコウをはじめ沢山の花々に逢う。西方向に下って、7:52小沼尻へ、小沼に沿った林道を歩いて一旦道路に上がり八丁峠着、8:07。
  
   長七郎山山頂                       山頂から地蔵岳

  
   同、黒檜山と駒ケ岳、小地蔵岳             同、荒山


長七郎山山頂部の花他】
  
   オカトラノオ                         シモツケ

  
   コメツツジ                           オトギリソウ

  
   ギボウシ                          ノハナショウブ

    
   モリアザミ(?)の争奪戦、ミツバチとアゲハチョウ       アゲハチョウの勝ち

  
             ワレモコウ                    キバナホトトギス

  
     ノギラン                          トリアシショウマ

  
    タデ                             モミジイチゴの実

  
     シュロソウ                              キンレイカ



  
   小沼尻                          小沼に沿った林道から黒檜山と駒ケ岳

  
   マルバダケブキ                       ホタルブクロ

  
     八丁峠から地蔵岳                  同、黒檜山

  八丁峠から木段を上がる、周辺が緑に被われた小沼、それを映す姿は、一見、見間違えるほど。山頂部の斜面は、ノハナショウブ、オダマキ、ハクサンフウロ、シュロソウ、ノギランなど咲いていたが、時期的に遅いのかニッコウキスゲが一花だけだった、地蔵岳8:42-8:56。居合わせた犬連れの男性、良く来ているようだが、両者のマナーには感心、比較したら当方は50点というところかな。
  
   木段から振り返って眺める真夏の小沼は様相が違う、後ろは小地蔵岳と長七郎山

  
                            オダマキ、色を異にする

  
       チダケサシ                     たった一輪、ニッコウキスゲ

  
    シュロソウ                         シオガマギク

  
   ノハナショウブとアンテナ群                ヨツバヒヨドリ

  
    ハクサンフウロ                      モリアザミ(?)


  地蔵岳山頂、後ろは小黒檜山、黒檜山、駒ケ岳

  
   大沼と小黒檜山、黒檜山、駒ケ岳           向かう鈴ケ岳

先ほどの方が言っていた道標にしたがって、新坂平駐車場へ出て、道路を渡って、赤城自然探勝路へ入る、9:20。通って来た登山道は、もともと1/25000地形図にはあり、確か牧場の中を突っ切って歩いたような記憶にあるが、キチンと整備されていた。ちなみに、従来歩いていた見晴駐車場への道は、1/25000地形図にはない。
  
  新しく出来た道標                       左に入ると牧場の柵に沿って新坂平の駐車場へ

  
  新坂平の駐車場から地蔵岳                同、荒山

  
    これから向かう鍬柄山                   道路を渡って鈴ケ岳登山口へ

  
    赤城自然探勝路の表示を残す              ウツボグサ

  
   ギボウシ                         姥子峠、ここから渋川方面へのルートがあったが、今はない

 小さく急登して、緩やかに登ると姥子峠の道標がある、9:35着、以前はここから渋川方面へのルートがあったが、今は地形図にはない。ここから少し進むと左手に小高いピークがある、これが姥子山であるが、この標記も最近のガイドブックでは珍しい、少し下って鍬柄峠、9:44。登り返して鍬柄山、9:54。ヤセオネ1ヶ所越え、次のピークへを下ると鞍部で大ダオに出る、10:08、ここは鈴ケ岳を南北る分岐点である、行き交うハイカー7,8人。大岩、小岩の連続する斜面を急登すると、間もなく潅木に囲まれた鈴ケ岳山頂である、10:27-10:40。

姥子山を過ぎると右手が伐採され眺望可となった、小黒檜山、黒檜山、駒ケ岳と地蔵岳

  
   鍬柄山手前の岩場から黒檜山、駒ケ岳         鍬柄山山頂

  
 ヤセオネ1ヶ所越え、次のピークへ、ここを下ると      鞍部、大ダオに出る、鈴ケ岳南、北回りの分岐点

  
  鈴ケ岳の上り、岩場より鍬柄山              鈴ケ岳山頂

  
    山岳信仰の石碑                      黒檜山、駒ケ岳が霞む

 大ダオで会った夫婦が一拍遅れて到着、冷たいスイカを頂く、水よりも、食料よりも美味しかった。シャツを一枚脱ぎ、汗をしぼって出発準備、ぬれた水滴は乾いたが、上からたれてくる汗で、下がビッショリ、貼りついて気持悪いが仕方ない。この辺で行程の半分来ただろうか、気にしつつ山頂をあとにする。大ダオに戻り、赤城村深山キャンプ場方向に入る、10:53。樹床にヤマアジサイ、オシダの茂るカラマツの人工林を下り、平坦な場所に出る。ここには赤城村村有林の標記あり。ここから右寄りに登山道を外して下る。

