sub3-919 白毛門〜七ツ小屋山(馬蹄形縦走敗退) 日付順記録へ 8080221の雑記帳へ |
山行日 2017年7月20日 小雨のち晴れ時々曇り 単独 コース 概略図はこちら 土合橋駐車場→白毛門→笠ケ岳→朝日岳→清水峠→七ツ小屋山→蓬峠→土樽駅 谷川連峰馬蹄形縦走8回目、本日決行したが、残念なことに蓬峠でエスケープした。小雨降る中、予定通りスタート、雨は松ノ木沢ノ頭で上がっていたが、足元に気を取られ、遅れが累積し、蓬峠で約2時間の遅れ、このまま歩き続けると到着時間が19:00をまわってしまう。よって、エスケープすることに、ギリギリ土樽発15:24に間に合いそうだが、18:07になっても仕方ないと思った。 【土合橋駐車場〜朝日岳】 【朝日岳-蓬峠】 【蓬峠-土樽駅】 上越国境の天気予報はほぼ晴れ、チャンス到来かと期待して臨んだが、雨具をつけるほどではないが小雨模様だ、2:46土合橋駐車場を出発する。真っ暗闇の中を急登する、顔面に垂れてくる汗を拭きふき高度を稼ぐ、3:22標高1000m地点、3:50桧のウロ、4:09標高1200m地点、4:38クサリ場、4:44-4:53松ノ木沢ノ頭で小休止、ガスって展望はほとんどなし。たっぷり含んだ草木の露は容赦なく下半身に攻撃的だ、靴の中まで浸透し、インソールがクニャクニャだ、濡れた岩に注意しながら一歩一歩上がって行く。幸い雲が払われつつあり、谷川岳が雲海から頭を出し、向かう笠ヶ岳がクッキリ見えたとき、安堵した、5:42薄日が差す白毛門着。 土合橋駐車場、8台止まっていた 谷川連峰馬蹄形縦走を見て、ストックでなぞり、気を引き締めた 東黒沢を渡り、平坦な道を少し進み 山間に入る 急登+根っこの連続、枝道がないので迷い込むことはない 大きなナメクジ、夜行動するんだ この板片は標高1000mだったかな 桧のウロを通過して ちょっと平坦になる、ちょっと明るくなってきた この辺が標高1200だったと思う 樹林帯から抜けて、岩場をトラロープでよじ登る 続いてクサリ場 雨はほぼ上がった、東方向に山並がちょっと見えるだけ 松ノ木沢ノ頭、白毛門の山頂部が薄っすら見えてきた、他は眺望なし 花を見ながら、ってところだが、今はなし この岩場回り込むと、 谷川岳〜茂倉岳が雲海の上に そろそろ花が、タテヤマウツボグサ カラマツソウ キンコウカ ジョウシュウオニアガミ トリアシショウマ 陽が差してきた 谷川岳もクッキリしてきた 向かう笠ヶ岳、烏帽子岳 雲海が高いが、谷川岳にも陽が差したよう 辿ってきた道と直下のジジ岩&ババ岩 白毛門山頂着 谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳 谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳 笠ヶ岳を目指して、ストックで露払いしながら進む 草の露との戦いはこれからだ、気休めだが、時々ストックで払いながら進む。上空は青、時々ガスがかかるが、谷川岳を眺めながらのアップダウン、直下で花々に逢い、笠ヶ岳の避難小屋泊のオッサンとも交し、6:40笠ヶ岳山頂着。まだまだ雲海は高い、七ツ小屋山が見えて、縦走路の巡る山頂も出そろった、10分休憩。 