平成十九年九月二十六日 Before 写真集目次へ Next
お父さんが新しい登山靴の調子をみに、ついでに、ぼくも赤雪山に連れてってもらいました。誰もいない森の中を歩いていると、不思議なニオイがしてきます。ぼくはニオイの方へ行きたいのですが、・・・・・・。
「忠治そっちじゃないよ」

「ハーイ、戻りまーす」

「お父さん、引っかかっちゃったよ」

お父さんは、お花の写真を撮っていました。その間、ぼくはじっと、待ってました。
キバナアキギリ シラヤマギク

山頂に着きました、東屋で一休みです。

「お父さん、お水下さい」

「お水、おいしかった」

「忠治、そろそろ下ろうか」、「ハーイ」、「ゆっくり、だよ」、「わかりました」

「そっちじゃないよ」、「ハ−イ」

「ゆっくり、忠治、ゆっくりだよ!」

「お父さん、ぼくあっちへ行きたいなあ」、「次! お水飲んできな」

「どこで飲もうかな」

「ああ、おいしい、沢の水っておいしいですねぇ」

「ぼく、水の中を歩きます、お父さんは道」

「ああ、楽しかった、山は面白いですね、好きだな、また来たいなあ」

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