平成十八年二月二日 Before 写真集目次へ Next
ぼくは、こっちの方向を向いて座っていることが多いんだよ。何故かっていうと、お勝手にいるお母さんや食事をしている姿が見えるんだよ。時々目があって、「ワン、ワン」て言うんだよ。すると、お母さんが果物とか野菜を少し、ぼくにくれるんだよ、これってやみつきになりそう。
「お水、ないよ、ワン」、「忠治、お水かい?」と、うまくお話できるといいんだけどな。
「忠治、大分働いたね、リュウノヒゲが傷んじゃったな」、「まだ、大丈夫だよ、ぼく、ここ気に入ってるんだよ」
「おや、なんだ、あれ、白と黒の動くもの」、「猫だよ」
「ワン、ワン、ワン、何しに来た」、「・・・・・・」
「忠治、散歩に出かけるか」
「行く、行く、つれてって、ワン」
「忠治はまだ子犬だね、あどけない顔してるね」、「忠治の耳が立ったよ」、これはお父さんのイタズラです。
この写真の顔を回転させたんだよ、ぼく、ね、風に向かって走ってる時とか横になっていると耳が立っていることがあるんだよ。お父さんは、「忠治、耳立てろ」って、すぐ言うんだよ。こまっちゃうな、ぼく。
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