道沿いにゴゼンタチバナ 小ピークから谷川岳方面 画像クリック拡大 同、笠ヶ岳〜朝日岳 画像クリック拡大 次の小ピークから白毛門を振り返る 笠ヶ岳に近づいた 下って鞍部から笠ヶ岳 登り返して雪渓を見上げる タニウツギがまだ残っていた、雪渓の近く ニッコウキスゲがちらほら 笠ヶ岳避難小屋泊だそうだ タカネアオヤギソウ 2つ目のピーク、笠ヶ岳到着 山頂から烏帽子岳、朝日岳 同、谷川岳 七ツ小屋山、大源太山 笠ヶ岳の東斜面のニッコウキスゲも目を覚まし歓迎ムード、あと1時間もすれば綺麗になるだろう。アップダウンを繰り返し、花を眺めながら前進、残念なのは、チングルマ、ホソバヒナウスユキソウの花は終わっていた、一面緑の中で真っ赤なタカネバラ、今が旬、8:19朝日岳着。 もう、キスゲの開く時間だ マイマイはどうするんだろう 露を払って前進、ニッコウキスゲと烏帽子岳 登り返して笠ヶ岳&ニッコウキスゲの群落 花を見ながらアップダウン、コメツツジ キンレイカ ハクサンシャクナゲ ウラジロヨウラク タテヤマリンドウ 前方、烏帽子岳 後方、笠ヶ岳、背景に谷川岳 前方に朝日岳 クルマユリ シモツケソウ ヒメシャジン ギボウシ イワシモツケ イブキジャコウソウ ミヤマダイモンジソウ 朝日岳に近づいたぞ 稜線の北側に回れば、チングルマの綿毛 ちょっと残ったホソバヒナウスユキソウ 朝日岳直下から烏帽子岳を振り返る 同、笠ヶ岳を振り返る 同、道沿いに咲くタカネバラ 【朝日岳-蓬峠】 【土合橋駐車場〜朝日岳】 【蓬峠-土樽駅】 馬蹄形縦走路3つ目の朝日岳到着 眺望の素晴らしいポイントだが、残念。宝川方面にちょっと入り、水の補給、朝日ケ原の雪渓もまだ大分残っている。木道の傷みを気にしつつ、8:38山頂部を後にする。 北方向に、東側を巻き、緩やかに道なりに進んで、8:54北角のジャンクションピークの出る。ここから巻機山に続く尾根が薄っすら見えるが、ちょっと迫力に欠ける。足元の花を楽しみながら、小ピークを2つ、3つ越え、9:48池ノ窪、10:01-10:12清水峠を見下ろす鉄塔で小休止。 山頂から朝日ケ原 同、笠ヶ岳、雲海に谷川岳 木道沿いに咲く、ハナニガナ 宝川温泉分岐点へ、水を補給して戻る オノエラン 木道の脇に咲く、トキソウ 水蒸気を上げる朝日ケ原の雪渓 東側を巻き、道なりに進んで、北の角に ジャンクションピーク ジャンクションピークから大源太山 行き交う人、ボチボチ 花を眺めながらアップダウンを繰り返す、ハクサンシャクナゲ ミヤマコウゾリナ タテヤマウツボグサ ウサギギク トキソウ ミヤマママコナ 小ピークへ 下ると、一帯にアカモノが群生 上って、清水峠を見下ろす 下って、池ノ窪 紅一点、サワラン 上って鉄塔下で休憩 七ツ小屋山は近いが・・・ 下って、10:18清水峠、白崩避難小屋、ここまで休憩時間のとり過ぎかな、予定より1時間超過。覆いかぶさるような笹を漕いでの急斜面、おまけにジョウシュウオニアザミのトゲが刺さる悪戦苦闘、正面に七ツ小屋山、右手に急峻な岩峰、大源太山を眺めると吹っ飛んでしまった、11:01-11:13ちょっと下った鞍部で休憩。ここはごく最近まで雪の残っていた場所だろう。キヌガサソウ、オオカメノキの花が残っていた。雪渓もちょっと道を外せば出られそうだ。またひと踏ん張りして、11:27大源太山からの道を合せ、11:31七ツ小屋山。 下って清水峠、白崩避難小屋 笹原を登り返す ジョウシュウオニアザミとヒョウモンアゲハ 笹を漕ぎ分け、稜線に上がると、真正面に七ツ小屋山 右手に急峻な岩山、大源太山 キオン、ヨツバヒヨドリ キオンの進んだ花 ミヤマクルマバナ モミジカラマツ ちょっと下って鞍部に、キヌガサソウ オオカメノキ ミツバツチグリ 笹を分けて登り返すと、イブキトラノオ、背景は巻機山 ノンビリとハイカーが一人 大源太山からのコースを合せて 馬蹄形4つ目のピーク、七ツ小屋山到着 霞む谷川方面、辿ってきた山並はクッキリ、巻機山はボーッと見えるだけ。