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長七郎山・駒ヶ岳・黒檜山(赤城山)

山行日
    2007年1月4日    晴れ   単独

コース 概略図はこちら
    大猿登山口(大猿山乃家)→(大猿川東尾根)→茶の木畑峠→P1466→長七郎山→小地蔵岳→鳥居峠→駒ケ岳
    →黒檜山→黒檜山登山口→赤城神社→大洞→小沼→茶の木畑峠→(つつじケ峰通り、大猿川西尾根)→大猿登山口

 何となくせわしく三元日が終わった、本年の初山行、無難なところで赤城山にした。コースは、黒檜山を目指し、下から一日かけて歩くことにして、三夜沢の赤城神社から荒山経由、大猿から長七郎経由、と2つに絞った。結局、直線的な後者とし、2005/4/9のルートに近いものとした。累計標高差約1400m、前回は9時間半かけて歩いているが、日が短いし、現在の道の状態が分からない。でも、7時に発てば、条件の差は多少あれ、明るいうちに戻れるだろう。

 7:00、大猿川沿いの駐車場(大猿山乃家の隣)を出発する。笹の斜面をジグザクしながら尾根に出る、丁度朝日が雲間から差し込む。夕べ降ったような雪が、登山道にうっすら残る。つつじ、楢等の落葉樹の間を進んでいく、7:44雨やどり石、8:03岳人岩を通過、道が大分白くなった。頻繁に出てくる赤い紐とテープ、昨日の靴跡だろうか、はっきり残っていた。獣道だろうか、大猿川の滝から尾根への道だろうか、2,3ヶ所それらしき道あり。間もなく右手の尾根を合わせ、梨木の尾根と接近し、8:27茶の木畑峠着。
  
 尾根に出た所で日の出                   銚子の伽藍付近が朝日に染まる

  
   登山道に雪                        雨やどり石

  
   うすい雲のかかった東方向、根本山方面        コナラの大木

  
   岳人岩                           右手から尾根が合流

  東、南方向には薄い雲があるが、町並が眼下に広がり、富士山は遠望できた。ここまで続いてきた靴跡は、帰りに予定しているつつじケ峰通りへ向っていた。峠の北側のピークを目指しヤブを漕ぐ。山頂部に広がるコメツツジの群落、積雪も少ないので、まともに分け入らなければならない、この分負担を強いられる。8:45、P1466北のピーク(若干南より高い)着、日光白根山から袈裟丸山を遠望する。ここから西北に下って、小沼からの林道の終点に出る、8:55。鞍部から南方向に八ヶ岳を遠望できた。
  
   茶の木畑峠                        富士山遠望

  
   P1466のすぐ北のピーク                 長七郎山(左)と黒檜山

  
      日光白根山〜袈裟丸山             皇海山〜袈裟丸山

  
   東方向の山並と渡良瀬川(右)            黒檜山

  
  下って鞍部から八ヶ岳                   鞍部、林道の終点

 鞍部から長七郎山の東斜面を歩く。積雪は10cmほど、駒ヶ岳と黒檜山が枝間に顔を出す、立止まって呼吸を整えてまた歩く。山頂直下でつつじのブッシュを漕いで山頂に立つ、9:15、小休止。富士山、浅間山、上州武尊山を遠望、日光白根山、皇海山、袈裟丸山と眺望はなかなかである。荒山、地蔵岳、駒ヶ岳、黒檜山と赤城の山は大沼小沼とともに美しい。ちょっと強めの風が連続し冷たい、誰もいない山頂、周辺の踏み跡から昨日までは、賑わったことでしょう、9:25小地蔵岳へ向う。。
  
   笹と落葉樹の長七郎山東斜面を登る         枝間に黒檜山(駒ヶ岳は手前に重なる)

  
  長七郎山山頂、地蔵岳を西に望む             荒山と浅間山

  
   黒檜山、左に上州武尊山、右に日光白根山&皇海山   日光白根山&皇海山

  
   袈裟丸山                         上州武尊山

長七郎山を北に下って、小さいピークを2,3越えると小地蔵岳1574mに着く、9:37、山頂は樹林帯に囲まれていて夏は何も見えないが、木が葉を落とした今の時期、枝間に向う駒ヶ岳と黒檜山、地蔵岳が見える。登山道はここで行き止まっているが、ショートカットして、鳥居峠の茶店を目指して北東方向に真っ直ぐ下る。ルートは勘と経験、今は屋根が見えるので都合よい。ただし、急斜面であること、岩石がゴロゴロしているので雪のしまってないときは要注意、9:50鳥居峠着。
  