 下ってみれば、岩場の真上に出てしまい、巻きながら小尾根へ、ここを下って沼尾川に出る。どうやら予定したより上流のようだ、沢筋の薄い踏み跡を辿り、対岸に渡る。このまま沢伝いに歩くと大沼尻に出られるが、五輪尾根とは離れてしまうし、足場が悪く時間が読めない。右岸を見上げると高さ15〜20mの崖が連続する、これを乗り越えれば正規のルートに出られるはず。木々の茂る斜面を見つけ、大枝小枝につかまりながら平坦なカラマツ林に出る。じっと見ると、看板が見える、予定通り出られた、11:30。時間的には遅れは生じてないが、体力的には疲労感あり。ここから道なりに、関東ふれあいの道を歩き、11:57出張峠着。
  
           大ダオからカラマツの人工林を下る、オシダ、ヤマアジサイが群生

  
   クガイソウ                           ルイヨウボタンの実

  
    ヤマアジサイ                           コアジサイ

  
 平坦になると赤城村有林の文字が、この辺から右寄りに藪漕ぎ     マルバダケブキ

  
沼尾川に出て少し進み、崖をよじ登ってこの案内板の所で正規の登山道に出る、こちらもカラマツの人工林

  
道なりに高度を上げ、急な木段を上がると間もなく          出張(でばり)峠着

 ここから五輪尾根に入る、この尾根筋には3つの小ピークがある、手前から出張山、薬師岳、陣笠山の山名あり。下から花火の音に続いて、スピーカーから流れるボリュームいっぱいな音があちこちからこだまする、イベントがはじまったようだ。12:02-12:12出張山、12:30野坂峠、12:34薬師岳、12:46陣笠山、下って五輪峠着13:00。
  
  出張峠から鈴ケ岳                      同、鍬柄山

  
五輪尾根に入りクサリ場(泥濘んだ場合有効か)を通過すると      出張山

  
   出張山から黒檜山、駒ケ岳                  同、地蔵岳

  
  野坂峠付近から大沼                    野坂峠、沼田方面分岐20km

  
  薬師如来、薬師岳はこの先                      薬師岳

  
  薬師岳付近から大沼                    同、地蔵岳

  
   陣笠山                          陣笠山から 黒檜山

  
  同、地蔵岳                          下ると五輪峠で道路を渡る

 ここから黒檜山登山道に出るまで藪を漕ぐ、真夏の通過は初めてだ。五輪尾根で会った夫婦に藪を漕ぐと言ったら、「蜂に気をつけて」と言われた、これが気になる。半ズボン、半そで、頭はハチマキだけで、無防備な話だ。膝から腰丈のクマザサが密生しているカラマツの人工林、時々足に引っかかる倒木(伐採したものかも知れない)あり。踏み跡は一切ない、方向を見定め、前方1,2mを注視しながら前進する。小さな起伏を繰り返し、鞍部で鳥獣保護の古い看板、この辺から私の背丈ほどになった、まさにクマザサの中を泳ぐようだ。黒檜山の斜面に取り付き、笹丈は徐々に低くなり、ついに露出した岩石が目前に現われた。ヨウシ、もう少しだ、南方向にトラバースしトラロープの張られた登山道に出る、13:28。たった30分だったが、今日の山行がやっと終りに近づいた感じ。下ってくる人点々と、登ってくる人はない? 14:12暑い黒檜山山頂着。
  
   五輪塔、交通安全を祈願して建てたとか        しばらく隈笹を漕ぐ

  
  鞍部に鳥獣保護区の看板              黒檜山を南にトラバースしながら進んで登山道に出る

  
    黒檜山山頂                       同、三角点

  
                        山頂で蝶(キベリタテハ)とトンボ(アカトンボ?)

 居合わせたハイカー数人、各々の山頂を満喫しているよう。最後の食料を食べ、水は50ccほど残した、アツーイ! 周辺が霞んで眺望がない、14:27黒檜山山頂をあとにする、花見ケ原分岐14:32。ガスってイベント中の湖畔がみえず、先に下った若い夫婦の前に、大タルミでやっと駒ケ岳が見える程度、駒ケ岳14:58、足早に下って15:27大洞の駒ケ岳登山口着。携帯電話で中継しながら歩む、イベント会場に向かう浴衣姿の若い女性、さぞかし盛り上がっていることでしょう。
  
   駒ケ岳分岐点                       黒檜大神

  
     花見ケ原方面分岐                 赤城山ではめずらしくなったクルマユリ

  
         大ダルミ付近、地蔵岳は霞            駒ケ岳もやっと視界に

  
                      木段を上がると駒ケ岳山頂

  
       ゆるい起伏を繰り返し休憩所へ        ここから鉄ハシゴ、木段を下りついで登山口へ

  
   駒ケ岳・黒檜山登山口          道路からスキー場に沿った道を歩いて出発点に戻る、ネジバナがまだ咲いていた

 バンガローの間を抜け、スキー場から八丁峠に向かう登山道へ、真っ直ぐな山道、道路と接近したところで道路へ出て、ヘアピンを回ると小沼駐車場で、予定の全行程を修了した。総所要時間は、9時間11分、概略8時間と思ったが大幅に超過した、汗を絞りながらの山行のせい、としておこうか。正直言って9時間の山行にしては、今日は、疲れた。


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