この先、ニッコウキスゲ、イブキトラノオの目立つゆったりした道、笹は少々うるさいが楽しめる。この道々、草払いが進められているようだが、花を残しながらの作業、大変だろうな、12:09旭原への道を分け、少々下って、12:20蓬ヒュッテ着。 朝日岳〜白毛門を背景にニッコウキスゲ イブキトラノオ&ニッコウキスゲ、背景は巻機山 ニッコウキスゲ、雲間に谷川岳 ハクサンフウロ ミヤマカラマツ ニッコウキスゲ お花畑の間を緩やかにアップダウン、イブキトラノオ ヨツバヒヨドリ イブキトラノオ、背景は朝日岳〜白毛門 キオン ヨツバヒヨドリ 旭原への道を分け 蓬ヒュッテへ 【蓬峠-土樽駅】 【土合橋駐車場〜朝日岳】 【朝日岳-蓬峠】 ここまでの遅れが累積し、約2時間となってしまった。このまま進むと下山が19時を過ぎてしまうだろう。危険回避のため今回はここでエスケープする。昭文社の山地図では駅まで3時間半、道標では土樽まで2時間30分とある、列車は15:24と18:07だ、ギリギリ前者に間に合うだろう、12:34土樽に向けてGO! 入り組んだ沢を渡りながら緩やかに下る、13:25中の休場、13:43東俣沢出合、ここから石ころだらけの足の悪い道、名のわからない植物の写真を撮って、歩きだすとガサガサと大きな音、見ると熊が川から上がり斜面に取付いて去って行った、ホンの一瞬。大きさは2,3才かな、多分写真を撮っている時は近くにいたのでは? 10分ほど歩いて14:14最奥の堰堤、14:18林道終点、14:40茂倉岳ルートの合流点、15:00土樽駅着。 土樽へ2時間30分、15:24に間に合いそうだ 武能岳の裏側を眺めながら下る モミジカラマツ ショウキラン ギンリョウソウ 中の休場 ここからブナの道 東俣沢出会 ここから石ころだらけで足場悪し 沢を渡って渡り返す、を繰り返す これ何でしょう? キヨスミウツボというようです。 参考資料 参考画像検索 ≪木の根に寄生する多年草(複数年のあいだ育成する植物)で、葉緑素をもたず、他の植物から養分をもらって生育するため通常の葉もない。湿り気のある木陰などに生え、カシ類やアジサイ類によく寄生する。高尾山ではタマアジサイの根もとで見られることが多い。千葉県清澄山で最初に発見されたことから、その名が付けられた。地面から束になって出る茎の先に、厚みがあってやわらかい質感の花が5〜10個集まって咲く。芽を出したつぼみのころは、鱗(うろこ) のような葉におおわれて丸っこい。花は筒状で、長さ約2〜3センチ。はじめは白色で、のちに黄色をおびてくる。先は上下2つに裂け、花の中から4本の雄しべがのぞく。花が終わると直径約0.5〜1.5センチの白い球形の実をつける。≫ 写真を撮っていると、2,3才の熊がこの奥にいたようだ、沢を横切って上って行った 間もなく最奥の堰堤 ヤマアジサイ、青色 これもヤマアジサイ?、ピンク 間もなく、茂倉岳からの道を合せ 土樽駅到着 総所要時間は、12時間14分、またまた頓挫してしまった記録です。電車は27分の遅れ、結局16:00に土合、17:30には帰宅しましたが、仕方ない山行でした。熊と遭ったのは2回目、あっという間の出来事で、怖さは感じませんでした。 【ページTOPへ】 日付順記録へ 8080221の雑記帳へ |