  小地蔵岳                           樹間から黒檜山

  
  笹の急斜面を下って                  鳥居峠に出る

 鳥居峠からヤシオツツジの群生する篭山の西斜面に取り付く。岩の間を跨ぎながら、山頂のわずか下を巻き稜線に出る。篭山と駒ヶ岳の鞍部から笹を踏みながら高度を上げていく。ここも最近歩かれる方がいるようで、赤いテープが点々と枝に付いている。時々、直登できない所あり、適当に左右蛇行しながら踏ん張ると、正規ルートである駒ヶ岳登山口からの道に、最後の鉄梯子の上で合流する、10:38。
  
  篭山の西斜面から覚満淵                  篭山の斜面

  
  南方向に、越えてきた3つのピーク            鉄梯子の上の登山道に出る

 ここからは、駒ヶ岳、黒檜山周回ルート、キチンと整備され歩きやすい。赤城や周辺の山並、遠望する山の眺めを楽しみながら歩ける。この正月の休みに踏み固められた道は、ほどほどの感触がありスノーハイクには最適である、ちょっと少ないかな、駒ヶ岳山頂着10:50。
  
   駒ヶ岳山頂部                     駒ヶ岳から黒檜山

 駒ヶ岳を北に下ると先を行く6人のグループが視界に入る。特別急いで足を運ぶわけではないが、大タルミの先で前に出させてもらう。12/11にこのコースを歩き霧氷を見ているが、雪が地面に残っているだけで、道すがらの美しさはイマイチである。
  
   大タルミから先を行く6人集と黒檜山           小沼と富士山遠望

  
  黒檜大神                          踏み固まった登山道の奥に

 下ってくる単独行、夫婦に会い、花見ケ原からのルートと合流し、黒檜大神へ。富士山を再び撮り、黒檜山山頂へ、11:25着。ここまでの所要時間は、4時間と25分、明るいうちに下れるだろう。日光白根山から袈裟丸山、上州武尊山の眺望は今日も美しい。谷川岳方面は、ガスっていて、イマイチ、山頂には7,8人、北の祠、花見ケ原まで往復する人、皆さん余裕の山行である。早い昼食を取り、11:50山頂をあとにする。
  
 黒檜山山頂                       山頂から日光白根山

  
   男体山と袈裟丸山                    皇海山と男体山

  
   下山道から小沼と地蔵岳                黒檜山登山口、道路の脇

 山頂に近いところでは、V字の道が雪で埋り、アイゼンが利いて歩きやすい。でも足元に気をつかいながら、景色を楽しみながら下る。これから向う人も5,6人、全体で15人以上に会っているから、今の時期としては多いようだ。古い話になるが、私が黒檜山をはじめて歩いたのが、42年ほど前の1月15日の吹雪の中であった、道標など一切無し。当時は、ケーブルカーとロープウエイで地蔵岳山頂までの人がほとんどで、黒檜山に冬登る人はいなかった、現在は恵まれている、安全にゆっくりスノーハイクを楽しめる時代になった、12:16黒檜山登山口(道路)に出る。本日の初山行には、もう一つ、赤城神社でお札を受け、安全祈願をしてきた、これは個人的な気持ちの問題である。
  
  赤城神社にお参り                     全面凍結?の大沼から地蔵岳、小鳥島から
 
 大沼の東を回りこんで、空家の間を抜けて沢筋に入る、12:50。沢を登りつめ道路に接近した所で道路に這い上がり、小沼に出る、13:20。ショートカットの効果は不明。全面凍結した小沼を左手に見て小沼尻へ、13:30、そのまま林道を歩き、東の端で登山道に入り今朝ほど通った茶の木畑峠に出る、13:50。
  
  大洞から沢を登って道路を歩いて小沼へ        小沼沼尻から黒檜山を正面に撮る

  
  長七郎の南の林道                    茶の木畑峠から地蔵岳と長七郎山

 ここからつつじケ峰通りをP1004地点まで一気に下る、銚子の伽藍分岐13:56、さねすり岩14:05、P1004大猿分岐点14:52。ヤセオネが多く、勾配も比較的きついのでわき見運転は無用、1ヶ所巻道もあった。P1004からは緩やかになり、茶の木畑峠付近の山並を見ながら丸太の階段を下って、15:08大猿の駐車場着、本年の初山行を終えた。
  
  笹に被われた急斜面を下る                右手に深い粕川を隔てて荒山の山頂部

  
   さねすり岩                     同岩付近から銚子の伽藍付近を右手に

  
  朝歩いた東の尾根                     ブナの大木

  
   ヤセオネ、下を巻く道あり                 終着近し、茶の木畑峠付近を見上げる

 総所要時間は、8時間08分であった。標高差1400m、ほどほどのスノーを楽しむことの出来た1日だった。大猿を起点に、茶の木畑峠を頂点とする周回コースはルートも整備され、春秋のハイクにはお薦めです。ちょっと足を延ばせば、小沼やオトギの森まで、下では不動大滝まで可能でしょう。


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