平成二十年一月二十二日 Before 写真集目次へ Next 今日は朝の散歩をやめて、赤城山の地蔵岳へ連れてってもらいました。いつもの通り5時半にお父さんとお母さんのところへ行くと、「忠治、赤城山へ行くか」、とお父さんが言うんです。ぼくは、“アカギヤマ”という響きに興奮してしまい、しばらく、ご飯がのどを通りませんでした。満月を西の空に見ながら赤城山に向かい、新坂平に着いた時は日が昇り、道路に設置された温度計は−9℃を表示してました。見晴山駐車場に車を止めて、地蔵岳へ雪の道を歩いて進みました。 「雪が深いですねぇ、ぼく隠れちゃうよ」 太いコナラの間に赤城山で一番高い黒檜山を入れて撮ってもらいました。 「お父さん、あの大きい白い所は何ですか」、「大沼(オノ)が凍ってるんだよ」、「大きいな」 「あっ!、つっぺってしまった」、ブルブル。 「お父さん、何か変なのが見えますよ」、「もう、山頂だよ、アンテナが見えるのかな」 「ちょっと、休憩しましょう」 さーて、・・・・・・・・。 雪をたべよう、ガボッ。 この感触、たまらないねぇ。 土もいいけど、雪、大好きだなあ。 広い雪の原を通って、地蔵岳山頂に着きました。 黒檜山を入れて撮ってもらいました。 反対を向いて、今度は浅間山を入れてもう一枚。 東の方の山並み、桐生市、みどり市方面だそうです。 黒檜山と駒ケ岳、その後ろは袈裟丸山だそうです。 上州武尊山、至仏山、燧ケ岳だそうです。 燧ケ岳を大きくしました。 「忠治、誰も来ないなあ、そろそろ移動するか」、「ハーイ」 笹の中を歩くのは、面白いですね、足が引っかかって真っ直ぐ歩けないですね。 「忠治、向こうへ行くぞ」、「ハーイ」 「いっぱいあるけど、これなーに?」、「アンテナだよ」、「アンテナ? でっかいなあ」 「広いなあ、でも雪少ないねぇ」、「風で飛ばされちゃって、山になっているところ、吹き溜まりができるんだよ」、「お父さん、黒いものがついてくるけどなーに」、「それは、影のことかな」、「影?」 浅間山って、きれいだなあ。ずーと真っ白い山が続いている、ぼく全然わからないなあ。 ぼく、あっちの方へも行きたいなあ 「忠治、こっちから下ろう」、「ハーイ」 鈴ケ岳を正面に、見晴山駐車場方面へ来た道を下りました。 でも、また雪遊びをはじめました。 この辺は20cmほどの積雪ですが、深いところはぼくがスッポリ入ってしまいます。 「走れ、忠治!」 「いいぞ、いいぞ!」 「こっちですか」、「まっすぐ、森の中へ突っ込め」 「深いぞ、深いぞ」、「誰も入らないからな」 「斜めに行きまーす」、「よーし」 「忠治、ちょっと、待て!」、「ハーイ」、「歩き方がおかしいな」 「足がちょっと変なんです、キャン、キャン」 ぼくは雪の上にすわりこんで、前足の裏をなめました。 前足も、後ろ足も、指(肉球)の間の毛に氷がついて大きくなり指が利かない状態になってしまいました。片方はお父さんにとってもらい、もう片方はぼくがなめてとかしました。後ろ足は、そのままの状態で歩き出しました。 間もなく、笹の緩やかな斜面になりました。 森の中で、ちょっぴり不安そうな顔を撮られてしまいました。でも、もう、大丈夫です。 すぐに、昨年できた歌碑の道にでました。シラカバとコナラの森の中を緩やかに登ります。散策したスノーシューの跡があるなあ、とお父さんが言ってました。 ちょっと森の中に入ったり 沢の中に入ったりしながら歩きました。 すると、下の方に車の走っているのが見えました。 そして、少し登ると、ぼくの足跡が見えて 下に、ぼくんちの車が見えまして、楽しかった地蔵岳の山歩きが終わりました。 Before 写真集目次へ Next |